La douce vie

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「魂萌え!」桐野夏生

2023-11-30 | book/comic
突然夫に先立たれた妻。夫の秘密、遺産を巡っての子供達(成人している)とのすれ違いなど心乱されることが多い主人公は思っても見なかった行動に出る。そこで出会った人々は…。

いわゆるアラ還女子の第二の青春。読み初めで、もう少し歳をとってから、読んだ方がよかったかなと思ったものの、なかなか楽しめました。
家族以外のことでも、友達のこと、世の中分かっているつもりで、知らない世界があったり、人の良さにつけこまれて利用されたり、幾つになっても修行が必要なんだと改めて思います。

この本も登場人物が多いが、すんなりと頭に入ってくる。みんな、人間味溢れる煩悩の人ばかり。

しおり作り

2023-11-28 | てづくりとリサイクルとリユースなこと
本を読んでいる最中に、あ、しおりがない!と気付く事があります。

読んだ本からしおりを抜く事なく、古本屋へリサイクルに出してしまうので、しおりはなくなる一方。

なので、時々、自分でしおりを作ります。綺麗なカレンダーだったり、SHOPカードだったり、サイズが本と合えばなんでもいいんです。

これは足かけ5年楽しんだ江種鹿乃子さんの塗り絵から切り抜いたもの。(塗り絵のページとちょっと違うページのところ)

こんな、ケチなことをするのは私くらいかと思っていたら、最近、友人もしおりを手作りしていることを知りました。



これは、友達のアイデアを借りて、タグの穴にリボンを通したもの。

映画「仕掛人・梅安」

2023-11-25 | cinema/観劇/舞台
品川台町の藤枝梅安(豊川悦司)にはふたつの顔があった。腕の良い鍼医者の 表の顔と、“蔓(つる)”と呼ばれる裏稼業の元締から金をもらって、生かしておいては為にならない奴らを 闇に葬る冷酷な“仕掛人”の裏の顔だ。
ある晩、仕掛の後、仕掛人でもある楊枝作りの職人・彦次郎(片岡愛之助)の家に泊った梅安は、帰り道、浪人・石川友五郎(早乙女太一)が刺客を斬り捨てる場面を目撃する。刺客が死んだことを確かめ、医者が出る幕ではないと悠然と立ち去る梅安を、浪人はにらみつけていた。その後、梅安は蔓である羽沢の嘉兵衛(柳葉敏郎)から料理屋・万七の内儀おみの(天海祐希)の仕掛を依頼される。三年前、万七の前の女房おしずを仕掛けたのは他ならぬ梅安だった。
梅安は、万七の女中おもん(菅野美穂)と深い仲になり、店の内情を聞き出す。おもんの話では、おしずの死後、おみのが内儀になってから、古参の奉公人たちが次々と去り、店の評判は落ちているのに儲けだけはあるという。おみのは店に見栄えのいい娘を女中として雇い入れ、客をとらせているのだった。
おしず殺しの依頼人はおみのなのか...殺しの起り(依頼人)の身元を探るのは、仕掛人の掟に反すると知りながら、梅安は三年前のいきさつを知りたいと思い始めた。そして、初めておみのの顔を見た梅安は息を吞む。それは梅安に暗い身の上を思い出させる対面だった...。(HPより)

池波正太郎の人気小説を映画化。

天海祐希さんは普段は仕事は出来るしリーダーシップはあるけれど、コミカルなキャラクターを演じる事が多いように思いますが、この映画では美貌と凄みで悪女に扮します。非常に魅力的。

ただ、映画の脚本には疑問。つまらないというのではなくて、原作から話を膨らませていると思うのですが、依頼されていない人を手にかける数が多すぎて、これでは、裏稼業のビジネスとしては成り立たなくなるような?という職業意識での方への疑問です。ダークヒーローという存在と違うと思うから。ただ、見てる方はスッキリするかも。

梅安役は豊川悦司さん、最近、テレビで見かけたら案外冗談が好きな人だったんだ、と初めて知り、ちょっとイメージが変わりました。

Billyrrom 「Eclipse」

2023-11-22 | music
すき家のCMソングのほんのワンフレーズ。
あ、絶対この歌は好きだな、と思っていました。
でも、当時知っていたのはそのワンフレーズだけ。
ようやく公開となりました。
最近の日本のミュージシャン達はカッコいい曲出すなぁ。カッコいいけど、肩の力が抜けてる。

https://m.youtube.com/watch?v=ioyd1kTluRA

サビの部分のみですが、公式YouTubeで試聴できます。興味がある方はどうぞ(リンクではないので、コピペでご利用下さい)

「詩歌川百景.3」吉田秋生

2023-11-17 | book/comic
林田類にスポットが当たった巻。
最初の巻から丹念に描いた人間関係、地域、から物語が動き出した感じがします。

優秀な林田が何故大学に行かず、地元で就職したかが彼の家庭環境の問題や林田の隠しておきたかった秘密の告白によって明らかになる。孤高の人のように思えた林田が心の内や隠しておきたい秘密を打ち明ける事ができ、それを受け止める人間が何人かいる事は不幸中の幸いかもしれない。

ここでも、母親が。海街diaryから、いや、ラヴァーズ・キスの頃から吉田秋生さんの話には母親に悩まされる子供の話が数多くある。これは毒親に悩まされている子供達への、母子円満であるというのは当たり前でないというメッセージなのだろうか。
それと、「無知は人を傷つける」(これは遠藤淑子先生の漫画の言葉)だから人は絶えず倫理観や理性をアップデートしなければならない。

ただ、重い話だけではなく、先生(お医者さん)の趣味が露見するところとか、イマドキっぽくて人間像に深みが出てちょこっとの場面だけどよいエピソードでした。

海街や詩歌川の物語は家族、地域、仕事、友人、すべてが描かれている類希なマンガだと思う。

成城アルプス: フロマージュフレ、モンブラン

2023-11-15 | patisserie / favarite sweets
ショーケースの中でひと際目を惹くフォルム。キラキラ輝く白いドームはショコラブランとフロマージュブランを合わせた爽やかなレアチーズケーキ。オレンジとフロマージュブランのクリームが爽やかさを演出します。土台の厚いビスキュイアマンドがしっとりと、どっしりと構えます。季節によって変わるシュガーデコレーションを添えて華やかに。






昭和テイストのモンブラン。懐かしいけれど、洗練されている。









成城に昔からあるケーキ屋さん。

映画「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」

2023-11-13 | cinema/観劇/舞台
現代アメリカの移民問題を取り扱った映画。

違法入国者もいろいろいて、家族の生活のためにする者もいれば、アメリカンドリームの成功を夢見る人もいる。
そこにつけいる者もいる。

タイトルからすると銃撃戦だったり、巨悪と戦いそうなイメージだけど、個々の人々を描いている。

「ブルータスの心臓」東野圭吾

2023-11-08 | book/comic
最新ロボットの研究者であり野心家の末永拓也は、勤務先の創業者令嬢・星子との結婚を目論んでいた。だがある日、遊び相手の康子から妊娠を告白される。困惑する中、星子の兄・直樹から、康子殺害計画を持ちかけられる。直樹もまた康子と男女関係にあり、妊娠をネタに脅迫されていたのだ。綿密に計算された完全犯罪は思わぬ事態となる。

主人公が幼少期の家庭環境に恵まれず、強い上昇志向のある人物で、頭はいいけど、周りの人間は利用価値を計算して利用することだけ考える嫌な奴である。こういう人間の生い立ちをさっと書いて、(起こした犯罪は別として)困難な幼少期が人格形成に影響しているだろうと読者に納得させる上手さがあります。

でも、登場人物の大半が利己的だったり、我儘だったり、そういう人ばかり出てくる話でもあります。