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2013-2014 スミソニアン博物館ツアー 番外編その1:ワシントンD.C.の地下鉄

2014-03-19 | 鉄道
Washington Metro


2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #25:旅の終わり~太平洋を飛び越えて、ただいま!からの続き

ワシントンD.C.の代表的な公共交通機関が、市内と近郊をくまなく結ぶ大規模な路線ネットワークを持つ地下鉄、ワシントンメトロ
クルマ社会のアメリカにおいて、誰でも安価で使える公共交通は観光客にとっても強い味方。今回の旅でも、市内のちょっとした移動で何度か地下鉄のお世話になりました。


…ただし、慣れるまではずいぶん苦労したのがこのチケット自販機。
とにかく操作方法が分かり難いのです!(何でも、地元ワシントンD.C.市民もこのチケット自販機が苦手な人が多いらしい…)

ワシントンメトロは運賃が均一ではなく、区間はもちろん時間帯によっても変化するという複雑な料金体制をとっています。このただでさえ分かり難いチケットの料金額の一覧表が自販機の上部に細かな文字でびっしりと書き込まれており、自分が行きたい駅までの料金を調べるのが先ず一苦労(しかも“時価”だし…)。
次に自分が買いたいチケットの金額を自分で自販機にインプットせねばならず、そこまでやってようやく現金を投入して発券ボタンを押すことが出来ます。でも、なぜか定価を入れているのにボタンが反応しない…
とどめに何と「ICカード乗車券ではなく紙のチケットを買う場合は追加料金が必要」ということが分かったりして、もう頭はパニック寸前。
こういう場合、ヨーロッパの地下鉄ならさっさと自販機利用を諦めて職員が常駐している有人窓口に駆け込めるのですが、ワシントンメトロでは有人窓口が見当たらなかったり閉まっている駅も多くて本当に困りました。

こうした困難を乗り越えて、ようやく念願のチケットを手にした時は「やっと…やっと買えた…つ、疲れた…もう帰って寝たいという状態。既に電車は何本も発車してしまっているし、目的地に着く前に疲労困憊、クタクタです(苦笑)


苦難の末にようやく辿り着いたワシントンメトロの駅構内プラットホームはこんな感じ。
すべての駅で構内のデザインが統一されているようで、コンクリートブロックで固められた無機質なドーム構造が昔のSF映画の宇宙ステーション内部のようで何ともレトロフューチャー。

宇宙ステーション駅に電車がやって来ました。



電車は少し下ぶくれな愛嬌のある顔をしています。車内はカーペット張りの床にクロスシートで、地下鉄としてはかなりゆったりとしていて乗り心地が良かったです。
アメリカの地下鉄というと一昔前までは犯罪の巣窟といったイメージが有りましたが、現在は車体に落書きもなく清潔で車内や駅構内も危険な感じはせず、安心して乗車する事が出来ました。


ちなみにワシントンメトロは現在、ワシントンD.C.市内からダレス国際空港まで路線を延伸する工事が進められており、これに合わせる形で今年(2014年)から日本の川崎重工が製造する新型車輌が大量投入される事になっています。
ダレス空港乗り入れと日本製の新車で更に便利で快適になるワシントンメトロに期待です!!
…でも、出来れば電車と一緒にチケット自販機も日本製の使いやすいものに取り替えてほしいね、ワシントンメトロさん!(笑)


ワシントンメトロの駅構内は統一デザインですが、駅ごとに特徴ある細かな装飾が施されていて、実はとても個性豊かです。


宇宙服姿の犬が出迎えてくれるのは、もちろんスミソニアン博物館の国立航空宇宙博物館本館最寄りのL'Enfant Plaza駅。
さぁ、メトロを降りたら本物の宇宙服と宇宙船やロケットの展示を観に行きましょう!!


駅構内と地上とは、こんな長い長いエスカレーターで結ばれています。
ワシントンメトロの駅はかなり地下深くに設置されているようです。また、市内中心部にはエスカレーター入り口にシャッター扉が設置されている駅もあり、どうやら地下鉄構内が非常時(…要するに「核戦争勃発時」)には核シェルターとして機能するよう設計されているものと思われます。
…そんな使われ方をする日が来ないことを祈るのみです。

番外編その2:アメリカの食事・ファストフード編に続く