北米のトップスケーターは来ないと思いましたが、思ったより充実した大会となりました。
キス&クライが観光立国日本といった感じ。
ヴァーチュ&モイヤ
うっとりします。日本であまり点数を出してもらえないので来ないかも、と思ったら来てくれました。点数も出たしよかったよかった。
デービス&ホワイトは映さないんですね。
羽生選手:
羽生選手のSPは「ザ・オーサープログラム」キム・ヨナ選手の点数の積み重ね方を思い出します。6分間練習の転倒シーンで手足がすごい方向に向いていてぎょっとしました。手足が長いって大変。
高橋選手:「月光」
SPの変更は珍しいですね。記憶にない。
やっぱり、モロゾフコーチの提案か・・・。
ただ、以前、南里選手がパスカーレ作の「月光」を滑っていることについて言及していたような、それで「月光」を自分でも滑りたいといっていたような記憶があって、頭のどこかに「月光」があったので、現実に作品を見ることができてうれしいです。スケーティングを改善してからエッジワークがピアノにもあうようになったな、と感じます。
4Tステップアウト、今シーズン鬼門の3A転倒。
ファンなので、近づきつつある五輪や強力なライバルのよい演技をみると、つい目先の結果を望んでしまいますが…。次につなげてほしいです。
ハン・ヤン選手、ナン・ソン選手
二人を見て、日本選手うかうかしていられない、と思いました。二人ともすごいジャンプだし、試合強さを感じるし、音楽表現も丁寧だし。点数が出るのもうなずけます。
無良選手:
全日本に引き続き、悪くない出来でよかった。ホームのプレッシャーに打ち勝てば、世界選手権も大丈夫!
デニス・テン選手、ミーシャ・ジー選手
二人とも表現が素晴らしくって、ステップとか衝撃でジャンプの記憶が飛んでしまいました。
今年は欧州選手権や全米、カナダの国内選手権と無料放送がたくさんありますね。興味がないわけではないのですが、性格的に全部見ている気力がないのでちょこっとだけビデオに録画してみました。
カナダ国内選手権
全部見た訳ではありません。もちろん、お目当てはサンデュ。
よかったです。
なにがよかったかというと、なによりも彼自身がこの挑戦をとても楽しんでいることが見て取れたことです。
こういう復帰って本当にいいですね。昔のプログラムを手直しして、おそらく衣装も昔着ていたのものだと思う。
復帰すると決めて、地方大会から勝ち上がって、国内選手権に出場する。自分自身のために戻ってきたことが分かります。
さすがに以前よりスピードを感じないし、ジャンプ構成だって全盛期のものではないし、トランジッションもエッジワークも旧採点法に長くいたスケーターだということを感じさせます。
でも、サンデュここにあり、というアーティスティックさは見せてくれました。
ケビン・レイノルズは驚愕のジャンプ構成。宮本さんの振り付けが誇らしい。パトリックはだんだんプログラムが落ち着いた気がします。
ヴァーチュ&モイヤ組のカルメン。このカップルは五輪前のHOMEで大きな大会がある年は野心作(ピンクフロイト)を持ってきますね。
好きなカップルだし、技術的にも表現的にもとびぬけた才能を持った二人だと思うので、敢えて言うと、テッサの衣装をもう少し工夫する必要があるのではないかと…(←え、そっち?)。というのは、シンプルなデザインのトップス部分に対してスカート部分がひらひらな上、中途半端に長いがバランス的にどうも気になります。カルメンだからひらひらなのはわかるのですが、あの振り付けであの賛否の別れそうなリフトにあのひらひらがなぁ。それに、テッサは正統派の愛らしい美人なので、かえって、きちんと計算しないとやぼったく見えかねないと思うんです。黒いタイツに白いシューズというのも他の女子スケーターでもいますが私はわりと気になります。以前、ジョン・ケアがキルトを履くときにハイソックスと靴みたいなかぶせ物をしていましたがそういう何か工夫がほしい。
曲の一番有名な部分のジャッジに向かって二人で並んでする振り付けのところや、リフトでテッサが頭をぐるーんとするところ、あとなんといっても終わり方が好き。あのラストをOKしたスコット偉い。
同じカルメンでもイタリアのカップルはストレートな解釈のカルメン。2つの解釈があって面白いです。
女性の衣装が好きです。カルメンらしいからではなく、背の高くなさそうな、愛らしい彼女に似合っています。赤のレースのトップスにスカートのボリュームと長さも好き。男性の袖はうーんと思いますが、解説の言うとおり、顔がもうドン・ホセらしいから、いいか。欧州銅とれてよかった。
そういえば、高橋選手の変更前のSPの衣装、ロカビリーなら中はシャツだろう、高橋クン。と思っていたら、衣装ではなくSP自体が変わってしまいました。
それにしても、アイスダンスの解説の方はよく話しますね。少なくともトップ選手の時は解説は演技の際は最低限、リプレイで話しまくってもらうのが好きだな。