大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J乙聯賽 第29輪 濱FC 2-1 大阪櫻花

2008-08-04 07:17:04 | サッカー全般
セレッソの選手たちを見ていると、休み明けとは思えない程の運動量の少なさがスタンドから見て取れた。和歌山でキャンプを張ってフィジカルトレーニングをみっちりやったからなのだろうか?それならこの先にその成果が出てこないとおかしいのだけども、この日に試合があることは予め決まっていたことなんだから、これでバクスタに招待客を大量に呼び込んで(それでも水曜のガンバに比べると4千人少ない)この出来だからねえ・・・2点目が決まった時点で隣で、「もっと走れ!プレスかけろ!」と叫んでいたおじさん(まあ、真夏の試合でこれ要求するのも酷だけども)はさっさと帰ってしまった。これがこの試合における一番雄弁な批評だったかもしれない。

当初は互いに4-4-2のスクエア型でスタートしたけども、セレッソが中央の攻撃に拘り、尾亦の上がりが少ないのとは対照的に横浜FCは、アンデルセンが引いてポストの基点となり、2列目から選手が追い越す形でチャンスを作ったり、左サイドで繋いで中央に上げてくる辺りで、攻撃の形に差が出てしまった。最初の先制点ではセレッソのCBの対応も?なんだけども、そもそもセレッソが4バックをこなせる程屈強なCBが居るわけではないため、もっと高いラインコントロールができないといけないところなんだが・・・攻撃においても香川不在、古橋負傷交代という不運は確かにあった。それはクルピの目論むブラジル的なサッカーというのはある意味替えの効かない選手で成り立っているからで、ジェルマーノが不在だった時期や今のように香川不在だとかなり厳しい。まあ、それでも運動量のなさ、スペースの動き出しの少なさは致命的なんだけども。

リードを奪ってから横浜FCは中盤をフラットな形にして4枚で中盤のスペースを消し、4バックとリンクする形で一人の選手が連携してつぶしにかかる。これは4-1-4-1に一見見えるが、カウンターでアンデルセンにボールを預けると両サイドが4-3-3みたいに上がってくるのでスペースを有効に使える。カウンターから生まれた2点目だってそうしたスペースの活用が効いていたとも言える。ちなみに、エリゼウが負傷退場してからカズが右サイドに入った瞬間が、一番大きな拍手があった。そのカズが柿谷のドリブルからアッサリとかっさらってフィードし、右サイドに駆け上がった場面は思わず彼の姿を追いかけてしまったな。サイドを生かすサッカーというのが彼には合っているし、だから全盛期の彼を今見てみたかったという物言いもわからないではないけども。

アンデルセンを改めて見ているとポストプレーが非常に上手い。ガンバの獲得候補に名前が上がったのもひとえにそうした能力を見てのことだとは思うし、今名前が挙がっているのがロニーだというのも納得。ただ、国内移籍となるとどこだって簡単には出さない為に厳しいのではあるけども・・・バレーを失ったことよりは補充を見つけるための条件が厳しいというところが今のガンバの悩み、と最後はガンバネタになって申し訳ありませんでした。

まあ、誰を獲ったとしても、2列目からの飛び出しとかサイドからの押し上げとかいうことを全体で考えないといけないことだとは思うんだけどもね。根本的な問題は人ではなく、戦術であり、全体の運動量ということで、ウチらだってセレッソのことを笑ってられないわけですよ。