大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

我々がどんな船に乗って行きたいのか?-監督人事について考える上で大事なことは正にそれ

2008-09-15 10:15:16 | ガンバ大阪
戦術とは絶対に勝てることを保証できるものではなく、あくまでもチームの方向性を決める約束事でしかない。カウンターを得意とするチームは1点をリードされた時点で全てが終わっているかもしれない。チームに方向性を持たせると、相対的に勝てる可能性が大きくなるが、必ず盲点が生まれてくる。だから、この航路(戦術)で行くことを決めて選手だけでなく、スタッフ、ファン、監督、場合によってまでが同じ船に乗っていくことになるが沈没する可能性もある。西部謙司氏の最新の著作にはそのようなことが書かれている。

カントクの解任を云々しない状況は甘い、というお叱りを受けたのでこの問題について自分なりに論じてみようと思い立ったものの、結局は何をどうすればいいとかいう正解はなく、見る側でキッチリと羅針盤を持っていないといけないんじゃないかと思ったりもする。つまり、今ガンバは大きな岐路に立たされているのはないだろうか。

一つはあくまでも攻撃的で面白いスタイルを追求すべきだという見方。これに関しては今でもなお多くの人が望むことであるが、それは極端な話、最悪の事態になったとしても理想に殉ずる覚悟があるかどうかである。セレッソは降格した年は残留の為のサッカーはしなかった。今もなお、単に目先の昇格の為のサッカーはしていない。だからセレッソはアカンねんという物言いは簡単だが、逆に言えばこれからチームの将来の礎となる戦術やチームカラーを植えつけて行く上では目先の結果に一喜一憂してしまうことよりも、長期的な視点に立てば非常に大事なことであるから、このチームは敢えて急がば廻れという選択をしている姿勢に関してだけは私は評価している。だからまあ、そうしたリスクテイキングは、上手く行けば手に入れるものは大きいが、ヘタすりゃ何も残らないというリスクはある。ただ、それでもこの路線をひた走るということは目先の結果云々よりも将来ガンバがガンバであるためには目線を下げないことが重要だということを打ち出すことに他ならないと思う。

もう一つは、今の現在のチーム力を考えると、「残留」が現実的な目標である、という見方。ただ、その場合以下の点を同時に考えておく必要がある:

・現在の順位・勝ち点や本来のポテンシャルを考えると目標を下げすぎる
・相対的に「残留」という可能性が高まるだけであって必ずしも保証できる手法ではない
・スタイルを転換することによって、客足が遠のく可能性があるし、新たな顧客を獲得できるチャンスを喪失する(早い話コアサポしか喜ばないサッカーになるということ)
・来年以降について継続は期待できない

といったところか。

あと、カントクの交代を考える上で以下の論点についても述べておく:

論点1. 不可抗力はどの程度免責材料になりうるか

ヤットの場合、病気とかがなくても北京五輪出場で離脱していたことにもなる。問題はバレーの移籍でこれについてはカントクとしてもどうすることもできない。強いて挙げればなぜフロントは引き止めなかったのかなんだけども、あの当時バレーを気持ちよく送り出してやろうと言っていた人たちは内心渡りに船と思っていたのではないか?

まあ、それでもいないならいないなりの戦術を考えないといけない、という人がいるんだろうけども、そういう人たちって具体的に何をさすのか勿体ぶって教えてくれませんねw

論点2.布陣変更は正しかったか?

チーム状態が悪い時に3バックに変更したのは過去何度もあったが、今回の誤算は以前と違って4バックがJで浸透し、3バックの弱点であるサイドを突くようになったということだ。3バックと攻撃的というのがセットにはならなくなったということを今回証明している。ただ、だから4バックでいけば良かったという人がいるが、事はそう簡単ではない。一つには下平の守備力を考えるとカントクは下平を高い位置で使いたかった。ただ、3バックなら、空いたサイドのスペースをボランチがカバーするか、それともCB2枚が両サイドを大きく開くことでカバーするかが条件だがその為には最終ラインと中盤の距離がコンパクトに保たれていることが必要ではあったのだが・・・

もう一つには、4バックをやる上でセンターの人材が質量ともに十分ではなかったということ。ラインコントロール、ビルドアップ、高さ、強さという点では帯に短したすきに長しというのが現実であった。従って筆者は4バックは3バックに比べたら全体的にはベターだが、人的資源の問題もあって、不完全ではないことは認識している。

論点3.選手起用に問題はないか

安田をムリに引っ張ったことに関してはある程度は理解している。トレーナーから状態を聞いて、ムリをさせられると踏んだからであって、逆に言えば下平が本来使えるレベルではなかったからだということだろう。

舶来2トップという布陣に関しては多くの人が指摘するように機能しているとはいいにくい。ただ、ロニーと播戸という組み合わせもオプションとしてはありだとは思うけど、高さがなくなってしまうんやなあ・・・理想は長身でポストプレーができる選手と裏に抜けられる選手との組み合わせであるとは思うけども。まあ、カントクが続投し続ける限りにおいては舶来2トップは続きそうだけども。


論点3 戦術的に行き詰まりはないか

思いっきり行き詰っていますw 欧州ではどんなに強いチームであっても2,3年経って同じ事をやっていれば相手にも研究されてくるし、何よりもチーム内でマンネリ化が進む。今のガンバはブラジル的な4-2-2-2というのを続けているのだけども、世界的には本家のセレソンが行き詰っているようにこのシステムにも限界が来ている。スクエア型の4-4-2を敷く名古屋と比べればバランスの悪さというのがハッキリしてしまう。前にも指摘したが、4-2-2-2というのはルシェンブルゴ時代のレアル・マドリーに似ている。その時のマドリーの置かれた状態というのはモロにガンバにも当てはまることなのであるが。

これを打破するには監督交代というオプションは考えられるのだが、シャムスカ強奪なんて言っている人たちはどんなサッカー観に基づいて言っているのだろうか?それよりはむしろハン・ベルガーとコンタクトを取る方法を探してみた方がいいように思えるのだが。ただ、オランダ人だから無条件に4-3-3に替えるという程単純ではないだろう。男爵だって名古屋に来てからは4-4-2でやっていたように、やはりチーム内の素材を見て決めることになるかもしれない。ただ、オランダというのはシステム論議が盛んなお国柄というのを何かで読んだことがあって、例えば3-4-1-2と4-4-2のチームが対戦したらどうなるのか、4-4-2と4-2-3-1、あるいは4-3-3だとどうなるのか、という議論をまとめると一冊の分厚い本が出来上がってしまう。そうした土壌の中からヒディンクのような名監督が生まれている。

だからまあ、こうした戦術的観点というのは正にどんなサッカーを我々が志向するかが大事なんだけども。

論点4.それでも今のカントクのいいところはどこか?

冒頭で紹介した西部氏の著作の中で、西部氏はデル・ボスケ時代のレアル・マドリーのことを選手の個性を追求したオーダーメイドのチームと評している。一人でも欠けるとチーム力はガタ落ちするが、その分強力なチームを造れる。デル・ボスケは個性を組み合わせる名人で、ジダンの攻撃に専念する分マケレレが守備でカバーするというようにそれぞれが補完し合う関係ができていた。そして苦手なことはやらせなかったせいか、不思議とケガ人も少なかったという。なんかこれって今のガンバに全て当てはまる評論なんですけどね。 

確かに言われてみれば、ガンバでシーズンを棒に振るほどの大きなケガ人はここ数年出ていない。その代わり退団した選手が新たなチームで手術をするほどの大きな怪我をしたのが皮肉ではある(アラウージョ、宮本、家長)。余談になるが、柏も同じく勝てていないが、こちらの場合にはノブりんが選手に対してハードワークを強いるため、運動量が落ちる夏場には勝てていない。また、選手に疲労が溜まる分、昨年はフランサ、今年はチュンソンのように大怪我をする選手が出てくる。解決策としては、ガンバと柏でカントク同士トレードすることなんだけども、それをやるとお互いに別の問題が新たに発生するのでやめておきましょうw

もっとも、ガンバがマドリーと違うところは選手層の厚さであって、後者の場合には主力の誰かが欠けても代わりの選手が穴埋めできる。ただし、それは代わりの選手が本来の主力とは違う持ち味を出すというもので、誰が出てきても同じサッカーができるという戦術をベースにしているわけではない。

これと対極的なのは、戦術家の監督が戦術を理解できる平均レベルの選手を揃えて戦術をベースにすることなんだけども、問題は変わりに出てくる選手の戦術理解度やその選手のレベルが落ちてしまうと苦しむ(その典型が神戸やF東であるが)。いずれにしても、どんなやり方にも一長一短があるんだけども、カントクを替えるということは我々がどんなサッカーを見たいか、そしてどんな船に乗っていくのかがかかっているということには変わりない。

以上のように見てきたが、あなたはどのように考えるだろうか?

J聯賽 第24輪 大阪鋼巴 0-1 名古屋鯨魚

2008-09-13 23:30:29 | ガンバ大阪
試合が終わって公式戦10試合連続勝ちなしというだけあって、流石にスタンドからのブーイングや怒号、罵声は容赦はなかった。ただ、「お前らやる気あんのか!」という罵声に対しては、それは違うと言いたい。選手たちは頑張っていたし、ボールに向かってチェイスしていた。一人一人が何かをしようとしていた、ということは歌ばんのトリオ・ロス・パンチョスの間の中で一致した見解だった。トリオ・ロス・パンチョスだって?ああ、これは僕が勝手に命名した本日最前列にいたユニットです(と書くと、仲間に入れらた当のご本人らは苦笑していることでしょうw)。これで相棒君が加われば「黄金のカルテット」になるんですが・・・

スタッツを見ると内容的には前回の対戦とは真逆であったことが判る。決して絶望するほど内容は悪くはないだけに、最初の失点場面が惜しまれるところであるけども、下平をSBで使うこと自体そうしたリスクというのもある意味想定内ではあるだろう。逆に言えば、これだけ攻め込んでおきながら攻撃が中央に偏りすぎることと、サイドからの攻撃がSBに頼りすぎてサポートがないことの方が問題だろう。この試合で加地が幾度とトイメンの阿部を抜いていった場面があったのだけども、出来ることなら、サイド攻撃にもう一人絡んで相手のCBを引き付けるくらいのものが欲しかった。途中で寺田が入った際に、ヤットが右サイドに寄って、チン・ヤット・加地の3枚で右サイドの攻撃を組み立てた場面が見受けられたが、どうもこれはカントクの指示ではないように思える。神戸戦でもヤットが左サイドに飛び出したり、橋本が右で起点になって加地が追い越す動きをしたけども、それが継続されていないというのは、そうした形が習慣化されておらず、あくまでも個人の判断に任されているということだ。

そうなってくると、状況を打開する為には、戦術を見直すという意味でも解任というのも視野に入れて考えないといけないということだろうが、それについてはまた別途論じたい。解任しろとまでは言わないけど解任を論じない状況は甘い、というお叱りを受けているものですから、これについて思うところはあるけど、次回のエントリに譲ります。

ところで、名古屋の小川クンは今回は押し込まれた試合内容でありながら満足げだったご様子である。ゴール決めたんやから当然やな。まあ、先週の時と置かれた状況が全く違うだろうから、あまり突っ込むのは止めておきましょう。人間って大体そんなもんですから。

もっとも、名古屋は先制してからも結構ラインは高く保っていたんだし、後半1トップにして4-4-1-1にしてガンバの攻撃に備えたとはいえ、決してドン引きにはなっていなかった。そこの部分があるからまだ胸を張れているんだろうね、きっと。まあ首位を行くチームだったらそれくらいやって貰わんとね。

結果は出なかったし、戦術の行き詰まりを感じることはあるけども絶望という感じでもない。ただ、どんなに内容が良くても結果が出なければ雰囲気がどんどん悪くなる。それがこの試合の後のゴール裏だったと言えばよいか。

ACL前の名古屋戦-前も似たような状況だっけ?

2008-09-13 06:28:35 | ガンバ大阪
タイトルにも書いているように、前回はタイ遠征の前に豊スタで名古屋戦だった。あの時は苦しみながらも勝ち点3をもぎ取った。終盤は押し込まれたがバレーの2点を何とかも守りきった試合だった。

先週名古屋の小川と竹内の二人の発言が物議をかもし出したので、改めてその発言をチェックしてみた。ま、言いたいことは判らないではないですよ。我々も過去浦和との対戦でポゼッション・シュート数で上回っていながら最後のところで点が取れずに敗れていたことがあったからであるが。まあ、その意味で、小川クンと竹内クンがああいうことを言えたのは、さぞ大分に対してポゼッションでは上回り、シュート数も倍以上開きがあったからなんだろうね。

ただ、今後この二人は自分たちの発言に対して責任を持たなければならないだろう。それは、多くの観客が見て面白いとされる攻撃的なサッカーをするという目標を苦しい中でも持ち続けるということ。また、仮にそれが出来ずに不本意な内容でありながら何とか勝ちを収めたという試合の後でも、結果には安堵するのは良いとしても、内容には課題があったことを認める謙虚さを持ち合わせることである。大分が今のようなサッカーをしている背景には、昨年に限らずJ1昇格後には何度も残留争いを経験してきた経緯があるわけで、これについてどうこう言うとすれば、自分たちは苦しくても目線を下げない、ということが大事ではないだろうか。個人的には名古屋の今のサッカーはいいと思うだけにそこのところお願いしたいですね。

まあ、だからこそ、かく言う自分だって先の対戦では内容は決して良くなかったことは素直に認める。それは逆に言えばガンバにはあくまでも攻撃的で面白いサッカーというのを求めているからに他ならない。

ただ、ここで我々は大きなジレンマに陥ってしまう。理想を貫いて結果を手にすることを掲げはしたものの、それだけでは結果が手に入れられるものではないという現実が目の前に立ちはだかった。また、ACLの過密日程や高温多湿の日本の夏においては理想を貫きたくても体が思うように動かない。となると、やむを得ず省エネのサッカーを選択せざるを得ない。そこで、理想を掲げつつも一時的には現実路線というのを選択すべきか否か、という問題に今ガンバは直面している。

最近ガンバに勝ちがなかったことについて言えば、根本的にはコンディションや戦力が決して元のいい状態というわけではない中で以前と同じようなサッカーをしようとしていたところに原因は行き着くのではないかと思う。これに対する短期的な対処両方としては、理想をかなぐり捨てて遮二無二とにかく勝つ、ということではあるんだけども、万博に集う人たちがそういうサッカーを見たいと思うかどうかである。

どうもカントクのコメントをエルゴラで拾っている限りでは左サイドの守備の対処はやろうと思えばできるけど、相手への対処云々ではなく、自分たちの良さを出して行くということを今尚も考えている節がある。まあ、確かに左サイドの守備って安田や下平の単体の守備能力もさることながら、それ以上に彼らに上がることを要求されている中においては必然的に裏を突かれることも多くなるわけであるからなあ・・・逆に言えば、橋本を左SBに置いて絶対上がるな、という風にすれば問題は改善されるだろうけど、そういうサッカーを我々は求めているかどうかは別問題となる。

となると、今正に我々は、どのようなサッカー、どのようなスタイルを今後ガンバに求めていくのか、という問題が突きつけられているのではないか?前にも書いたけども、攻撃サッカーを実現する為に現場ができることは技術レベルの問題であって、それを下支えする、見る者の思想というのが必要なのである。

なんとあのカーさんが上海申花の監督に就任していた

2008-09-11 22:14:42 | 中国サッカー
中超の最新情報を追っていくと、目に留まったことが二つ。一つは、日程が短縮されて11月中に終わること。ホンマは11月中でも長春や大連なんかで試合やるのは相当キツいんですがね。W杯予選と五輪の為に全てが優先されてしまった中でしわ寄せが国内リーグに来ている。ただ、W杯予選には既に中国は敗退してしまったが為に本来最終予選の為に開けておいた中断期間中にリーグ戦を挟むことが出来たのはあの国らしい臨機応変ぶりと言うべきか。
ちなみに、変更後の日程は以下の通り:
http://sports.sina.com.cn/j/2008-03-27/15163559708.shtml

それにしても、11月30日の長春での試合って正気の沙汰やあらへんな。。

もう一つは、河南の監督を辞任していた我らがカーさんこと賈秀全がいつの間にか上海申花の監督に就任していたことである。へいへいそうでっか。家庭の事情とかで辞めておきながら上海みたいな大都会にはすぐなびいていくのが今時の都市部の中国人らしい行動力でんな。そのカーさんはアウェーの広州医薬戦をマルちゃんのゴールで1-0で勝利し初陣を飾ったとか。

それにしても驚いたのは、上海申花が決して去年のような不振というわけでもないのに(ここまでリーグ3位で来季ACLの出場を狙える圏内につけている)、前任者の呉金貴を切ってカーさんを迎え入れたことだ。報道によると呉全監督は今月3日頃に身体の異常を訴え、検査の結果心臓に持病が見つかった為今後は治療に専念するらしいけど・・・

ただ、これはあくまでも表向きの理由だったというのがもっぱらの見方。実際呉全監督は辞任後に記者に対して「私は身体に以上はありません。けど、監督交代はこの世界ではよくあることで、クラブの決定には従います」と語っていたとか。聞くところによるとIT畑出身のチームオーナーの朱駿氏は例の退場王の移籍後のチーム状態にはかなり不満があったらしく(首位から勝ち点差を離されていることもあって)、事実上の更迭と見る向きもある。

個人的カーさんには頑張って欲しいし、来年のACLにもチームを率いて日本のどこかのチームと対戦するかもしれない。できればそれがガンバであって欲しい。ただ、気の短い、結果をすぐ求めるオーナーの下でやるというのは簡単ではない。ACLの成績次第では1年足らずで解任ダービーの本命に躍り出るかもしれない。というのも、いくら采配や戦術に不満があるからとはいえ、決して悪くはない成績のチーム状態で事実上の更迭に踏み切るようなやり方は、正に監督を次から次へと替えてしまって迷走してしまうダメ組織のそれではないか。個人的には監督を解任するにはそれなりの手順を踏まないといけないわけで、監督交代やむなし、という状況以外の交代というのはある種の賭けだとは思う。その意味では逆にフランスはドメネクを解任するタイミングを逸したとは思うけどもね。

大分発の便が取りにくい件について

2008-09-10 19:37:59 | サッカー全般
ナビスコ決勝に向けて大分から国立に遠征計画立てておられる方は多いと思うけども、恐らく移動手段の確保というのが一番悩ましいところだろう。当日の朝の大分発羽田行きの便は満席で、更には北九州・福岡・熊本発までもう埋まっているらしい。

いやはや、みなさん本当に、

おつかめさまです(お約束の一言)。

まあ、今年に限って言えば本当に他人事でしかないんだけども、そう言えば去年は2年前に取れなかったナビスコのタイトルを絶対に取りに行く!と決めてクラブ・サポが一丸となっていたっけ・・・確かに去年あったタイトルへの執着心が今年は薄れていた感じが否めなかったな。

まあ、自分がトリサポの皆さんに言えることと言えば・・・羽田行きの直行便が取れず、前日有給が取れるならば大阪経由で移動することをお勧めしますね。大分からならフェリーで大阪・神戸に行くのもアリだし、大阪へ出ればそこから新幹線でも飛行機でも行ける。大分から飛行機で伊丹乗り継ぎなら、羽田直航よりは割引運賃も充実している。まあ、地元の旅行会社のパックで伊丹乗り継ぎなんていうサービスを取り扱ってくれるんかどうか知らんけども、個人で予約を入れるならその方が取りやすいかもしれない。

ということで、皆さん決勝への遠征がいい思い出となりますように。あ、自分ですか?まあ、今年はテレビ観戦ということになりそうですね。家長が決勝戦累積で出られない鈴木慎吾に代わって出るからお前も見に来い!とかいうのはごかんべん下さいw まあ、ガンバサポ的に見たら今年の決勝の見所は彼と清水の児玉なんですがね。見に来たい気持ちは全くないわけではないですが、ACLで色々と出て行くものも多いんでここはグっとガマンしますわ。

ナビスコ終戦

2008-09-07 23:18:00 | サッカー全般
これで来年宮崎で地鶏と地酒を味わえるw 

あ、その話題じゃなかったですね。万博に今日は行けなかったので、全体的な試合の批評はあまりできないんだけども、バックラインの押し上げが足りないところが全体的なバランスの悪さに繋がっていないかな、と漠然と考えたりもする。今回の失点場面しかり。まあ、それは前でのプレスが弱いから上げられないのか、後ろの押上がないから前で思い切って行けないのか、という鶏が先か卵が先かみたいな議論になるのでここではあまり触れないけども。

ただ、ガンバって岡田ジャパンと違うのは、代表ではラインの押し上げが低くてもボンバーと闘莉王がいるため、最後のところで相手の攻撃をせき止められるのだが、今のガンバにおいてそうした強さをCBに求められない。となるとラインコントロールってガンバの生命線であるように思える。これが上手くいかないのはどこか、上手く行かせるにはどうしたらいいのかを考えないといけない。そうでないと守備から攻撃へというリズムが中々造れないだろうと思われるからである。

南非世界杯十強賽 日本 3-2 巴林

2008-09-07 06:41:43 | サッカー全般
セットプレーで得点できたことによって、日本はバーレーンのペースに引き込まれることはなかった。俊輔のFKにヤットのPKという日本が世界に誇るべきセットプレーで得点できたけども、これは日本がアドバンテージを生かしたもの。こう書くと流れの中で点が取れていない、と言う向きもある。確かにそうだろうが、お互いが引いて中盤が間延びしている状態、そしてあの暑さを考えるとそれで確実に得点できたことが大きかったと言える。PKのキッカーは6月の試合の反省を踏まえてヤットが今後蹴ることが決まった。

逆に言えばセットプレーで得点していなければ、相手の交代選手に手を焼かされていたことから、3月の悪夢の再現というのも十分ありえたとは思う。だからまあ、日本とバーレーンの力関係ってそんなに変わったところではないだけに今回はセットプレーで得点できたというところにが大きい。そして、3点目のケンゴのミドルだけども、なかなかシュートを打たない日本の攻撃陣の中でシュートを打ったからこそ相手DFに当たってコースが変わったもの。

FWの玉田や田中達也も運動量で奮闘し、守備でも体を張っていたとは思うけども、彼らでは攻撃のターゲットにはなりえない。本当はポストにボールを当ててリターンを展開したいと俊輔は考えているのかもしれないけどもその役割を担える選手がいないとボールを廻すだけに終わる。日本の中盤はアジア随一だけども得点が取れないのは何もFWだけの問題ではなくて、得点を取るまでに至る過程の問題だとは思うのである。

バーレーンは当初3月でやったみたいにロングボール攻勢で来たが、ロングボールもクロスも、そしてミドルの精度も完全にダメダメ。ただ、途中でショートパスにつないで日本の足元を攻める戦術に変換して来ると厄介だった。失点場面では内田の方が足が止まっていたところがあったけども1点目は仕方なかったか(まあ、こういうことがありうるからこそ、加地は必要だと思うけども)。2点目に関しては完全に闘莉王のミス。あそこはサイドにヘディングすれば阿部が拾えていたかもしれないし、悪くてもタッチに逃れられていただろう。

終わってみれば3-2の辛勝だが、これでジーコ時代のハラハラドキドキ感が戻って来ましたね。心臓に悪い最終戦が楽しめそうだとは思うけども、前線のFWの組み合わせ、ボランチ(今回は長谷部が守備で頑張ってくれたが)の組み合わせ、そして最終ライン(ラインが低いため中盤が間延びしてしまう)に関してはテコ入れは必要ではあるんだけどもなあ・・・特に豪州相手だと低いラインでゴール前で競り合いをしてしまうとどうも高さでは分が悪い。ACLでガンバがメルボルン相手に見せた高いラインコントロールがオージー対策にはなると思うんだけどもそれは岡田ジャパンには望めそうもない。この試合の2失点にしても、根本的には相手に高い位置でプレーを許していることが問題なのであるが、ラインを押し上げられないのは中盤より前のプレスが緩かったから下がらざるを得なかったのか、それとも元々低いラインで止めようとしているからなのか?いずれにしても守備のコンセプトが問われてくるとは思う。

バーレーン戦開始数時間前に思うこと-選考と起用法見ると、ジーコ時代に逆戻りか?

2008-09-06 23:08:48 | サッカー全般
代表監督がクラブの監督と異なることは、まず勝つ為に自分が思い描くサッカーを遂行する選手を招集する仕事があるということであり、言いかえればクラブでは主力の誰かが離脱すれば控え選手で埋めないといけない(ただそれだと往々にして控え選手の力量が落ちるためチームの成績にも影響する)のだが、代表監督は代わりの選手を招集することができる。故に代表監督が「選考者」という称号で呼ばれることが欧州ではよくあることだ。

今岡田監督に対して思っているのは、日本は選手選考と起用をキッチリ出来ていれば最終予選を十分突破できる力があるのだけども、どうも岡ちゃんにはそれが出来ていないということだ。例えばボランチだが、ヤットと長谷部という攻撃的な選手同士の組み合わせにしてしまっていてフィルター役を置いていない。本来ならこの二人のうちどちらかを置いて、もう一人にはフィルター役として今野か鈴木啓太、あるいは稲本が来るべきだと思うけども、どうも岡ちゃんって啓太を招集していないし、今野だってSBやCBの控えとして見ているように、そうした役割を果たす選手を重視していないように思える。

また、今野だってFC東京でCBやSBに入ったりするのは何もそちらが彼にとって適任というわけではなく、あくまでも離脱者が出た時にユーティリティーな彼が穴埋めに入っているに過ぎない。だから、コンちゃんを使うに当たっては、クラブではクラブの事情があって複数のポジションをやっているけど、本来彼の持ち味が出るのはボランチだということを理解した上で代表では使ってやらないといけないのではないか。

まあ、そう考えるとなんで稲本を呼んだのかなんだけどもね。本来彼はスタメン候補でもおかしくはないが、岡ちゃんが好むタイプではないように思える。にもかかわらず呼ばれたのは、あくまでも欧州組だからという理由だけかもしれない。あと、中盤を見渡して見ると、俊輔・松井・長谷部が当確っぽいし、あとは稲本が入るとなると欧州組みだらけのジーコジャパンの再現やな。言われてみれば今回の選考の中に、啓太だけでなく、山瀬のお兄ちゃんも入っていない、FWに玉田と大黒ってことは完全にジーコジャパンの再現ってことか・・・

悲しいことに一度、オシムによって積み上げたものが元の木阿弥になり、時計の針が2006年以前に逆戻りしてしまった感じがするね。その逆戻り路線が正しいかどうか、今後もそれを続けるか否か、という審判が数時間後に下ろうとしている。

シリア遠征の応援、そして誓約書の件

2008-09-06 02:14:56 | ガンバ大阪
クラブのオフィシャルHPに掲載されていたけども、シリアに個人参戦するサポーターはクラブに届け出て、当日は予め指定されたホテルに出向き、そこからバスでガンバサポ一同が固まってスタジアムへ向かうことになった。これで、手配していたホテルからスタまでの送迎を、自分たちが宿泊するホテルから集合するホテルの方への送迎へ変更せざるを得なくなってしまったのである。まあ、韓国やタイなんかと違って場所が場所だけに安全確保という観点からこのような措置になってしまったのは仕方がないかな、という気はする。

応援の件についてだけども、誓約書の件を解決するには、クラブとサポ側が互いに歩み寄らないといけないのだが、どちらかと言えば今の内容であってもサポの側がサインしない限り前には進まないような気がする。勿論、客という立場であるサポに対して誓約書を押し付けることや、そこに書かれた内容がクラブ側に恣意的な解釈を可能にさせてしまうかもしれない、という部分に不安を感じたりする気持ちは良く判るのであるが、ガンバのスタッフブログにおいてブログの筆者の方が書いておられる、

(引用開始)
ガンバ大阪は登録サポーターグループに圧力をかけたいわけではありませんし、ガチガチのルール規制をしている訳でもありません
(引用終わり)

という言葉を信じるしかないのかもしれない。こう書いたからといって、私自身は何もクラブ側に立っているわけでもないし、登録サポ団体やそこの皆さんを批判したいわけではない。ただ、誓約書というものの性格を理解し、それが如何様に解釈できるグレーゾーンの部分が多いとしても、だからこそ応援において何が良くて何が悪いのかはお互いが世間全般の常識や過去の前例と照らし合わせて判断して行ったらいいんじゃないか、と思うわけです。我々はルールと言うと兎に角分厚い条文が乗っている成文化された法典みたいなものを想像しがちだが、英国が不文憲法で成り立っているように、明文化されていないけども守るべきルールというのがあるわけであって、クラブとしてもそれをいちいち全て明文化することはできないんじゃないだろうか?

この話を判りやすく説明する為に具体例を挙げよう。例えばダンマクの件で言うと、去年のセバハン応援のダンマクが咎められたことにより、ACLで浦和を応援するしないは個人の信条の問題だとしても、万博で掲示するのが許されるのはあくまでもガンバを応援する内容のものでなければならない、というのが一つの前例になったわけだし、これから同じようなことをすれば当然クラブの処分の対象になりうる、というもので、それらに対してクラブは同意を求めているに過ぎないのではないか?まあ、これはあくまでも一例に過ぎないのであるが。あ、それで行けば歌万はこれまで通りOKなのかな・・・

いずれにしても、ああした内容の文面は一見簡単すぎるかもしれないけども、今後の応援における規範を造って行く上でのたたき台みたいなもので、そこから内容の解釈や、過去の前例というものを積み上げていって、ガンバ大阪の憲法というのが出来ていくのかもしれない。話はそれるけども、憲法っていう日本語はどうも、Consititutionという英語の正確な訳語ではないかもしれない。憲法というのは、英語の該当するワードが示すように、あくまでも国家の性格を制定しているものに過ぎないのだから。

J聯盟杯 半決賽 第1輪 大阪鋼巴 1-1 清水鼓動

2008-09-04 07:38:12 | ガンバ大阪
今季ロニーを獲ったことによって、FMのFWの層を薄くさせることに成功したのかな、と思った。彼を見ていると、ポスト役は果たすことができるがゆえに、当てて、リターンを展開して、あわよくばロニーが造った裏のスペースに飛び出すことができれば攻撃を活性化させられる。もっとも、まだフィニッシュにおけるキレは戻っていないし、周囲との連携もまだまだなんだけども。だからこそ、コーキチはロニーが治ったら使いたいから出さないでくれ、と言っていた理由は判る。実際、あのチームも大島と坂田で残りのシーズンを乗り切るというのは結構苦しいように思える。

かくして、リーグ戦では勝ててないけども、それより下のチームの状態も決してよくないために相対的にはまだ6位には留まれている。早い話、相手チームから選手を引き抜く最大のメリットは、引き抜き先の戦力を弱体化させることと、やられた選手には少なくともやられなくても済むということが言えるかもしれない。それはロニーだけでなく、F東京相手だと、昨年のようにルーカスにやられることはなくなりましたし、逆に今年は相手に1発を食らわせたのであります・・・まあ、こういうやり方をやっていていいことばかりかと言えばそうでもなく、獲った選手に押し出される形で、出て行った選手には手痛いしっぺ返しを食らっているんですがね。ちっこいオッサン然り、そしてこの日の児玉然り。

「準決勝までに新には治すように言っておきますから」と、天津でお会いした清水サポさんには言われた言葉を思い出すけども、この日の彼は攻め上がりからのクロスに、後半見せたロングフィードにといった具合に、どこかのチームとの左サイドバックとは持っている武器の違いを見せ付けた。本当にいい選手に育ったなあ、と感慨深かったよ。

これに対してガンバはラインを下げて中で跳ね返す守備で後手に廻った感が否めないが、前半から再三左両サイドを素早い縦パスで崩されていたし、清水の早いカウンターに対応するべく敢えてラインを下げて、肉を切らせて骨を断つ(と言い切れる程たいそうなもんではないが)守備でギリギリのところでせき止めた。まあ、この状態を続けていると左右からクロスを放り込まれて結構危ない場面はあったんだけどもね。ただ、前半二川のFKが決まると準々決勝の第2戦同様の守備モードに突入し、ミドルシュートを枝村にコースを変えて決められた以外は清水に得点を許さない形で180分勝負の「前半」を終えた。

逆に言えばこの前半の結果を生かすには、日曜の第2戦で勝利が絶対条件になるし、今のガンバにとってスコアレスドローはありえないだろう。つか、そんな結果で決勝進出なんて誰も望んではいないのではないか?

だから応援に行きたいのですが、地元でやる試合なのに、仕事の関係で欠席が確定した。今まで殆どの試合を行けていたけども、今回もアズーリで観戦。日曜も欠席ということがもどかしいけどもね。