大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

京都戦を前に-所詮叶わぬ夢だとは思うんだが、ターンオーバーについて考察してみる

2008-09-20 18:55:44 | ガンバ大阪
シリアからドバイ経由のエミレーツで昨日夕方関空に到着した後にサポミには出席せず(というかできず)、そのまま帰宅。BSをつけるとアル・カラマ戦が映っていたので、VTRを見直した後に就寝。帰りの飛行機ではあまり寝なかったおかげで時差ぼけで深夜に目が覚めることなくそのまま爆睡できましたが、疲れが翌日になって溜まってきだした。まあ、一介のサポですらこうなんだから、激闘を終えて帰って来た選手たちの疲労は相当なものだろう。

しかし、試合は待ったなしでやってくるわけで、明日は京阪ダービーで京都がしっかりと手ぐすね引いて待っている。公式戦の連敗を止めたとはいえあくまでもそれはACLであって、リーグで勝っていないからベストメンバーを落としにくいのは判るんだけども、今回はミッドウィークの反省も踏まえて3人の交代枠を使うことを前提に一部入れ替えてもいいように思える。

もっとも、カントクはチーム間の連携を崩さないように固定メンバーで戦うのが好きな人なんだから、どうせ水曜とメンバーは代わらないかもしれない。けど、このまま残りのシーズンを戦う上で多少なりとも入れ替えはあってもいいようには思えるし、そうでないとこの先過密日程は戦えないかもしれない。また、折角ACLに向けて選手を集めて層を厚くしても使われなかったら、控え選手層にも不満がたまってしまって、移籍を考える選手が出てきても仕方がない。

その意味では、出て行った時と今とでは考えがちょっと異なるんだけども、水本が出て行った気持ちは判らないではない。彼のことをヘタレ呼ばわりするのは簡単だが、本人にしてみれば行ってみた先で試合に出ることができないとなれば出場機会を求めて出てしまう(そうでないと出場給が貰えない)わけであるから。もっとも、ガンバ時代はカントクは出場時間は短いけども終盤のクロージングで彼を起用していたから全然出番を与えなかったとは言わない。けどそれでもスタメン出場に拘ったというのなら判る(実際層の厚い強豪クラブで挑戦したいという志を抱いて移籍したけども、出番がないが故に出て行ってしまう例なんてそれこそ欧州にゴマンとあるわけだし)。

結局、ACLに向けて選手を集めても控え選手になかなか機会が与えられない。勿論、今年はACLがあってなかなか選手を試している状況がないというのは判らないではないが、それでもやりようがあったかもしれないな、と思うのは先月後半からナビスコにおいて寺田や倉田のパフォーマンスの良さを見ていたからである。遠藤や二川が不在であったというチーム事情故に出られたとはいえ、この二人が戻って来ても、出来が良かったら次も途中交代のオプションで起用してあげれば本人も調子を維持できるだろうし、頑張ればチャンスが巡ってくるという状況であればモチベーションも上がって来るのではないだろうか。今のままでは、主力が戻ったらどうせ俺はベンチやからな、と本人が腐ってしまわないだろうか?私はそのことを一番危惧している。

具体的にターンオーバーで弄くれるところはどこか?

・中盤の2列目-二川は連戦となるとキレを失う。まあ、いきなりチンと秋を同時にスタメン起用せよとまでは言わないにしてもどちらかをスタートさせて、ベンチからフタが出てくるようにするという手もあるし、実力のある選手をベンチに置いておくことで思い切った起用ができるのではないか。

・FW-ロニーは水曜日の試合ではボールをなかなか収めることが出来ていなかったし、先週の名古屋戦に比べてフィニッシュに絡めていない。FWには一応枚数は揃って来たのだから、好調な選手を起用すべきではないのか?播戸はスタメンでもいいし、雅人は途中出場の方がいい仕事をするとは思うのだが、ロニーと並べると高さがなくなるからなのか?これに関して言えば岡本を使い続ける機会を逸してしまったかな・・・

・左サイドバック-ミチが居ない以上左には下平が入っているが、比較的ガンバのことを知らないアル・カラマでさえ、途中から彼のサイドを徹底して突いてきた。窮余の一策は橋本を左サイドバックに持ってくることだろうが、彼が2列目でいい働きをしているところからするとカントクにとってはSBコンバートは難しいのだろうか?確かに彼がSBをするとなると左よりは加地不在の時の右だと思うし、クロスだって(あくまでも比較だが)本職の加地よりはいいと思う。まあ、そう考えると今のガンバにとってサイド攻撃というのは中央のDFの注意を引き付けておくだけのエサに過ぎないんだろうけどもね。

その他のポジションに目をやるとなかなか入れ替えは厳しいかな、という気がする。ただ、中盤の2列目とFWは人がいるし、左サイドには問題があるというのならそこを入れ替えてもいいようには思える。

以上、ありえないとは思いながらもターンオーバーについて考えてみましたが、それを妨げているのは何もカントクの思考だけではない、という現実もある。ええ、皆さんもご存知の通り、今や会長として君臨するあの御仁なんですがね・・・あの人の発言によってACLに出場しているクラブ(特に社長を務められたこともあるあのクラブ)は入れ替えがしにくくなってしまったかな、と思う。チャーター機も出して貰っているわけだし。

ターンオーバーがイカンと言っている理由って以下のものが挙げられるとは思う:

1.入れ替えられた選手を見たいと思っている客を裏切った
2.対戦相手に対して失礼だ

まず、1なんだけども、確かにコアなサポーターは入れ替えには納得するであろうけども、いわゆる過去の実力や実績に基づいて編成された「ベストメンバー」が揃うガンバを見たいと思っているお客さんや、誰某を見たいと思って見に来たんだけども、彼がスタメンでなかったとしたらそうしたお客さんをガッカリさせるかもしれない。

2であるが、いかにも日本的な論理だろう。かつてナビスコで千葉がゴッソリ選手を入れ替えて来て、セレッソがそんなやり方は失礼やないけ、とクレームをつけたことがあったようである(それでもセレッソはボロ負けしたんだけどもね)。

確かにそうした理由というのは判らないではない。ただ、言えるのは、ターンオーバーっていちいちそうした理由を気にしていたらやってられないだろうし、お客さんだとか対戦相手に対するリスペクトとかを考えたままでいて疲労を抱えたまま順位を落としても世間は誰も同情してくれない、ということである。