天燈茶房 TENDANCAFE

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どれからなりとおためしください

2015初夏 オランダ・チェコ紀行 7:夕暮れのプラハ散歩 プラハ城と聖ヴィート大聖堂

2015-06-28 | 旅行記:2015 オランダ・チェコ
PRAHA 2015


6:トラムに乗ってプラハ散歩 旧市街ではシティマラソン開催中からの続き

もう夕暮れ時。トラムを降りてカレル橋を歩いて渡り、迷路のような旧市街の城下町の丘を登っていく。







丘を登り切ると、そこがプラハ城だ。
昼間は観光客でごった返す場所だが、日暮れ時にはもう人も少ない。
モノトーンの静かな空間が広がっていた。

プラハ城の「本丸」には聖ヴィート大聖堂の大伽藍がそびえ建つ。





かつてここプラハ城に居を構え、国王としての政治の仕事よりも己の好奇心を優先させるかのようにプラハを芸術家と天文学者が集まる星の都に変えた神聖ローマ皇帝ルドルフ2世も、この聖ヴィート大聖堂に眠っている。

プラハを訪れる度に、この宇宙科学と芸術を愛した偉大でそしてどこか憎めない敬愛すべき人物の墓に参りたいと願っているのだが、どういう訳だかいつも聖ヴィート大聖堂に来ると日が暮れてしまっていて廟の中に入れず、果たせないでいる。
そして今日もまた、聖ヴィート大聖堂の玄関は固く閉ざされてしまっていた。

ルドルフ2世にはいつも大変申し訳無いのだが、これはきっと「また出直して来い。お前はもう一度、プラハへ来い!」 と王様から言われているのだろうと勝手に都合よく解釈しておくことにする。
…それに実際、今度の年末年始休暇にはワルシャワからウィーンまでオペラ観劇しながら鉄道での旅をしようと思っているので、その旅の道程の途中にあるプラハにも恐らくまた立ち寄ることになるだろう。



今回の旅は、これで無事に終わった。
明日にはプラハを後にして、日本への帰途に就く。
駆け足でオランダとチェコのプラネタリウムを巡る、短いながらも充実した旅だった。



8:空港にて ヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ空港とスキポール空港に続く

2015初夏 オランダ・チェコ紀行 6:トラムに乗ってプラハ散歩 旧市街ではシティマラソン開催中

2015-06-28 | 旅行記:2015 オランダ・チェコ
Pražský orloj


5:星の街プラハ散歩 ヨハネス・ケプラー博物館からの続き



2015年5月3日

今日は朝からトラム(路面電車)に乗って、プラハの街を散歩。
プラハ市内の公共交通に一日中乗り放題の24時間チケットを買ったら、停留所で適当にやって来たトラムの電車に乗って出発!
あてもなくプラハの街をトラムでさまよい、気が向いたら適当な場所で降りて街並みを観て歩くのも楽しい。





ヴルタヴァ(モルダウ川)の橋を渡る。
トラムの車窓からは、プラハの街を貫くヴルタヴァの流れを頻繁に目にする事が出来る。




トラムの最後尾は運転台が無く展望車のようになっているので、街並みを眺めるのには最適。




プラハ市内には幾つものトラム路線があり、街中を絡みあうように錯綜しているので、時には他系統のトラムの電車が合流し追走してくる事もある。
鉄道好き・路面電車好きにはたまらない光景。




郊外に出ると、車窓には豊かな緑が広がる。
プラハは小さな街なので、賑やかな都心からほんの10分も走るとトラムの車窓はこのようなのどかな風景になる。

また、都心にも自然豊かな山林をそのまま生かした広大な公園が広がっているのもプラハの街の特徴の一つ。
プラハ城の城下はそのまま森林公園になっていて、観光客で賑わう旧市街のカレル橋からトラムに乗ってほんの数分も走ると、このような景色を楽しむことが出来るのだ。





この丘の上にはトラムからフニクラ(ケーブルカー)に乗り換えて登ることも出来るのだが、今日はこのいい天気に誘われピクニックに出かけるプラハ市民や観光客でフニクラは大混雑。
乗客が駅に入りきれないほどだったので、登山は諦めて再び街へ。

旧市街をトラムの軌道沿いに歩いていると、通りを遮断してシティマラソンを開催していた。
「ああ、昨日プラハ市内に着いた時にNádraží Holešovice駅前で地元の人から『あなたもマラソンに出るの?』と聞かれたのは、この事だったのか!」







みんな頑張れー!
…ああ、プラハの旧市街を走るなんて、なんだか楽しそうだな。
僕も思い切って走ればよかったかな?(笑)




マラソンランナーを見ていたら、何だかこちらまで気分がHEAT UPしてきたので、街角のスーパーマーケットで買ったチェコビールの缶でクールダウン。
…レモンミント風味のノンアルコールビールだけどね(笑)



マラソンが終わり、道路封鎖も解除されたので旧市街の広場へ。
プラハのシンボル・天文時計オルロイの前は今日も観光客が群がり大混雑。



7:夕暮れのプラハ散歩 プラハ城と聖ヴィート大聖堂に続く

クルーズトレイン「ななつ星in九州」が肥薩おれんじ鉄道で試運転、夜の熊本駅にやって来た!

2015-06-28 | 鉄道
熊本駅高架ホームに停車中の「ななつ星in九州」試運転列車


昨日(平成27年6月27日)は、夕方からお出かけ。
梅雨の盛りの雨の中、やってきたのは熊本市民会館。



お目当ては、オペラ「フィガロの結婚」の鑑賞です。
ハンガリー国立歌劇場の引っ越し公演で、熊本でこれだけ大規模な海外オペラの公演が開催されるのはずいぶん久しぶりのことだと思います。

ちなみにハンガリー国立歌劇場は、僕が初めてヨーロッパの歌劇場でオペレッタ「こうもり」を観た思い出深い場所。僕がオペラ鑑賞を好きになるきっかけを作ってくれた歌劇場です。
(→Muses Europa Eisenbahn 2012-2013中欧鉄道音楽紀行 7:OPERA NIGHT ハンガリー国立歌劇場

モーツァルトの「フィガロの結婚」は定番中の定番というべきオペラ作品で、内容もコメディ要素の多いお気楽な喜劇なのでリラックスして観ることが出来るのですが、さすがハンガリー国立歌劇場は熊本でもブダペストの風格漂う見事な舞台を見せてくれました。
名場面では台詞を日本語で歌ったり、セビリアクマモトに言い換えたりする楽しいサービスもあって、客席も大盛り上がり!
最後はスタンディングオベーションで、大満足のオペラ鑑賞となりました。

終演後は「フィガロの結婚」の余韻に浸りつつ、ちょっと急いで市電に乗って熊本駅へ。
実は幕間にTwitterで「ななつ星が肥薩おれんじ鉄道線で機関車+客車7輌のフル編成で乗り入れ試運転をしていて、そのまま熊本県を北上している」という目撃情報が飛び交っているのを掴んでいたのです!

JR九州が誇る大人気のクルーズトレイン「ななつ星in九州」ですが、来年度からはJR九州管内のみに限られていた現行の走行ルートを一新して、初めて第3セクターの肥薩おれんじ鉄道への乗り入れを開始することが決定したと報じられています。
既に機関車DF200-7000のみの単機での乗り入れ試運転は先週中に実施されていたのですが、週末にはいよいよ満を持して7輌編成の超豪華一等寝台車77系客車を率いて、雨の中を肥薩おれんじ鉄道線に乗り入れたようです!

…さて、午後10時頃に熊本駅に着いて、ネット上で「ななつ星」試運転の続報を検索するも、どうやら30分ほど前に肥薩おれんじ鉄道とJR九州の境界駅の八代駅には到着したらしいことが分かったのですが、その後の動向は情報無し。

「おそらく、今夜はもう遅いから一旦熊本駅手前の総合車両センターに『ななつ星』を取り込むだろうな。それなら、今夜はもう熊本駅には来ないだろう。よし!今から急いで川尻駅まで行って、通過する『ななつ星』を見送るぞ!!」
大急ぎで「ななつ星」迎撃作戦を立てて、ちょうど発車するところだった22:08発の八代行き普通列車に乗車、熊本駅の隣の川尻駅を目指します。

ところが…
何と、熊本駅を発車直後に向こうから特徴的な5つのヘッドライトを輝かせた列車が出現、そのまますれ違ってしまいました。

「えっ…?
しまったー!!今のが『ななつ星』だ!熊本総合車両所には入らず、そのまま熊本駅まで上って来やがった!!」


川尻駅で普通列車を降りて、ガッカリしながら改札の駅員さんに「今『ななつ星』の試運転列車とすれ違ったんだけど、あれって熊本駅に何時頃まで停車しているか分かりますか?」と聞いてみるも「『ななつ星』の情報はちょっと分からないですね~」とのこと。
でも、数分後に熊本行きの普通列車がやって来たので、とりあえず熊本駅に戻ってみることに。
「もう『ななつ星』は熊本駅を出て行っちゃったかもしれないけど、どうせダメで元々。とにかく、気が済むまで足掻いて追いかけてみるさ!」

だがしかし。熊本駅に舞い戻ってみると…



まだいたー!!「ななつ星in九州」だ!!


普通列車が到着した熊本駅の高架ホームの向かい側に、「ななつ星」が鎮座していました!
やった、追いついたぞ!!


光り輝く星のエンブレム。
車体も磨き上げられているので、鏡のように高架ホームの様子が映し出されています。

「ななつ星」に見入っていると、JR九州のスタッフの方から「わざわざ追いかけて来られたんですか?」と声をかけられます。
今日はこのまま博多まで帰って、明日以降はもう肥薩おれんじ鉄道線での試運転は行わないとのこと。
本当に、最後にギリギリ間に合った!!

やがて「ななつ星」は熊本駅を発車していきます。














さようなら~
来年になったら、また肥薩おれんじ鉄道で会おう!
そして、僕も「ななつ星」に乗ってやるぞ!実は既に、2015年度秋・冬出発分の予約申し込みもしているからね。


川尻駅の駐車場にクルマを駐めていたので再び戻って、さっきの駅員さんに「熊本駅で『ななつ星』に追い付きましたよ~」と挨拶。
数週間前に鹿児島県内での豪雨災害で「ななつ星」が大幅遅延して熊本県内を白昼に走行した時は、駅員さんも初めて昼間に川尻駅で通過する「ななつ星」を見たとのこと。
「来年、肥薩おれんじ鉄道を走るようになったら、一度は乗ってみたいですなぁ…」

しかし、帰宅するとこのメッセージカードが届いていたのだった。
ああ無情…


これで、この「落選のお知らせカード」が届くのは4枚目だよ…
でも諦めないぞ!
いつか必ず乗ってやるぞクルーズトレイン「ななつ星in九州」!!

…ちなみに、こちらが昼間の「ななつ星」の肥薩おれんじ鉄道線での乗り入れ試運転の様子。
先週行われた機関車DF200-700のみの単機での試運転の模様を撮影に行かれたいんがめさん(@ingame298)から、写真を提供して頂きました。いんがめさん、いつもありがとうございます。


(撮影:いんがめさん)
球磨川橋梁を渡る「ななつ星」。ここはきっと、運行開始後は超人気撮影場所になるんだろうなぁ…


(撮影:いんがめさん)
新八代駅から八代駅へ向かう「ななつ星」。


(撮影:いんがめさん)
これは試運転中ならではの光景。JR有佐駅で折り返し待ちのDF200-700。
田舎の駅に突如現れたピカピカのクルーズトレイン専用機関車が異彩を放ちます。