大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽 第23輪 大阪鋼巴 3-3 札幌岡薩多

2008-08-28 06:39:44 | ガンバ大阪
勝てなかった悔しさは勿論ある。それはコンサが最下位だからとかいうことではなく、ただただ、目の前の試合に勝てなかった悔しさだ。それは去年の今頃横浜FC相手に引き分けた時の感情に似たものがある。ただ、去年と違うところは、今年のコンさは最下位ながらもかなり攻撃に力は持っているということである。最初の2失点はこちらのミス(1失点目は中澤のクリアミス+藤ヶ谷がセーブしきれなかったこと、2失点目は藤ヶ谷が誤って飛び出したことで、彼は無闇に飛び出さずに待ち構えて反応の鋭さを見せた方が良かったかもしれない)だったが、3点目の藤田からのピンポイントのクロスは相手を褒めるしかない。日本で曲がりなりにも3バックが機能しているのは、サイドからのクロスがワロスでしかないからなんだけども、これはどうしようもなかったな。

そうなると3-4-1-2というシステムの弱点が見えてくる。本来安田が左からの推進力でトイメンを押し込もうとするのだが、それは例えば去年のナビスコ決勝や昨年終盤の千葉戦のように相手も同じシステムでサイドに1枚しかいない状況ということに限られてくる。前節の神戸戦で馬場・内山の2枚に守られたように、今回の札幌にも藤田と坪内の二人に挟まれるとミチのサイド突破もままならず、逆に3失点目のように相手に押し込まれてしまうと5バックのようになってしまうし、しかも中を気にして絞ってしまうから、サイドの守りも薄い。

まあ、3バックと4バックには良し悪しがあって、単純に4バックに戻せばいいかというとそうでもなく、今のウチのセンターだと4バックをやるにはやはり弱い。なら3バックで加地をストッパーに使うならそこで強さは生きるだろうけども個人的にはやはり彼にはサイドからSHを追い越していくようなオーバーラップを見せて欲しいと思う。やはり、3-4-1-2で攻撃にサイドに一人だけというのは苦しいし、右サイドでは佐々木と加地が攻撃に絡むところが見たい。その為には4バックなんだけども、ここらへんをカントクがどう考えるかなんだけも、3バック、4バックどちらを選ぶにしても結局何かに目を瞑ってやるしかないんだわな。

ただ、それでも本当に気になったのは、失点場面よりも、CKの守備で西嶋をドフリーにしてしまった場面で、あれなんかナビスコでボンバーをドフリーにしたけど外してくれて命拾いした場面の再現だった。バレーがいた時には相手のキーマンをマークしたり、ニアを守ったりするのがバレーの仕事だったけどこの辺のマークがすごくルーズになってしまっている。

幸いなことにこちらが失点しても札幌がミスしてくれたおかげで得点もできたのは何とも皮肉なところ。1点目は相手GK高木のミスで、3点目はヤットのミスキックだったのを、というよりミスキックだからこそ相手が慌ててクリアしようとしたけどもミスしたのを前に残っていた明神が決めたもの。まあ、これって北国のQBKと言っていいんでしょうかね?その意味では幸運ではあったんだが、それも明神が前で残っていたからこそ。

皮肉なことに札幌が点を取りにいこうとすればするほど、点を取られてしまうというリズムに陥ってしまったのかもしれない、という見方もできるわけで、2点目はまさに前と後ろのスペースが空いていた中盤をうまく使い、裏へ抜け出た雅人がシュートを打ってこぼれダマを寺田が詰めたものだったのだが、1点を取った後に少し守りとのバランスを意識して引いていたらどうなっていたことか?ただ、このアグレッシブさがあったからこそ3失点したけども3点取れたとも言えるわけだからこの辺がサッカーの微妙なところだろう。

だからこそ、札幌のゲームプランそのものが否定されるわけでもなく、彼らとしても勝ち点3が欲しくて点を取ろうと積極的に前から行った結果がこうであったわけで、その意味ではそうしたアグレッシブさがあったからこそ引き分けに持っていけたとも言える。クライトンの退場場面というのは画面ではよく判らなかったが、FKの壁を作る時に何か接触があったのか?

こうして一人少なくなった故に守りきろうと三浦サンは決断し、アンデルソンを下げる際にマークがズレないようにセットプレーの後に交代させたという慎重ぶりだったが、交代カードを3枚切るのは少し早かったかな。それでも上里は前で体を張ってキープしていたし、ダヴィは前線で脅威たりえた。逆にウチはルーカスがちょっと気負いすぎた感じがする。自分で何とかしようという気持ちは感じたんだけども、それゆえにシュート打つときにリキみ過ぎた感じがした。4点目が取れていたとしたらそれは間違いなく前半にルーカスが決めれる時に決め切れなかったからではあるんだけども、この試合において点の取り合いだったからこそ痛かった。

この日の試合は一部ガンバの選手が長袖を着ていたように、札幌はやはりこの時期でも寒かったとも言えるかもしれない。ただ、大阪での試合もそうなんだが、気温が下がるとある程度ガンバの選手ってそれなりに動けるとは思うんだけどもね。逆に言えば札幌の選手たちはアウェーの試合での温度差を体内で調整するのは結構大変だろうな、とは画面を見ながら思っていた。試合後はアズーリを出て梅田のHUBで歌ばんミーティング。やはりあの誓約書の文面を皆気にしている。確かにあれは何とでも取れる文面だからこそ動きが取りにくい。はてさてどうして行くもんかな。