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2015初夏 オランダ・チェコ紀行 5:星の街プラハ散歩 ヨハネス・ケプラー博物館

2015-06-15 | 旅行記:2015 オランダ・チェコ
KEPLEROVO MUZEUM V PRAZE


4:プラネタリウム・プラハはカールツァイスと宇宙の博物館からの続き

プラネタリウム・プラハ(PLANETÁRIUM PRAHA)で全天周映像作品「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」(チェコ語ではHAJABUSA-příběh sondy, která se vrátila) を観た後、プラハの街に降り立った小惑星探査機「はやぶさ」の感動の余韻に浸りつつプラハ城下の旧市街、カレル橋界隈に繰り出した。

カレル橋のたもとにある宮殿Colloredo-Mansfeldský palácで毎夜開催されているロイヤル・チェコ・オーケストラのコンサートを鑑賞する。



ロイヤル・チェコ・オーケストラとは名前を聞いたことがあるような無いようなオーケストラだが、かなりラフでリラックスした気軽なコンサートで、聴衆も観光客が中心だった。
モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークに始まりスメタナの「わが祖国」のモルダウに終わる定番曲のオンパレードだったが、旺盛なサービス精神を感じる演奏には結構満足出来た。
ちなみに会場のColloredo-Mansfeldský palácは映画「アマデウス」のロケにも使われたそうだが…どのシーンだったかな?

そんなColloredo-Mansfeldský palácの入口がある観光客でごった返す小路に、神聖ローマ皇帝ルドルフ2世の時代にこの街で研究活動を行った天文学者ヨハネス・ケプラーの名前と肖像を刻んだレリーフが掲げられている事は、この前の一昨年にプラハに来た時に気が付いていた


※2012年12月31日撮影

今日はロイヤル・チェコ・オーケストラのコンサート前に少し時間があったので、一昨年以来気になっていたこのケプラーのレリーフのある路地に入ってみた。



すると、路地のすぐ奥に小じんまりとした建物の入り口があるのを発見した。
窓ガラスにKEPLEROVO MUZEUMとある。どうやら、ヨハネス・ケプラーの博物館らしい。
一見すると小さな雑貨店のようにしか見えないが、ともあれドアを開けて入場料60チェコ・コルナを支払い入ってみる。





受付の女性が「展示はこの間口一間だけですよ」と言っていたが、本当に小さな部屋一つだけの博物館だった。
…いや、博物館というより展示室と言った方がいいかも。
展示もパネルが中心である。



この小さなプラハのヨハネス・ケプラー博物館、2009年の世界天文年に合わせてかつてケプラーが住んでいた部屋を改築してオープンしたとのこと。



プトレマイオスの天動説図と、コペルニクスの地動説、そしてケプラーの師ティコ・ブラーエの修正天動説のCG図解。実際に太陽系の軌道図が動くので理解しやすい。



パネル展示の最後にはNASAのケプラー宇宙望遠鏡の紹介も。
そういえば確かケプラーはヨーロッパ宇宙機関(ESA)の国際宇宙ステーション補給機ATVの2号機の愛称にもなっていたような。



星の街プラハの路地裏にひっそりとある、小さなヨハネス・ケプラー博物館。
観光客だらけのプラハ城下カレル橋界隈の散策に疲れたらちょっと立ち寄って、好奇心の塊のような偉大な王様のもとに集まった占星術師や錬金術師たちと共に働き毎夜この街角から星空を見上げていた“童話の天文学者”たちの活躍に思いを馳せてみるのも、また一興かと。


6:トラムに乗ってプラハ散歩 旧市街ではシティマラソン開催中に続く


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