La douce vie

sweetsや美味しいもの,雑貨,映画,art,音楽,本,マンガ,スポーツ観戦,ice show,旅行等ゆるブログです

江國香織「落下する夕方」

2006-06-30 | book/comic
江國香織さんの本の中で一番好きな話です。
主人公の梨果は長く同棲していた恋人・健吾に突然別れを告げられる。
現実を受け入れられない梨果。しかし、健吾は去っていく。残された部屋に現れた華子は健吾の想い人だった。
梨果はずるずると華子との同居生活を始める。

主人公の梨果はふられた現実を受け入れきっていない。ふわふわと浮いた感情の波にさらされて、時々、ふられたことを忘れそうになるけど、そんな時、元恋人の残酷なまでの正直な態度に現実を突きつけられる。こういう正直さは一見、善良のようでひどく残酷なものだと思う。
だらだらと時が過ぎていく様を読んでいると、とても悲しくなってくる。途中で「おーい、あなたはふられたんだよ」と声を掛けたくなってしまう。江國香織独特の世界観だ。

主人公の女性は共通点が多いがそれは江國香織さんに近いということではないかと思う。私は江國香織さんの本を読むとほとんどの主人公の顔は江國香織さんだけどこの話だけは違う顔を思い浮かべる。

箱根食道楽の旅「菜の花」のお饅頭

2006-06-28 | 関東 他 旅行・散策・イベント・グルメ
箱根湯本の駅を出るとすぐ目に付くお店「菜の花」の和菓子は何を選んでも結構美味しいのです。
私は直球のお饅頭「箱根のお月さま」。皮がしっとりしてあんこが甘さ控えめで美味しいです。和三盆や北海道の大豆を使うだけでなく井戸水を使い、飽和蒸気で蒸し揚げる繊細なやさしさで作られたお饅頭です。

料理研究家の服部先生はここの水羊羹がお気に入りだとか。他にも和洋菓子系も充実しています。

さて、箱根食道楽の旅も満腹になったので、ここで終わりです。ごちそうさまでした!

箱根食道楽の旅~ちもとの「湯もち」

2006-06-26 | 関東 他 旅行・散策・イベント・グルメ
箱根湯本駅のお土産屋さんの並びを歩いてほどなく、小さなお店で気づかないと通り過ぎてしまいそうな「ちもと」の湯もちは竹の皮から取り出すとふわふわとしてゆずのような香りのする白玉のおもちに練り羊羹の刻んだものがまぜられた品のよい和菓子です。

サッカーW杯:次世代の到来を信じよう

2006-06-23 | sports
日本vsブラジル戦。大敗でしたね。
玉田選手の先制点で前半を乗り切ることが出来ず、2点目以降の失点に日本選手達の気力が萎えていくのが見えるようでした。ただし、途中出場の中田(浩)選手は最後まで集中力を切らさず、いいプレーをしていたと思います。
これが世界との差。薄氷を踏むような戦いながら世界で1番にW杯進出を決めた日本でしたが、世界の壁はやはり厚かった・・・

ところで、中田選手や宮本選手達の世代はマンガの「キャプテン翼」世代だそうです。彼らの世代が少年時代にこのマンガと出会い、それまでW杯出場自体が夢だった日本代表でしたが、自国開催も含めてだけど3大会連続の出場するほどの世界的にみても驚異的な成長を遂げました。この話は余談があり、彼らの世代は主人公の翼君のポジションのMFに才能あふれる選手が集中する事態まで起きてしまいました。思えば中田選手など移籍前にリーグ国の言語をマスターする様はマンガのキャラクター以上の存在となってしまいました。
彼らの世代の章はもうすぐ幕を閉じるでしょう。しばらくは伸び悩む時代がくるでしょう、W杯に出場できない大会もあるかもしれません。

でも、アジアだからとか日本人だから、とか簡単な逃げ道で諦めないで欲しい。アテネオリンピックの金メダルラッシュの中で目立たなかったかもしれないけれど陸上のリレー陣の4位入賞の際の朝原選手のコメントがよみがえります。

今、日本では日韓共催W杯で中田選手やロナウジーニョ選手、ジダン選手をその目で焼き付けた次の世代の子供達が育っています。MFだけでなく、GKの川口選手やカーン選手に憧れたり、イタリアのような固い守備に憧れたり、ブラジルのような破壊力のある攻撃陣に憧れたりする世代です。彼らが大人になった時、私達を再びW杯の決勝へ連れて行ってくれるかもしれません。

ちなみにグループE組の初出場のガーナ!世界ランキング2位と5位のチェコとアメリカを抑えての決勝進出!痛快じゃありませんか!ガーナ、バンザイ!アフリカ、バンザイ!

歌う鹿

2006-06-21 | 関東 他 旅行・散策・イベント・グルメ
ホテルをチェックアウトすると、まっすぐ御殿場プレミアム・アウトレットへ!
関東で充実したアウトレットの上位に入るだろうこのアウトレットが食道楽の次の楽しみでした。
AgateやSHIPS、マーガレット・ハウェル、TOMORROWLAND・・・大好きなお店がずらーっと並んでます。でも、いざ「よし!買うぞ!!」と思うとなかなか気に入ったものを見つけることが出来ませんでした。
途中、このEATINに立ち寄ると壁には鹿の首が飾られていました。ディズニーランドの仕掛けのように歌いだすんですけど、これがこわかったです。。

W杯とW杯代表二次予選

2006-06-19 | sports
VSクロアチア戦で寝不足の人が多いのではないでしょうか?
4年前の記憶が鮮明なファン達には勝てない日本チームに苛立ちが募っていることと思います。
でも、そんなに簡単に勝てたらW杯じゃないですよね。川口選手の好セーブがあったものの決定力不足で0-0。
最終戦は世界王者ブラジル。日本チームはなんてブラジルと縁があるのでしょう。昨年のコンフェデ杯。そして、日本躍進のきっかけとなったオリンピック。
なぜか日本代表はブラジル相手だと好勝負が多いように思います。きっと、きっといい試合をしてくれることと期待しています。

「世界王者日本」と言えば体操。
週末に世界選手権代表選考会が行われました。昨年の個人総合1位,2位がそのまま1,2フィニッシュでしたね。
桑原選手や馬場選手など若い選手も台頭している中、塚原選手は復帰後の7位。NHK杯では調子をあげてきそうです。
残念ながら欠場の米田選手と鹿島選手のインタビューが載っていました。体操はプロスポーツでないので、トップアスリートと言ってもなかなか現状がわからないので体操協会さん、非常に有難いです!!!鹿島選手のW杯決勝も嬉しい言葉ですが、まずはあせらずにじっくり治して頂きたいです。

箱根食道楽の旅「渡邊ベーカリーのパン」

2006-06-17 | 関東 他 旅行・散策・イベント・グルメ
朝ご飯はホテルではとらず、前日の宮ノ下で立ち寄った渡邊ベーカリーのパンを食べました。
箱根駅伝ファンの方なら、箱根駅伝の選手達が箱根越えをしている沿道で応援しているファン達にシチューパンを配っていることをご存知の方も多いかもしれません。
店内は若い観光客に賑わっており、喫茶スペースではシチューパンを食べてる人が多かったように思います。私もシチューパンを食べてみたかったけど、朝ご飯で冷え切ってしまったシチューパンを食べるのはあまりそそられなかったので、冷めても美味しそうなパンを選びました。
持参したカップスープといっしょに頂きました。パンは冷えてももっちりして美味しかったです。かわりダネのあんぱんもいろいろありました。

MADONNA 「rain」

2006-06-16 | music
私はマドンナがわりと好きでした。
完成度の高いビデオクリップ、新しい才能を嗅ぎ分けるセンス。マドンナ自身というより、マドンナというプロジェクトのいろんな部分の見事さに関心していました。

物議を起こしたアルバム「エロティカ」の中にはこんなにスピリチュアルな曲が収録されています。長雨はうっとうしいけど、こんな心を清浄化してくれるような”rain"は大歓迎です。

ちなみに、このビデオクリップは日本で撮影している、というシチュエーションなのですが、坂本”教授”龍一が出演しています。
他の日本人達もアメリカ人が描くステレオタイプの日本人ではなく、結構カッコイイのですよ。

OnGen無料視聴

白洲次郎氏のこと

2006-06-14 | book/comic
今年に入ってから「白洲次郎」が私の中でマイブームだ。
何年か前から白洲氏のことは気になっていた。
関連した書籍を探していたけど、「なんとなく」探していたので見つからなかった。United Arrowsに関連本が置いてあるのは知っていたけどなんとなく手に入れ損ねていた。
しばらくして奥様の白洲正子氏の本を1冊買ってみたけど、旅先で忘れておいてきてしまった。

少し前に白洲次郎氏のことがやはり気になってきて、インターネットで関連本を調べて、購入した。私が知らなかった白洲氏の生き様を読んで、胸が熱くなった。

高潔な精神、私利私欲の為でなく日本の為に動き、ご本人はそれをプリンシプルと呼ぶ
天衣無縫、マッカーサーをも叱りつけた豪快無比さ、
戦後のGHQに対しただ1人従順ならざる男と言わしめた真の男
しかも、びっくりするほどいい男でオシャレ!ロマンスグレーになった白洲氏は私の絵に描いたような理想像のまんまの方なのだ!

今時、こんな日本人がいるだろうか?
「白洲次郎」がブームなのは軟派で脆弱な日本社会で心の拠り所になるような本物の英雄を求めているということなのかもしれない。

手にした本は2冊
風の男 白洲次郎」:白洲正子氏が依頼をしたというから認定本と言ってもいいと思う。周囲の関係者に取材をしているので客観的に白洲象を描いている。

白洲次郎 占領を背負った男
比較すると後者は”小説”と言われているけれど、前者をより詳しく記したものといっても差し支えない内容だと思う。

次はご本人の書かれた本を読みたいと思う。