大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

阪神比 大阪鋼巴 1-1 神戸勝利船

2008-08-24 11:29:46 | ガンバ大阪
勝たせたかった、という悔しさは確かにある。この日の試合内容が前節よりも改善されていた。しかし、そうした内容に選手やサポに自信をつけさせるには、結果を出すことが一番だと思っていただけに、引き分けの結果は残念。

ただ、引き分けたからといって内容や選手たちの努力を否定することもないとは思う。この日は序盤サイドで安田が仕掛けようにも神戸が2列目の馬場と右SBの内山の二人で対応してきたため、中盤の誰かがサイドに流れてチャンスを造らないと崩しきれないなと思っていたが、先制ゴールは、ルーカスが楔となって遠藤が左サイドに飛び出して相手DFを一枚ひきつけてクロスを出したところを雅人がゴールを決めた形は見事。よくバレー離脱後の決定力が云々されるんだけども、決定力という前にFWが決めやすい状況をお膳立てすることが大事なのではないか(まあ、いくらお膳立てしてもよく外しまくっていたバレーが今となっては懐かしいというか、あれがガンバ名物やったわなw)。

しかし、不調時においては2列目の選手らが真ん中に寄りすぎてサイドが1枚しかないというバランスの悪さが気になっていただけに、この日は、ヤット・橋本・寺田、そして佐々木とサイドを意識できたのが大きい(しかも加地までが追い越していく動きを見せ、その後素早く戻っていた)。まあ、後は中央で合わせられるかなんだけども、この日のガンバは1点取った後はあまり後ろからの上がりを控えていた為に攻撃での押上がないため追加点がなかなか奪えない。ならば攻撃に人数をかけよと単純に言えばいいんだけども、それは同点に追いつかれるリスクを冒してでもやらないといけないことであって、その辺リスクを今のサポが支えきれるかどうかだろう。

審判について言っておくと、神戸の内山に対するハンドは普通なら流しているところだ。別に故意に手で扱ったというところでもないし、次のプレーに影響を及ぼす場面ということでもない。だからヤットがPKを外したところで、もともと儲かりモノのPKだっただけにさしてショックはなかった。ただ、リプレイで見る限り、徳重に読まれていたのは気になる。以前の彼なら(ヤットから見て)左へ動くそぶりを見せたけどヤットはGKが一歩も動かないPKを決めていたのを見た者から言わせて貰えれば、少しカンが鈍っていたのだろうか?まあ、それでも相手が反応の鋭いGKであればあるほどコロコロPKは生きてくるんだけどもね(徳重は雅人のヘッドはパンチしそこねたけどヤットのPKは止めれた。これが榎本なら弾くことはできてもPKでは逆を突かれていたかもしれない)。

神戸の同点ゴールの瞬間は、私見では松代に対するチャージが普通は取られるところだろう。だから、外国人審判でもピンからキリまであるということですな。はっきりしていたのは、足を削ったり、後ろから当たりにいったプレーには笛を吹いていたのだが、横からのチャージ、やルースボールへの当たりに関しては流していたというところか。まあ、その辺が普段の基準とは違っていてお互いアジャストし切れていなかったように思える。

神戸についてなんだけども、ナミルの出場停止に関しては松岡で一応のカバーは出来ている。松岡は4-3-3にシフトした時点でも中盤の底としては貴重な働き。馬場は2列目だけでなく、後半はFWの位置まで上がっていくユーティリティーぶり。4-3-3で来られた時にガンバの対応が後手に廻ってしまったが、ここでカウンター一発浴びせれば、神戸がここ数試合で決勝点を奪われていたパターンが再現できたとは思うけど、ガンバも神戸の攻勢に対して守備の対応に追われていた。終盤守りきるというところは決してウチのカントクが臨んでいたやり方ではないけど、レアンドロがサイドに流れて起点を作られてしまうという、3バック攻略のお手本の攻め方で、両サイドを下げられて5バックにさせられてしまった感じがする。まあ、それなら4バックがいいのかと言えば、それならそれで、レアンドロについていた加地の守備力が生かせなくなるというところがあるから、難しいところだろう。

もっとも、神戸も1点を追いかける場面、あるいは後半イーブンの状態で1点を取りにいくような中で点が取りきれて居ない感じがするんだけども、この日はガンバの3バック攻略の為に攻撃パターンがサイドに偏りすぎることと、レアンドロへの縦ポンに頼りすぎて、中盤でのビルドアップが?な分、大久保が下がりすぎてしまう。まあ、本来そこで中盤から追い越す動きが見られなければいけないんだろうけども。やはり純粋にポストを任せられるFWの人材不足からか、大久保・レアンドロと裏に抜けるタイプの選手がFWを勤めると一方が下がってしまうと、他方だけしか生きないアンバランスが生じてしまう(これは去年までどこかのチームだって悩んでいたことですがね)。終盤岸田を入れてFWの枚数を残し、更にCBの小林まで前に残した執念が実り、岸田が松代と競り合ったのが同点ゴールの呼び水となったのだが、ヒロシが本来試合の中で意図してやろうとしたことが上手くいかずに最後は一か八かの破れかぶれの4トップとなりふり構わずパワープレーで点を取れたのだから何とも皮肉なところ(まあ、智が岸田についていたから松代も飛び出さずに任せるという手もあったかもしれないけどもね)。神戸は多分今がプレッシング&カウンターというスタイルからより攻撃的に自分たちがポゼッションを握って試合を進めるスタイルに変換するまでの過渡期なのだろう。

お互いに決して良いという状態で迎えたわけではない阪神ダービーだったが、それでもガンバに内容は示せたとは思う。まあ、それが出来たのも神戸の置かれた状態というのも差し引かないといけないけども、だからこそ次の札幌戦で、大阪に比べれば気温の低い土地でやる試合で真価が問われることになる。

戦力的にガンバにとって例年と異なるのは、これから離脱者が戻って来るということでその部分での上積みは期待はできる。ただ、下平や平井といった若手の底上げができなかった分がむしろボディーブローのように効いて来るかもしれない。どうも岡ちゃんはヤットとミチを代表招集しようとしているみたいだから、ナビスコが下平にとっては最後の追試かもしれない。

この日は試合前に「松竹堂」に寄ってフルーツ餅を購入し、歌ばんの人たちに分けてあげました。ちょっと気分転換にいいかな、と思って立ち寄った場所で、2年前にも清水戦(奇しくもこの日と同様、あの時も松代が藤ヶ谷と交代したのだった)で立ち寄って連敗をストップしたことがあったから、この日もひょっとしたら、と思ったんですがね・・・試合後は最近恒例化したけども、「ハルピン」で餃子を仲間たちと食べて帰りましたよ。

まあ、なかなか泥沼から抜け出せないけども光明は見えてきている。だからこそ我々は信じてついて行くしかないんじゃないだろうか?最初から勝てる気がしないなんてネガることこそ選手たちに対して失礼極まりないのだし。

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