女子は昨日同様、3枠を凌ぎあうミスの少ない展開となった。
最終組第一走者の荒川選手はほぼ完璧な演技だったものの、1つのジャンプが転倒すれすれでひやりとさせられたが、転倒しなかった辺りはトリノへの気迫を感じた。
気迫と言えば、恩田選手の120%の実力を出し切った演技は観客の心を掴んだ。恩田選手は手に腕で表現ができる余裕ができればもっとよくなるのではないかと思う。
そして、
浅田真央選手はいつもと同じのびのびとした演技で観客を魅了、トリプル・アクセルを2回決め、高得点をマークした。
中野選手は悪くなかったが、トリプル・アクセルが認められなかったのか、得点が伸びずに残念だった。今大会、一番元気がなかった
安藤選手も本調子に戻ったようには見えなかった。
そして、怪我から調整がうまくできなかった村主選手が驚くべき集中力で彼女の実力を出し切り、強豪を抑え優勝。
厳しい闘いだった女子は村主選手・荒川選手・安藤選手が
選出された。
最後のスケート人生を賭けた思いが若手を抑えたのだろう。今回選ばれなかった、中野選手や恩田選手も素晴らしい選手であることには変わりない。村主選手や荒川選手もかつて同じような悔しさを味わっている。今回の悔しさをバネに成長してほしい。