大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

北京奧運男足球小組賽 日本不敵尼日利亞 1-2, 美國打平和蘭 2-2

2008-08-11 00:56:11 | サッカー全般
悔やまれるシーンというのは失点場面もそうだが、安田のクロスで先制する機会を逃したこともそうだ。ただ、この試合で誰がどうこうとかいうつもりはない。最初の失点シーンはミチが1対1にさらされたところを水本がフォローにいったところを逆手にとられてパスを繋がれて失点したものだが、それは水本がミチをフォローにいったことが悪いというわけではなく、ミチ自体がまだ守備面において課題を残していることを表している。まあ、水本や森重の対応も4バックのセンターとして時折危ないところもあったけども、彼らは彼らなりによくやっていたと思う(ちなみに、4バックという守り方は各自が自分の受け持つエリアにおいて絶対に抜かれないということを前提にした、いわゆる自己責任の激しいシステムなのであるが)。

問題は彼らなりによくやっていたという出来がJでは出来ていたとしても、世界レベルになればまだまだという水準でしかないことだ。日本には4バックを任せうる程の屈強なCBも、SBも居るわけではない。また、1トップにしても完全に任せうる人材が居るわけではない。李は柏とは違ってフランサが居ない中で1トップをやるのはちと厳しいか(それでも裏に抜け出すという持ち味は出していたが)。だからまあ、カウンターをやるにしても少ないチャンスを決めきれるFWが居るわけでもない。守り切ろうにも屈強なDFが居るわけでもない。ならポゼッションに活路を見出すしかないんだけども、前でボールを収めて、タメを造れない(この日の香川は彼が持っているポテンシャルからしてイマイチ)。強いて挙げれば、中盤で落ち着かせられる選手がいたらどうだったか、という程度。この日細貝がイエローを貰ってアタフタした状況で最初の失点をしたことを考えると若さが出たとも言えなくもない。まあ、今のメンバーで強いて落ち着かせられるとしたら梶山なんだろうけども・・・

だからこそ、ヤットを出してあげたかったなあ、という気持ちはあるし、OA枠で本当に連れて行くべき選手は、今のシステムでは大久保ではなく、遠藤であり、もう一人挙げるとすればボンバー中澤だったかな、と思う。中澤の方が裏にボールを出されても読みの上手さで対応できたりする分今回のメンバーの選手たちよりは一日の長はあるだろうし。まあ、ヤットの場合はやむを得ない自体になった為に辞退せざるを得なかったのだけども。

そう考えると、今後代表とACL出場を掛け持ちする選手の起用というものをどこかで折り合いをつけないといけなくなるだろうな。ただ、全てのポジションにおいて各選手が今よりも一段レベルアップしていかないと戦術をいくら磨いたところで厳しいことには変わりはない。

この日はホテルからタクシーでスタジアム入りしたが、タクシーの運転手のおばさんは自分が日本人だと判ると、今月末に日本へ旅行すると言っていた。8日間の予定で青島から船で来るらしいのだが(とすると下関着か)、福岡近辺を旅行するらしい。ちなみに6月も韓国へ旅行したというから、中国人の旅行熱というのは年々高まっている。タクシーの運転手ってあんまり所得が高いというイメージではないのだが、中国では夫婦共稼ぎであることを考えると、タクシーの運ちゃんでも生活にゆとりがあれば海外旅行には行けるだろう。個人的には、身元がハッキリしている人が旅行する分にはいいと思うし、中国人がもっと海外を知ることが中国社会を変えていくものだと思うから、中国人の海外旅行が増えるのは悪いことではない。

また、スタジアムでは当初マッタリ見ていたが、「ニッポン」コールに合わせて一部の中国人が「リーベン」コールをしていた。まあ、それでも少数派で、大半はナイジェリア寄りではあったのだけど。しかし、反日であることの怖さは感じなかったから、その意味で4年前のアジアカップに比べれば随分大人しくなったものだ。

後半から日本の応援の爆心地に合流したが、隣に清水サポが来ていて、右手にパルちゃんの人形を持っていると中国人から撮影をせがまれていた。付近には肝っ玉母さんがいて、「岡崎、一点取って来い!」と叫んでいたのには恐れ入りました。その清水サポはこちらの出で立ちを見てガンバサポと判ったのか、来月万博に行きますから、と話してくれた。互いの一番の共通の話題は「ちっこいオッサン」なんだが、彼の話題については本当に話が合いますなw 例えばナイジェリアの選手が突っかけていってファウルを誘おうとしたのを見て、「お前はフェルか!」というツッコミを同じタイミングで入れるわけなんですがねw 後は、審判に流された後に両膝をついたまま両手を広げるジェスチャーをすれば本家本元に追いつくんですがね。ちなみに、件の清水サポさん曰く「フェルを売っちゃってゴメンナサイ(正確には貸しているだけだろうが)。お陰でウチは今絶好調です(確かにナビスコにおいては。リーグ戦は今何位やったっけ)」

スタンドでは各ゲートごとに係員が立っていたが、なぜかチケットチェックは行っていなかった為に、爆心地にもスンナリ合流できた。2試合目はメインに移動して、オランダvsアメリカの試合をマッタリ観戦。これがまた面白かった。

4-3-3のオランダと4-4-2の米国。米国のサッカーってある意味アングロサクソンの血を引いているのか、イングランドみたいなサッカーなんだけどもね。オランダが前半から米国の両サイドに自陣からロングボールを入れてサイドに展開してっチャンスを作って先制すると米国も4-2-3-1にシステムを変更して守りを固めつつ、ボールを奪っては高いオランダのラインの裏へカウンターを狙うという展開。前半はアドゥの個人技が光っていた。本当に末恐ろしい選手ですよ。

後半は米国がカウンターからの攻撃でボランチの位置から飛び込んで同点ゴールを奪い、更にサイドからの攻撃にダイレクトで合わせて逆転。オランダはその後マカーイを入れて3-4-3の攻撃的なシステムに転じて逆襲。このまま2-1で米国の逃げ切りかと思いきや、終了間際にオランダがFKで同点に追いつく劇的な結末まで用意された。まあ、夜の試合の方がアメリカもオランダもよく動きますな。選手だけでなく、サポも同様で、2階席の通路を、数人のアメリカ人が、「メイグオ・ジアヨウ」とヘタクソな中国語で絶叫しながら、数週ぐらい走り回っていたが、選手よりも走ってたんじゃないかw まあ、こういう時にアホになれる陽気なアメリカ人というのはスポーツ観戦に華を添えてくれる・・・わけはないなw