民謡/梅若朝雲(駅前仙人)の徒然日記2007.1.28~

民謡&三味線の師範・釣り・料理など多趣味。

Day.1938 不思議な縁の尺八

2012-05-19 20:49:49 | 民謡夜話
不思議も何も・・何でここにあるのかワカラン奴・・
買った事も貰った事も覚えがない・・かと言ってパクったものでは更々ない
先日修理するまではパリィ~ンと割れ、唄口さえなかった。
でも・・尺八には違いがないと・・若干の金を掛けて直した。


割れて開いた所を万力様のもので締め付け、細く裂いた「籐」を巻く・・勿論その厚み分だけ削る。
その巻きの美しさには思わず見惚れるほどだ・・勿論修理痕が無いに越した事はないが・・である。

一カ所3000円・・四カ所だから・・・・唄口が数千円。
およそ火吹き竹にもならなかったものが尺八として復活した。
今は白々しい修理痕も経年とともに同化して美しくなる。

ンで・・二つの穴の間にセロテープが張ってある。
後で気が付いたここのヒビ・・応急処置で・・R・・



フツウ・・継ぎ手の右・・つまり下に作者の刻印がある・・??ない!
無銘・・つまり作者不詳である。
それがまた・・良く鳴るのだ
仙人の持っている中で二番目に鳴るかも知れない・・ただ・・有る理由で非常に吹き辛い。
吹き易いと言っても・・吹いて容易く鳴らないのが尺八である



吹き辛い最大の理由がこの細さ・・超級の細い管である。
修理を済ませて・・「キャップを・・」と言うと・・「こんな細いの無い!・・」ってさ。
息が上手く当たると誠に妙なる音色・・無銘ながら名管である。

民謡の場合は音域の高低でとっかえひっかえ竹を持ち換える・・その度に口が変わるのでタイヘンなのでR
因みに尺八の事・・普段は「竹」と呼びマンネン。

ここんとこ尺八もスースーやってる仙人でアリマス



コメント
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