大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽 第24輪 大阪鋼巴 0-1 名古屋鯨魚

2008-09-13 23:30:29 | ガンバ大阪
試合が終わって公式戦10試合連続勝ちなしというだけあって、流石にスタンドからのブーイングや怒号、罵声は容赦はなかった。ただ、「お前らやる気あんのか!」という罵声に対しては、それは違うと言いたい。選手たちは頑張っていたし、ボールに向かってチェイスしていた。一人一人が何かをしようとしていた、ということは歌ばんのトリオ・ロス・パンチョスの間の中で一致した見解だった。トリオ・ロス・パンチョスだって?ああ、これは僕が勝手に命名した本日最前列にいたユニットです(と書くと、仲間に入れらた当のご本人らは苦笑していることでしょうw)。これで相棒君が加われば「黄金のカルテット」になるんですが・・・

スタッツを見ると内容的には前回の対戦とは真逆であったことが判る。決して絶望するほど内容は悪くはないだけに、最初の失点場面が惜しまれるところであるけども、下平をSBで使うこと自体そうしたリスクというのもある意味想定内ではあるだろう。逆に言えば、これだけ攻め込んでおきながら攻撃が中央に偏りすぎることと、サイドからの攻撃がSBに頼りすぎてサポートがないことの方が問題だろう。この試合で加地が幾度とトイメンの阿部を抜いていった場面があったのだけども、出来ることなら、サイド攻撃にもう一人絡んで相手のCBを引き付けるくらいのものが欲しかった。途中で寺田が入った際に、ヤットが右サイドに寄って、チン・ヤット・加地の3枚で右サイドの攻撃を組み立てた場面が見受けられたが、どうもこれはカントクの指示ではないように思える。神戸戦でもヤットが左サイドに飛び出したり、橋本が右で起点になって加地が追い越す動きをしたけども、それが継続されていないというのは、そうした形が習慣化されておらず、あくまでも個人の判断に任されているということだ。

そうなってくると、状況を打開する為には、戦術を見直すという意味でも解任というのも視野に入れて考えないといけないということだろうが、それについてはまた別途論じたい。解任しろとまでは言わないけど解任を論じない状況は甘い、というお叱りを受けているものですから、これについて思うところはあるけど、次回のエントリに譲ります。

ところで、名古屋の小川クンは今回は押し込まれた試合内容でありながら満足げだったご様子である。ゴール決めたんやから当然やな。まあ、先週の時と置かれた状況が全く違うだろうから、あまり突っ込むのは止めておきましょう。人間って大体そんなもんですから。

もっとも、名古屋は先制してからも結構ラインは高く保っていたんだし、後半1トップにして4-4-1-1にしてガンバの攻撃に備えたとはいえ、決してドン引きにはなっていなかった。そこの部分があるからまだ胸を張れているんだろうね、きっと。まあ首位を行くチームだったらそれくらいやって貰わんとね。

結果は出なかったし、戦術の行き詰まりを感じることはあるけども絶望という感じでもない。ただ、どんなに内容が良くても結果が出なければ雰囲気がどんどん悪くなる。それがこの試合の後のゴール裏だったと言えばよいか。

ACL前の名古屋戦-前も似たような状況だっけ?

2008-09-13 06:28:35 | ガンバ大阪
タイトルにも書いているように、前回はタイ遠征の前に豊スタで名古屋戦だった。あの時は苦しみながらも勝ち点3をもぎ取った。終盤は押し込まれたがバレーの2点を何とかも守りきった試合だった。

先週名古屋の小川と竹内の二人の発言が物議をかもし出したので、改めてその発言をチェックしてみた。ま、言いたいことは判らないではないですよ。我々も過去浦和との対戦でポゼッション・シュート数で上回っていながら最後のところで点が取れずに敗れていたことがあったからであるが。まあ、その意味で、小川クンと竹内クンがああいうことを言えたのは、さぞ大分に対してポゼッションでは上回り、シュート数も倍以上開きがあったからなんだろうね。

ただ、今後この二人は自分たちの発言に対して責任を持たなければならないだろう。それは、多くの観客が見て面白いとされる攻撃的なサッカーをするという目標を苦しい中でも持ち続けるということ。また、仮にそれが出来ずに不本意な内容でありながら何とか勝ちを収めたという試合の後でも、結果には安堵するのは良いとしても、内容には課題があったことを認める謙虚さを持ち合わせることである。大分が今のようなサッカーをしている背景には、昨年に限らずJ1昇格後には何度も残留争いを経験してきた経緯があるわけで、これについてどうこう言うとすれば、自分たちは苦しくても目線を下げない、ということが大事ではないだろうか。個人的には名古屋の今のサッカーはいいと思うだけにそこのところお願いしたいですね。

まあ、だからこそ、かく言う自分だって先の対戦では内容は決して良くなかったことは素直に認める。それは逆に言えばガンバにはあくまでも攻撃的で面白いサッカーというのを求めているからに他ならない。

ただ、ここで我々は大きなジレンマに陥ってしまう。理想を貫いて結果を手にすることを掲げはしたものの、それだけでは結果が手に入れられるものではないという現実が目の前に立ちはだかった。また、ACLの過密日程や高温多湿の日本の夏においては理想を貫きたくても体が思うように動かない。となると、やむを得ず省エネのサッカーを選択せざるを得ない。そこで、理想を掲げつつも一時的には現実路線というのを選択すべきか否か、という問題に今ガンバは直面している。

最近ガンバに勝ちがなかったことについて言えば、根本的にはコンディションや戦力が決して元のいい状態というわけではない中で以前と同じようなサッカーをしようとしていたところに原因は行き着くのではないかと思う。これに対する短期的な対処両方としては、理想をかなぐり捨てて遮二無二とにかく勝つ、ということではあるんだけども、万博に集う人たちがそういうサッカーを見たいと思うかどうかである。

どうもカントクのコメントをエルゴラで拾っている限りでは左サイドの守備の対処はやろうと思えばできるけど、相手への対処云々ではなく、自分たちの良さを出して行くということを今尚も考えている節がある。まあ、確かに左サイドの守備って安田や下平の単体の守備能力もさることながら、それ以上に彼らに上がることを要求されている中においては必然的に裏を突かれることも多くなるわけであるからなあ・・・逆に言えば、橋本を左SBに置いて絶対上がるな、という風にすれば問題は改善されるだろうけど、そういうサッカーを我々は求めているかどうかは別問題となる。

となると、今正に我々は、どのようなサッカー、どのようなスタイルを今後ガンバに求めていくのか、という問題が突きつけられているのではないか?前にも書いたけども、攻撃サッカーを実現する為に現場ができることは技術レベルの問題であって、それを下支えする、見る者の思想というのが必要なのである。