天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #25:旅の終わり~太平洋を飛び越えて、ただいま!

2014-03-12 | 旅行
NH001便機内からの眺め


#24:ワシントンD.C.最後の晩餐、さよならアメリカからの続き

ワシントンD.C.のダレス国際空港をお昼頃に飛び立ったANAの成田行きNH001便は、北米大陸を一路西進。
ジェット気流に逆らいながら北太平洋を目指します。




同行したみーや★さんが、NH001便からのワシントンD.C.から成田までの眺めを300倍速で撮影されてました。
延々と冬の雲が広がるその上を飛び続けている事が分かります。


機内では、先ずはウェルカムドリンクサービス。
ANAでは日本製のノンアルコールビールを積み込んでいるかと期待したのですが、残念ながら飲めば酔っ払うアルコール入りのビールしか無いとのこと。
仕方なく、CAさんに勧められたペリエをあおります。


続いて機内食。
やっぱり日本のエアラインの機内食は作りが丁寧です。


食後のデザートは、ちょっと豪勢にハーゲンダッツでした。

やがて機内は消灯。帰りの飛行機では、やはり疲れも出てテンションは下がり気味。
シートモニタの映画を見たり、居眠りしたり。穏やかな空の旅です。


ふと窓の日除けを上げてみると、大氷原が広がっています。
アラスカの氷の海を飛んでいるようです。

そんな厳しい大自然の上を飛びながら、僕はのんびりおやつタイム。



夜食のサンドイッチもしっかり貰って食べるぞ(笑)


そして、朝食の機内食もしっかり食べるぞ!
…でも、実際には現在、日本時間でお昼過ぎ頃。ダレス空港の積雪と強いジェット気流のせいでか、NH001便はやや遅れ気味のようです。





NH001便はアラスカからシベリアへ抜けてオホーツク海の上空を通り、北海道の紋別市付近で日本の上空に到達しました。



後は、成田空港を目指し南下しながら徐々に高度を下げていきます。このまま何事も無く成田に着陸…
かと思いきや、CAさんから「到着が遅れておりますので、成田空港から先の乗り継ぎの予定に支障が出る恐れがあります」との案内が。
僕は成田から羽田空港に移動して熊本行きの最終便に乗り継ぐのですが、この乗り継ぎも差し障り無くいくかどうか分からない状況とのこと。

とりあえず「成田についたら大急ぎで羽田空港行きリムジンバスに乗って下さい。大急ぎで!」と指示を受け、成田への着陸を待ちます。

「ああ、なんてこったい。旅の最後の最後に困った事になったぞ!」


…結局、NH001便は1時間以上遅れて午後4時半頃に成田空港に到着。

預けた荷物がなかなか出てこないのでターンテーブル前でやきもきしたりして、やっと出てきた愛用のリモアを引ったくるように掴むと、今回の旅に同行したメンバーに別れの挨拶もそこそこに羽田行きリムジンバス乗り場へ猛ダッシュ!

その後、今度はリムジンバスが渋滞に掴まったりして
「ああ、もうダメだ。熊本行き最終便には間に合わんな…今夜は東京で一泊か。さっき成田で別れたメンバーともう一度合流して、一緒に夕食にでも行くかな」 と半ば開き直ったりもしたのですが、どうにかギリギリ熊本行き最終便の搭乗手続きに間に合う午後6時45分頃に羽田空港の第2ターミナルに到着。
焦りながら保安検査場を通り抜けると、何と熊本行きNH649便は出発遅れでまだ機内への搭乗案内も始まっていなかったのでした。

「ああ…よかった。これで我が家に帰ってお風呂に入って、今夜は自分のベッドでぐっすり眠れるぞー!!
ただいま日本!あけましておめでとう!!


終わり良ければ全て良し。
世界最大最強の博物館群「スミソニアン博物館」を巡った今回の天燈茶房旅日記は、これにて大団円!
読者の皆様には長々とお付き合い下さいましてありがとうございました。
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝

…あっ、でもまだ書ききれていない話題もいくつかありますので、引き続き番外編を書きます。もう少しだけお付き合い下さいませ(笑)

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー 番外編その1:ワシントンD.C.の地下鉄に続く



…さて、かくして一つの旅は終わりましたが、終着駅は始発駅とも言います。
実は僕は、性懲りもなく次の旅の準備を既に始めているのです(笑)
次回の旅の目的地は、スペイン。初めて訪れる南欧の国です。
バルセロナで永遠の未完建造サグラダ・ファミリアを仰ぎ見、セビリアで“残酷王”ドン・ペドロの王城(アルカサル)に想いを馳せ、マドリードでプラド美術館のヒエロニムス・ボスの快楽の悪夢の続きに酔いしれるスペイン三都の旅で、またお会いしましょう。

天燈茶房TENDANCAFE 2014初夏 快楽の園アルカサル-スペイン三都物語
2014年4月26日出発予定

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #24:ワシントンD.C.最後の晩餐、さよならアメリカ

2014-03-11 | 食べる
アメリカン・ノンアルコールビール“Premium O'Doul's”


#23:ハーシュホーン博物館からの続き

スミソニアン博物館巡りを終え、雨のそぼ降る中を歩いてホテルに帰ってきました。
今夜はワシントンD.C.で過ごす最後の夜。他のメンバーと誘い合って、ホテルのカフェテリアに集合してフェアウェル(さよなら)パーティー です!

アメリカ滞在中にすっかりお馴染みになったO'Doul'sのノンアルコールビールで乾杯して、さぁ今夜は最後の晩餐だから思いっきり御馳走を食べますよ!


僕がオーダーしたのは、メニュー表の一番下に載っていた、一番食いでがありそうな一品(笑)
ビーフとサーモンのダブル・ステーキ!!


ウェイターに勧められるままに、サラダもいただきます。
こういうワイルドでアメリカンな野菜ぶった斬りサラダとも、これでお別れかぁ~

テーブルには美味しそうな料理が景気良く並びます。
やっぱり最後の夜なので、みんな大盤振る舞いですね。







美味しい食事と旅の間の思い出話で、楽しいひと時を過ごしました。
でも、皆と別れて自分の部屋で一人でベッドに潜り込むと、旅を無事に終えられそうだという安堵感と共に、やっぱり旅が終わる寂しさも感じてしまいますね…

少しメランコリックな気分で、旅の最後の夜の眠りにつきました。

2014年1月3日


早起きして早朝にロビーに集合、チェックインを済ませたらL'Enfant Plazaのバス停から路線バス5A線に乗車。
ダレス国際空港にやって来ました。
昨夜の雨は夜半には雪に変わった後ですっかり上がり、一面の雪景色に気持ちの良い快晴の冬空が広がっています。

早速、日本へと向かう便にチェックイン。
成田行きの全日空はNH001便、日米の首都を結ぶ便はナンバーワンの便名を名乗っているんですね!

ダレス空港の全日空チェックインカウンターでは門松がお出迎え。
ああ~もう既にここから日本が始まってる!(笑)



NH001便へのチェックインを済ませ出国手続きも終えて、搭乗開始時刻まで搭乗ゲートの並ぶコンコースをお散歩。
ちょっと小腹が空いたので、搭乗前に何か食べようかな…


寿司バー発見!
マツタケ寿司だと!?松茸寿司!?…よく考えたら「松竹寿司」だよね、うん(笑)

残念ながらマツタケ寿司はまだ開店前だったので、アメリカ国内線コンコースまで遠征して発見したハンバーガー店に飛び込んでみたら、この店が大当たり!!



見よ、このバーガーの大迫力なボリューム!!
これでMサイズですよ!しかも各種のトッピングは無料、嬉しすぎるぜ~


フレンチフライも、この量とこの大雑把さがまさしく正しいアメリカ!!
オススメです、ハンバーガーショップ「FIVE GUYS」。アメリカの東海岸の都市に支店がいくつもある人気チェーン店だそうですよ!


FIVE GUYSのバーガーでお腹いっぱいになったら、もう思い残すことはありません(笑)
成田行きNH001便、ボーイングB777-300ERの機内へと向かいます。

#25:旅の終わり~太平洋を飛び越えて、ただいま!に続く

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #23:ハーシュホーン博物館

2014-03-11 | 博物館・美術館に行く
Hirshhorn Museum


#22:国立アメリカ・インディアン博物館からの続き

国立アメリカ・インディアン博物館からナショナル・モールに出て、国立航空宇宙博物館本館を越えた先にあるドーナツ型の奇妙な建築物。
これもスミソニアン博物館群の一つで、モダンアートを扱う美術館であるハーシュホーン博物館です。
そう言えば、何となく建築デザインが同じくモダンアートで名高いニューヨークのグッゲンハイム美術館に似ているような…


館内はこの通り、展示されたモダンアート作品が建築と一体となって美を生み出すクールな空間。

現代美術に能書きは要りません。心で感じればいいのです!
暫し自由に心のままに、美しかったり不思議だったり気持ち良かったり、そして気持ち悪かったり不気味だったりする楽しい美術世界に遊ぶことにしましょう。










…ああ、楽しかった!
モダンアートは作品と一緒に遊べるからいいね。


常設展示とは別に、企画展「DAMAGE CONTROL」も開催中。
こちらは残念ながら撮影禁止だったのですが、かなり知的に遊べる展示内容でした。
今後、日本にも巡回して来ないかしら。僕の地元の熊本市現代美術館でもやって欲しいね!

やがて気が付けば閉館時間。
屈強な黒人警備員に促されて、ハーシュホーン博物館の外に出ると…

「あっ…美しい!」そうか、この街も作品だ。世界は全て美術館だったんだ!!


そしてさようなら、美しい夜の雨の街、ワシントンD.C.

スミソニアン博物館ツアーはかくして終了。
明日はこの街に別れを告げ、日本へと帰ります。

#24:ワシントンD.C.最後の晩餐、さよならアメリカに続く

さよなら、熊本の「有明」「さくら」

2014-03-11 | 鉄道

今週末の土曜日(平成26年3月15日)、全国のJRグループでダイヤ改正が実施されます。
そして今回のダイヤ改正では、九州から2つの列車が消えることになりました。
そのどちらもが、僕の地元の熊本に関係する列車たちです。

まず、鹿児島本線の特急「有明」号のうち熊本駅まで乗り入れていた1往復が廃止となります。
この“熊本有明” は、国鉄時代からの長い歴史を持つ伝統の「鹿児島本線縦断夜行列車ダイヤ」を引き継ぐものでした。
かつては寝台車も連結して鹿児島本線の起点である門司港駅から西鹿児島駅までを結んでいた夜行急行「かいもん」
その後はJR九州が誇る水戸岡鋭治氏デザインの豪華車輌787系「つばめ型」を用いて走るホテルと賞賛された夜行特急「ドリームつばめ」として夜の九州西海岸線を走り続け、
九州新幹線開業後もその北半分、博多と熊本との区間だけは残されて、真夜中と夜明け前の特急「有明」として黙々と走り続けてきましたが、ついにその任務を終えて朝焼けの彼方に走り去ります。

特急「有明」の熊本駅乗り入れ撤退により、熊本駅に発着する在来線の特急電車は全て姿を消す事になります。
国鉄の分割民営化後、最初の「JR新型特急」としてデビューしたハイパーサルーン783系電車を用いた「ハイパー有明」として熊本の人々から親しまれていた特急「有明」に別れを告げるべく、僕も先月お別れ乗車をしてきました。
その際に撮影した車窓の動画を最後に紹介しておきます。
先頭車の前面がガラス張りの展望車となっているハイパーサルーンならではの前面展望と、夜明け前の熊本市内の風景が流れ去る側面展望の両方を収めていますので、走り去る特急「有明」の想い出とともにご覧下されば幸いです。




そして、九州新幹線からも熊本に関わる列車が姿を消します。




栄光の超特急「つばめ」のヘッドマークをボンネットに戴く名車、九州新幹線800系「つばめ型」。
でも…この列車は各駅停車運行の「つばめ」号ではありません。




「つばめ型」でも運行される、速達列車の九州新幹線「さくら」号
その「さくら」号のうち、博多駅と熊本駅との間をシャトル運行していた“熊本さくら”も、今回のダイヤ改正で廃止となります。

かなり短い区間での速達運行という中途半端な設定のせいか、乗車率が極端に低かったのが廃止の理由だそうですが、乗客としてはゆったり空いている豪華な800系に乗れるので実に快適な「隠れた乗り得列車」でもありました。
しかし、同じ区間では今後も各駅停車の「つばめ」号が運行を続けます。水戸岡鋭治氏が手掛けた素晴らしいデザインとインテリアを持つ800系でのゆったりとした「急がない新幹線での旅」は、今後も楽しむことが出来そうです。

奇しくも同時にその役割を終え静かに走り去る、熊本と博多を結ぶ2つの列車たち。
鉄道を愛好する者として、これまで2つの旅路を楽しませてもらった僕から、労いと感謝の気持ちを捧げたいと思います。

楽しい旅をありがとう、さようなら。熊本の「有明」「さくら」。


急行「肥薩線縦断」号を見てきました

2014-03-09 | 鉄道

昨日走った復活特急「リレーつばめ15号」を利用した団体ツアーの折り返しの戻り列車として、
今日は鹿児島中央駅から肥薩線経由で熊本駅まで団体臨時急行列車「肥薩線縦断」号が運転されました。

「肥薩線縦断」号はSL人吉の専用客車を国鉄色のディーゼル機関車DE10が牽引するスタイルでの運転となりました。
いつの間にか、JR九州所属のDE10はクルーズトレイン「ななつ星in九州」に合わせた焦げ茶色の車体色に塗装変更された車輌が大半となったので、朱色の国鉄色DE10が客車列車を牽引する姿を見る機会はこれが最後になるかも知れません。

そして今週末からは、いよいよSL人吉の今季の運転も始まります!
人吉駅から熊本駅まではSL人吉のダイヤで走った「肥薩線縦断」号、次の土曜日の同じ時間に蒸気機関車58654に牽かれた姿でやって来ます。

もうすぐ熊本にも、SL人吉と一緒に春がやって来るのです!

撮影地:鹿児島本線小川―松橋間

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #22:国立アメリカ・インディアン博物館

2014-03-09 | 博物館・美術館に行く
National Museum of the American Indian


#21:国立美術館(ナショナル・ギャラリー)からの続き

国立美術館を出てナショナル・モールを斜めに突っ切り、独特な外観の博物館にやって来ました。
ここは国立アメリカ・インディアン博物館。ネイティヴ・アメリカン(アメリカ先住民)の文化を総合的に扱うアメリカ合衆国で初めての博物館であり、スミソニアン博物館群の一員です。


国立アメリカ・インディアン博物館は、建物の建築デザインもネイティヴ・アメリカンの精神世界を象ったような不思議な美しさ。
彼らと同じアジアのDNAを受け継いでいるせいでしょうか、日本人の僕もどこか心落ち着く空間です。




館内の展示も、ネイティヴ・アメリカンの歩んできた歴史と文化を、目で見て心で感じられる構成になっています。
ここは是非、何度も訪れたい奥深さを感じる博物館です。

#23:ハーシュホーン博物館に続く

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #21:国立美術館(ナショナル・ギャラリー)

2014-03-09 | 博物館・美術館に行く
National Gallery of Art


#20:朝の散歩、アメリカ合衆国議会議事堂からの続き


朝の散歩から戻ってから、あらためて国立美術館(ナショナル・ギャラリー)にやって来ました。
国立美術館は他のスミソニアン博物館群と共にワシントンD.C.のナショナル・モールに面して建っていますが、正式にはスミソニアン博物館の一員ではなくアメリカの国家が運営する国立美術館という位置づけとなっています。
それでも、スミソニアン博物館群と同様に入場無料で、誰もが人類共通の至宝である美術品を鑑賞する事が出来るという理念は同じです。素晴らしいことですね!

さて、そんな国立美術館ですが昨日の元日は休館日だったので、今日1月2日が今年2014年最初の開館日ということになります。
気合を入れて早朝からやって来たので開館と同時に一番先に館内に入れたので、これって事実上僕が2014年最初の国立美術館の見学者ってことかな?ミーハーな発想だけど(笑)


国立美術館の正面玄関を入ると、広いエントランスホールには屋内庭園と噴水がお出迎え。

そして、館内には膨大な室数の展示室と、その壁面に並ぶ名画の数々…



此処から先は、もう説明は不要でしょう。
誰もが一度は美術の教科書で見たことのある作品たちが、ずらり勢揃いで迎えてくれる美の迷宮。
国立美術館を彷徨い歩く至福のひと時を是非お楽しみ下さい…












…正直、これだけの作品を相手にすると、観ているだけで相当に疲れました。
まさに絵に魂を吸い取られる ようで、かなり体力を消費したのが自分でわかる程。

最後はとうとう疲労困憊してしまい、展示室のソファに身を沈めて半分眠るように絵を見ていた有り様。

そんな夢見心地で見た、ブリューゲルの悪夢の世界。ああ、気持ち悪くて気持ち良い…(笑)



そしてとどめは、ヒエロニムス・ボスが見せつける現し世の悪夢。死せる守銭奴とは、ボス先生もキツイねぇ(苦笑)
ああ、もっと悪夢の続きが見たいな…そうだ、この旅から帰ったら、今度はスペインに行こう!プラド美術館で、ボスの悪夢の続きを見よう、そうしよう…


夢うつつの絵画迷宮から、光の廊下を通って現実世界へと逃げ帰ります。



国立美術館には、地下通路でつながった東館もあり、こちらはモダンアートを取り扱っていますが、
残念ながら現在は改装工事中で、モビールの下がったエントランスホール以外は閉鎖中でした。

さあ、次の博物館へ行きましょう。
今日はスミソニアン博物館ツアーで最後の鑑賞日だから、どんどん行きますよ!

#22:国立アメリカ・インディアン博物館に続く

1日限り復活!特急「リレーつばめ」を見てきました

2014-03-08 | 鉄道

熊本県の鉄路に、787系の懐かしい雄姿が帰ってきました!

JR九州の鹿児島本線で、九州新幹線が全線開業するまで運転されていた在来線の特急「リレーつばめ」が、今日一日限りの臨時列車として復活!
博多駅から新八代駅まで、定期運転されていた頃と同じ区間を同じ姿で駆け抜けました。

その終着駅となった新八代駅に、復活特急「リレーつばめ15号」を出迎えに行ってきました。


平成26年3月8日13時50分、新八代駅に臨時特急「リレーつばめ15号」が到着。

新八代駅に「リレーつばめ」が停車するのは、九州新幹線が全線開業した平成23年3月以来、3年ぶりのことです。
九州新幹線の全線開業日は奇しくも、あの東日本大震災の翌日でした。
九州でも津波警報が出された影響で、「リレーつばめ」の最終運行列車は熊本の車輌基地に帰れなくなって新八代駅に翌日以降も取り残されたままになったりして、波乱の開業となったのでしたね…


定期運転されていた頃の「リレーつばめ」は、新八代駅から鹿児島中央駅まで先行開業していた九州新幹線の高架乗り場に乗り入れて同一プラットホームでの対面乗り換えを行っていましたが、現在は鹿児島本線から九州新幹線の乗り場へとアプローチする取り付け線はフリーゲージトレインの実験線として再整備中。
やむを得ず今回は、「リレーつばめ」も地上の在来線乗り場のプラットホームへと乗り付ける形になりました。


新八代駅で乗客を降ろした臨時特急「リレーつばめ15号」は、新八代駅では折り返し発車せずにそのまま回送列車として八代駅へと向かいます。
ちなみに「リレーつばめ15号」を降りた乗客は、この後は九州新幹線で臨時運転された「つばめ315号」に乗り換えて鹿児島中央駅へと向かうことも出来たようです。
対面乗り換えはかないませんが、かつての新八代駅での「リレーつばめ」と「つばめ」の乗り換えの雰囲気を味わうことが出来た訳ですね。


新八代駅から八代駅へ向かい走り去る787系の回送列車。
「リレーつばめ」より更に以前の、博多駅から西鹿児島駅へと直通運転をしていた頃のL特急「つばめ」の残り香も微かに漂ってくるようです。


その後、新八代駅の裏手にあるフリーゲージトレイン実験線のたもとへと移動して、南福岡の車輌基地へと帰っていく回送列車を見送りました。
九州山地を背にして、熊本平野を駆け抜ける787系の雄姿。つい数年前までは日常の風景だったのに、今となっては遠い記憶の彼方へと走り去っていって行ってしまったシーンが一瞬だけ、鮮やかに蘇りました…

明日は、この「リレーつばめ15号」と「つばめ315号」を乗り継ぐツアー旅行の乗客を乗せた団体臨時急行列車「肥薩線縦断号」が鹿児島中央駅から熊本駅まで帰ってきます。
明日も、汽車を見に行くことにしましょう。

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #20:朝の散歩、アメリカ合衆国議会議事堂

2014-03-04 | 旅行
United States Capitol


#19:ワシントンD.C.のチャイナタウンで海鮮中華!からの続き

2014年1月2日

今朝は早起きして、ワシントンD.C.からほど近い港街ボルチモアまで日帰り旅行に行くメンバーを見送りに
ユニオン駅にやって来ました。


ユニオン駅はアメリカ各地方と首都ワシントンD.C.とを結ぶ鉄道網の中央駅です。
そして、そのユニオン駅の駅舎の堂々たる正面玄関ファサードを仰ぎ見ながら外に出て、公園通りを真っ直ぐ進んだ先には…


アメリカ合衆国議会議事堂が建っています!
市街地の東側に建つこの議事堂を中心にして、ワシントンD.C.の都市区画は整備されています。鉄道も議事堂を目指して市街地へと引き込まれているのですね。
ワシントンD.C.の街は、文字通りこの議事堂を中心にして計画的に成り立っているのです。


議事堂の建物の入り口は固く閉じられ、警備員が厳重にガードしていますが、建物自体には誰でも近付くことが出来ます。議事堂の周りで早朝のジョギングを楽しむ市民の姿もチラホラ。
僕もこの機会に、世界情勢にも影響力を及ぼすアメリカ合衆国の政治を動かす最前線にして中枢である議事堂に、大接近してみましょう!


正面大階段の下の、ここまで接近することが出来ました!これ以上近寄ると、銃を携帯していると思われる警備員が駆け寄ってきそうだったので、とりあえず今回はここまで(笑)


議事堂の建物の横を通り抜けて、ユニオン駅の反対側の正面に廻ってみるとこんな感じ。
ヨーロッパのどこかの宮殿のような豪華な建築です。
議事堂のこちら側は、ワシントン記念塔まで伸びる大通り公園ナショナル・モール の起点となっています。

せっかくなので、ナショナル・モールを歩いてホテルまで帰りましょう。


ホテル近くの、国立航空宇宙博物館本館が見えてきました。


そしてナショナル・モールを挟んで航空宇宙博物館と向かい合うこちらの建物は、国立美術館(ナショナル・ギャラリー)
世界的な名画・美術品が一堂に会する美の殿堂です!
実は今回のスミソニアン博物館ツアーで、僕がスペースシャトル「ディスカバリー」号の実機と共に、是非とも見たいと願っていたのがこの国立美術館の名画たち。
今日はこれから身支度を整えて、念願の国立美術館をじっくりと鑑賞したいと思います。

#21:国立美術館(ナショナル・ギャラリー)に続く

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #19:ワシントンD.C.のチャイナタウンで海鮮中華!

2014-03-02 | 食べる
Chinatown in Washington D.C.


#18:フリーア美術館とサックラー・ギャラリーからの続き

スミソニアン博物館の美術館めぐりから帰ってきました。

ホテルで各々今日一日の自由行動を楽しんでいたメンバーの皆んなと合流して、今夜はワシントンD.C.のダウンタウンにあるシーフードレストランに食事をしに行こうという事に。
シーフードは(タコさんイカさんと貝以外は)好物だし、アメリカンな肉料理には食傷気味だったので異存はありません!

という訳で、メトロに乗ってダウンタウンにやって来ました。
大通りの交差点に極彩色の楼門があったので、この辺り一帯はチャイナタウンのようですね。


メンバーの一人が出発前に、知り合いに薦められたという、ワシントンD.C.のシーフードレストランはこのお店。
立派なお店だなぁ~
「酒家」 という看板が出ているので、ここも中華料理のレストランのようですね。

早速、店内に入ってボックス席に収まり、皆でメニューを検分。
美味しそうなシーフード料理が、いろいろ揃ってるねぇ~何食べようかな?



まぁ、先ずは乾杯でしょ!(笑)
ノンアルコールビールで乾杯~!!…あっ、これ一昨日の夜にホテルのレストランで飲んだのと同じO'DOUL'Sだ!


卓には中華海鮮料理が並びます!
アメリカのエビマヨ最高!!


アメリカのフィッシュ・アンド・チップスも最高~!!
…あれ?フィッシュ・アンド・チップスって中華料理だっけ?まぁ一応魚料理だし、まっいいか(笑)


かくして今夜もにぎやかに、ワシントンD.C.の夜はふけていくのでありました。
ああ、でももう明日は、スミソニアン博物館めぐりの最終日なんだよね。やっぱり日時が足りないなぁ…

さて、明日はどの博物館を見に行こうか…いや、やっぱり、あの美術館だな。

#20:朝の散歩、アメリカ合衆国議会議事堂に続く

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #18:フリーア美術館とサックラー・ギャラリー

2014-03-02 | 博物館・美術館に行く
ワシントンD.C. ナショナル・モールの冬の昼下がり


#17:国立自然史博物館からの続き


国立自然史博物館を出ると、外は青空にうろこ雲が広がる穏やかな冬の昼下がりです。


ナショナル・モールを突っ切り、国立自然史博物館の向かいにあるスミソニアン協会本部“キャッスル” の前にやって来ました。

“キャッスル”の裏には、小さな美術館の建物がいくつか並んで建っています。
どれも、とても小規模なギャラリーなのですが、これらもスミソニアン博物館群の一員です。
世界の森羅万象全てを扱うスミソニアン博物館は、航空宇宙科学や生物学・地学等の巨大博物館だけではなく、人類の美の至宝を収めた幾つもの美術館も持っているのです。




これは、スミソニアン博物館の美術館群の一つであるフリーア美術館




フリーア美術館は、東洋の古美術品を中心としたコレクションが展示されています。
特に日本の屏風絵や陶磁器 は素晴らしく、国宝級の品が揃っていて見応えがありました。

中でも、僕が驚いたのがこの焼き物。

扇子を象った、如何にも風雅なこの逸品。
作品に添えられた英文の説明を読むと、何と…!




僕の自宅のある、熊本県の八代(Yatsushiro)で焼かれたものとのこと!
まさか、地元の片田舎でこんな素晴らしい物が焼かれていたなんて、全く知りませんでした。


世界に名立たるスミソニアン博物館で価値を認められ、大切に展示してもらえている、僕の地元で生まれた銘品たち。
とても幸せな焼物たちです。
見ていて僕まで、とてもあたたかな気持ちになりました。


フリーア美術館は地下回廊で、隣接するサックラー・ギャラリーとつながっています。
サックラー・ギャラリーはインドから中東、オリエントの古美術品のコレクションを擁しており、さらにその隣の国立アフリカ美術館とも地下でつながっているので、全体としてアジアからアフリカまでを網羅する巨大な地下美術館を形成しているのです。

冬の昼下がりを、ワシントンD.C.のナショナル・モールの地下に広がるオリエンタルな美術回廊をさまよい歩きながら過ごして、地上に出ると既に日は暮れていました。

「ああ、きれいな物を沢山見たので、お腹がすいたな~。今夜はなに食べようかなぁ?」

#19:ワシントンD.C.のチャイナタウンで海鮮中華!に続く

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #17:国立自然史博物館

2014-03-02 | 博物館・美術館に行く
スミソニアン博物館 国立自然史博物館


#16:Washington, D.C. New Year's Eve 2014からの続き

2014年1月1日

爽やかな青空の広がった元日の朝。
今日は同行しているメンバーとは別行動で、各自自由行動でスミソニアン博物館巡りに出発です。
スミソニアン博物館群は原則、クリスマス以外は年中無休!
さぁ今日は新年最初に、どの博物館を見に行きましょうか…

でもその前に、あんまりいい天気なので博物館の建ち並んだナショナル・モールをちょっと散策。
ナショナル・モールはワシントンD.C.の中心部に東西に伸びる広大な“大通り公園”で、かつてアメリカ各地の都市と首都とを結んでいた鉄道の駅や操車場をひとまとめにする再開発工事で生じた、広大な鉄道跡地の空き地を利用した都市公園です。
スミソニアン博物館群の主要な博物館は、このナショナル・モールを取り囲むように建てられています。

ナショナル・モールの東端にあるアメリカ合衆国議会議事堂
今日は議事堂の象徴である白亜のドームが遠くからもハッキリと見えています。


一方のナショナル・モール西端にそびえ立つ白亜のオベリスクは、アメリカ合衆国議会議事堂と1.1マイルの距離でナショナル・モールを挟んで向い合って建つワシントン記念塔
昨夜はあのオベリスクのたもとで、ひっそりとした寂しい年越しの瞬間を迎えたんですよね…


そして議事堂とオベリスクを左右に眺めるようにして、ナショナル・モールのほぼ中央部に面して建つこの巨大博物館が、
スミソニアン博物館・国立自然史博物館です!
今日はこの国立自然史博物館から見ていくことにしましょう。


ナショナル・モール側の正面入口、ギリシア神殿風の荘重な柱列が、いかにも正統派の博物館といった雰囲気です。

そして館内に足を踏み入れると、エントランスホールでいきなり巨大な象さんがお出迎え!

教会堂の大伽藍のようなクラシカルな丸天井のホールに、鼻を振り上げ猛り狂う象!
これはテンション上がりますねぇ!!


そう言えば、この国立自然史博物館では、
大ヒットしたハリウッド映画「ナイト ミュージアム2」の撮影ロケも行われたそうですよ。
残念ながら僕はまだ観ていませんが…

早速、館内を見て行きましょう。
国立自然史博物館は建物の外観はレトロでクラシカルですが、館内は最新の手法を駆使して各種の展示が行われており、最先端の設備を備えたとても近代的な博物館となっています。

1階の目玉展示は、巨大な生物標本が圧巻の海の生命コーナー



クジラも泳げば、マンボウも泳ぐ!


ダイオウイカ様もいたー!!でっかい!!
これはもちろん、本物のダイオウイカの標本です。


クジラやダイオウイカが群れ泳ぐ大迫力の展示コーナーの奥には、古代の海の化石生物や深海の展示コーナーも。
おや、海竜類の長いしっぽの化石標本の下にある、あの船の模型は一体…?


こっこれはもしかして…!?


やっぱり間違いない!日本の海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球深部探査船「ちきゅう」です!!






スミソニアン博物館でも、しっかりと日本の科学探査への挑戦が紹介されているなんて、なんだか誇らしいし嬉しいなぁ…!

2階に上がってみると、地学の展示コーナー。
隕石から宝石まで、地球上のありとあらゆる石を網羅した豊富な鉱物の標本が並びます。



石が好きな人なら、ここを見るだけで丸一日以上かかるかも。

そして、こんな石も展示されています。



“呪いのダイヤ” として知られる巨大な青いダイヤ、ホープ・ダイヤモンドです!
もちろんこれも正真正銘の実物。ちなみに価格は2億ドル以上だとか。

…ちなみに僕は、このホープ・ダイヤモンドのことを「パタリロ!」に出てくるので知ったのですが、その作中では確か
「知性を持ったバイキンが、パタリロの所有するダイヤモンド鉱山から王様の結婚式の引き出物としてホープ・ダイヤ並みに巨大なダイヤの原石を盗み出してることに気がついたパタリロが、バイキン並みに小さくなってバイキンの王国に怒鳴り込みに行く」
というストーリーだったような…なんてシュールな設定なんだ魔夜峰央先生…
いや、関係ないんだが。


ダイヤモンドの輝きで目が眩んだので、1階に降りましょう。
ひときわ賑やかな歓声が聞こえてくる一画を覗いてみると、そこは…

国立自然史博物館で一番人気があるのは、やっぱり恐竜の化石の展示コーナー!
アメリカ人も世界中の人々も、やっぱり大人も子供もみんな恐竜が大好き!ティラノサウルスかっこいいなぁ!!
映画「ナイト ミュージアム2」でも、きっとこいつらが動き出して暴れまくるんでしょうね(笑)

ただ標本類の展示を見ているだけでも楽しいし、その気になれば地球のすべてを考えたり勉強したりも出来る国立自然史博物館。
素敵な博物館でした!



象さんに見送られて、さぁ次の博物館を見に行きましょう。
元日のスミソニアン博物館巡り、さて次はどの「智の殿堂」の玄関を開けましょうか…

#18:フリーア美術館とサックラー・ギャラリーに続く