開始前の下馬評では米国が圧勝するんじゃないかと言われていたが、スペインが予想に反して大健闘したのは、予選リーグで負けた試合を分析してしっかりと対策を練って来たから。守備では、米国がスクリーンをかけてくるとディフェンスをすかさずスイッチするものの、米国がセットオフェンスを始めようとするとすかさず2-3のゾーンに入るという点はマッチアップゾーンなのか?それぞれのエリアを受け持ちながら人に対しても付くというディフェンスをしてきた。まあ、それに関しえは米国もいろいろとナンバープレーをコールしたりしているようにそれなりのゾーン対策はやってくるものの、ゾーン一辺倒ではない、マンツーマンとゾーンの使い分けをやってくるスペインには少し手を焼いたところはある。
序盤はスペインにリードを許した米国のゲームプランが狂ったのはファウルトラブルで、レブロンとコービが1Qで2つ取られた為にその後の出場時間が限定されてしまったのは痛かった。ただ、ベンチから出てきたウェイドはこの試合なかなか良かった。外から打ってよし、中に切れ込んでもカウント1スローをしっかりと取ってしまう強さがある。
しかし、スペインもリードを2桁に広げられても決してひるむことなく、高さを生かした攻撃で得点したり、速攻でダンクまで飛び出したように米国に一歩も引かない見事な戦いぶりを見せたと思う。
それでも4Q終盤にスペインが米国に詰め寄ったものの、その後コービが落ち着いて得点を重ねられたのは、ひとえにコービが持っている勝負強さか。まるでかつてのマイケル・ジョーダンを思わせるような勝負強さでここぞという時に得点を重ね、特に印象的だったのは3ポイントを決めた後に右手人差し指を口のところに持ってきて「シーッ」というジェスチャーをしてみせたところ。会場がスペインの健闘に沸いて場内がスペイン寄りの雰囲気になって来たところを黙らせてやったぞ、という気持ちの強さをまざまざと見せつけた。
今回米国は4年前のアテネと2年前の日本での世界選手権の敗戦をバネに、相当各国をスカウティングし、ゾーン対策にも力を入れた。ポイントガードはジェイソン・キッドは速攻主体の攻撃を目論む時には使うけども、ハーフコートオフェンスをしたい時には、ユタ・ジャズのデロン・ウィリアムスを使っていたあたりにコーチKの意図を汲み取れる。まあ、出来ればカルロス・ブーザーとのコンビをもうちょっと見たかったけども、コーチKが描くチームのケミストリーではドワイト・ハワードが優先されていたのは、仕方がないか。
ともあれ、今回米国が世界一に輝いたことにより、世界のバスケシーンは米国vsその他大勢の図式がハッキリしてきた。2年後の世界選手権と4年後のロンドン五輪では、さらに戦術が進歩した形でそうした対決が見られることになるだろう。
序盤はスペインにリードを許した米国のゲームプランが狂ったのはファウルトラブルで、レブロンとコービが1Qで2つ取られた為にその後の出場時間が限定されてしまったのは痛かった。ただ、ベンチから出てきたウェイドはこの試合なかなか良かった。外から打ってよし、中に切れ込んでもカウント1スローをしっかりと取ってしまう強さがある。
しかし、スペインもリードを2桁に広げられても決してひるむことなく、高さを生かした攻撃で得点したり、速攻でダンクまで飛び出したように米国に一歩も引かない見事な戦いぶりを見せたと思う。
それでも4Q終盤にスペインが米国に詰め寄ったものの、その後コービが落ち着いて得点を重ねられたのは、ひとえにコービが持っている勝負強さか。まるでかつてのマイケル・ジョーダンを思わせるような勝負強さでここぞという時に得点を重ね、特に印象的だったのは3ポイントを決めた後に右手人差し指を口のところに持ってきて「シーッ」というジェスチャーをしてみせたところ。会場がスペインの健闘に沸いて場内がスペイン寄りの雰囲気になって来たところを黙らせてやったぞ、という気持ちの強さをまざまざと見せつけた。
今回米国は4年前のアテネと2年前の日本での世界選手権の敗戦をバネに、相当各国をスカウティングし、ゾーン対策にも力を入れた。ポイントガードはジェイソン・キッドは速攻主体の攻撃を目論む時には使うけども、ハーフコートオフェンスをしたい時には、ユタ・ジャズのデロン・ウィリアムスを使っていたあたりにコーチKの意図を汲み取れる。まあ、出来ればカルロス・ブーザーとのコンビをもうちょっと見たかったけども、コーチKが描くチームのケミストリーではドワイト・ハワードが優先されていたのは、仕方がないか。
ともあれ、今回米国が世界一に輝いたことにより、世界のバスケシーンは米国vsその他大勢の図式がハッキリしてきた。2年後の世界選手権と4年後のロンドン五輪では、さらに戦術が進歩した形でそうした対決が見られることになるだろう。