大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽 第21輪 大阪鋼巴 0-2 大宮松鼠 ~どん底でも好きなチームを応援できる喜び

2008-08-18 07:24:41 | ガンバ大阪
試合前に、一緒に応援してきた友の訃報を聞いた時は、ホテルの一室で思わず泣いた。そして絶対今日の試合勝とうと意気込んで臨んだが、そういう時ってやはり気合が空回りしていたのだと思う。それは勝ちたい一心で臨みながら勝てないことに苛立つ選手たちにも言えることかもしれない。精神論を完全に否定するわけではないが、誰だって試合に勝ちたいと思う。それは相手の選手やサポだって同じことである。そうなると気持ちと同様に大事なのはその勝つ為の方法論であり、その準備であるということは米国の大学バスケット界の大御所であるボビー・ナイトが指摘していた言葉だったか。

試合内容、確かに点を取られてからガンバはポゼッションを支配した。まあ、相手に持たされていたという側面があるし、フィニッシュまでに持ち込むプロセスに相変わらず難があるのだけども。この試合で最大のチャンスとも思えたのが、後半3-4-1-2にシフトチェンジして、確か9分ぐらいに二川が2トップとトップ下のポジションにおいて数的優位に立ってフリーの状態でミドルを打った場面。まあ、これを相手GKの江角に止められてしまった後は大宮は3ボランチ気味に対応されてしまい、デニマルが退場になって更に引き篭もられてはどうしようもない。攻撃に関して戦術をどう変えればいいかと聞かれればあまり選択がないのが現状だ。

例えば、大宮の高いラインに再三オフサイドを取られていたが、ああいう高いラインを崩そうと思えば考えられるのが、その裏にロングボールを入れてスピードのあるFWを走らせるということだし、それを得意とする清水はやってきただろうし、相手に応じて戦術がムーヴィングするFC東京ならカボレを裏に走らせていたかもしれない。しかし、今のガンバでそれをやると恐らくそれは機能せず、それどころか逆に本来のスタイルを見失ってしまうかもしれない。

むしろテコ入れが必要なのは守備面であって、取られたら取り返すという爆発的な得点力が今はないガンバは、立ち上がりはもっと慎重に入るべきだったかもしれない。それで、相手に引き篭もられるという状態を避けるようにしなければならない。最初の失点は右サイドで上がっていたところを最終ラインが3人で守っていた為に、一旦ボールを奪われてサイドチェンジをされると下平が左サイドで対応しきれず、また中央もその分手薄なところをやられている。最初に失点してから追いかけるという苦しい展開ならば、最初からガンガン行くとかじゃなく、試合の入り方に注意すべきなんだが、多分カントクからは思い切って行けと言われているんだろうなあ・・・あとはセットプレーの守備。バレーが居なくなった以上はこれには気をつけろと口を酸っぱくして言ってるんだけども。

まあ、試合後に感じた絶望感というのは去年等々力で川崎戦の後に味わったそれと似ている。これからどうなるのかって?なるようにしかならない。根拠もなく楽観的になるつもりはないが、かといって下を向きすぎるのもどうだろう。周りを見るとサポまでが自信を失いかけているように見受けられるけども、こういう時こそ俺らがしっかりせなアカンのやないかな、と逆に思ったりもする。確かに今コップには半分の水しかないけども、それを半分しかないと思ってしまうのか、まだ半分残っているという見方をするのかは人それぞれだろう。まあ、私自身は後者の方を取りたいですけどもね。確かに今良いとは言いがたいけども、同じ状況ならば、モノは言いようだし、気持ちは持ちようだとは思う。

こう書いてしまうのも、やはり冒頭に触れた仲間の訃報というのが関係している。彼はこの2か月の間必死に病気と戦い続け、最後に力尽きた。それに比べたら俺なんかはまだこうやって五体満足で生かされていて、好きなチームを応援できる。これ以上の幸せがあるだろうか?

改めて友人のご冥福をお祈りしたいと思います。彼の大好きだった橋本は不甲斐なかった下平の変わりに後半左サイドに入って頑張ってたぞ。チーム事情からして橋本の使われ方って固定されないかもしれないけど、それをこなしてみせる橋本は能力は高いからこそである。天国で彼が見守っているということを忘れずにしっかりと応援していかなきゃな、と思う次第。

大宮へは今回初めて来た。スタジアムは見やすいところだと思う。スタジアムグルメもアウェイゴル裏でもいい物を提供したと思う。この点に関しては万博もフードコートなどでもっと頑張らないとアカンのやけども。チームとしての大宮を見ればどうしてこのチームがもっと上へ行けないのかと思えるほど、一人少なくなるまでは全くDFラインを引かない見事な戦いぶり(まあ、相性というのが関係して来るのであるが)。ガンバのグッズやユニを身につけたらメインやバクスタには入れないというのにはちょっと驚いた。あの浦和でさえそういうことはやらないのだし。確かにサポ同士とのトラブルを避けようと思ったらそれも一つの方法なんだろうけどもね。ただ、大宮のオフィシャルによると、あの浦和戦でも同等の措置を取るという気合の入りっぷりだが、大丈夫か?まあ、これは私がとやかく言うことではないんだけども。

いずれにしても、今年は大宮に勝つことができなかった以上、来年もやはり行くしかないだろうな、という決意を新たにした。まあ、どん底でも好きなチームを応援できる喜びや幸せというのを感じられるかが人間大事じゃないでしょうか。