■衣装&パネル展概要
『村元哉中 高橋大輔 かなだいのキセキ』 扶桑社著者:田村明子
出版を記念して、モード誌「Numéro TOKYO」が撮りおろしたスペシャルグラビアと、二人の競技写真を展示する「パネル展」を開催します。
また、かなだいが試合で着用した貴重な衣装4着を特別展示。
とのことで、衣装大好きな私は行ってまいりました。何人か撮影している方がいらっしゃったのですが、お互い静かに譲り合う和やかな状況でした。
ソーラン節
和テイストのプログラムや衣装はあまり好きなものは少ない私ですが、このプログラムは編曲、振付、衣装、髪型、トータルパッケージで大好きでした。
大輔さんの衣装は袖がなく、赤い半衿が衣装を強調して、アニメとかでこういうの来たキャラが出てきそうです。帯の締め方もカッコいいですね。軽くすることだけ考えればこういうデザインは避けられるのですが、軽さより衣装も世界観のひとつ、のこだわりを感じます。
哉中さんの衣装は真っ赤で大輔さんの衣装と対になっています。対だけど、同じ漁師仲間や妻とかでなく、豊漁の女神みたいなイメージ。ちょっと巫女さんを彷彿させる衣装。
伝統からはみ出して、肩を出したり、スカート丈が左右非対象なのはアイスダンスや着物らしくスカート丈を揃えて長くすると、袖も合わせて全体的にだらんと長い印象の衣装になってしまう。だからといって、ノースリーブやスカート丈を短くまとめるのはあり得ない、左右非対象な事で動きも出て、カッコよくなったように思います。
オペラ座の怪人
この衣装、もうちょっと肉厚な生地で重厚感があるように思えたのですが、実際肉眼で見てみると、厚みを感じない生地でした。それと、テレビでは気付かなかった生地へのこだわりにも気付きました。レースだと思い込んでいたけれど、和紙のような凹凸のある生地でした。
この部分はオイルを水に垂らしたようなカラーが広がっているんです。反対側は黒。テレビでは全然気が付かなかった。
哉中さんのクリスティーヌの白いレース生地も思ったより生地の厚みがない。和紙の様な凹凸がある生地です。
本体部分と繋がった袖があればやぼったくなりそう、でも、ぴったりとした袖とかノースリーブはオペラ座の怪人っぽくない。このセパレートなレースの袖が動きも出るし、本当に素敵でした。
胸元のスパンコールもシャンデリアを彷彿とさせてくれます。きっと、大きさもジャッジからの見栄えとか、汲んだ時に邪魔にならない、とか、いろいろ考えられているんだと思います。
今年は実験的な滑走屋に始まり、氷艶もありますね。
アイスショーのチケットが高い、というのは昔からのテーマだったと思います。学生さんが、興味を持った時にさっと観に行くには少し敷居が高い。
それと、日本でこれだけスタースケーターが生まれれば、今までと違うアイスショーが出来るのではないかと思っていました。
欧米のアイスショーはほぼ自国や隣国のスケーターでショーをしていますよね。日本にも素晴らしい振付師も演出家も多くいらっしゃいます。新しい挑戦というのを受け入れられるかというのはなかなか難しいものですが、浅田真央さんの挑戦も刺激になっているのかもしれません。
日本でスケートを続けてやりたいと思っているスケーター達の裾野を広げる挑戦を応援しています。
話はだいぶそれましたが、この展示は田村さんの「村元哉中 高橋大輔 かなだいのキセキ」の出版を記念して。
まずは美しい写真と長年フィギュアスケートの執筆をされている田村明子さんの本を楽しみましょう。
四大陸 りくりゅう復帰戦
木原選手の故障により、四大陸が今季初戦となりました。
会心の演技とまではいきませんでしたが、プログラムのトランジッションのが以前よりもストーリーを感じる様な振付が施されていて、素敵でした。ペアは機械的に次から次へと技術を遂行させる事を第一に作られているプログラムが多いと個人的に思うのですが、りくりゅうの今回のプログラムは作品性としての豊かさを感じるもので嬉しかったです。三浦選手はもちろん、木原選手も男らしくエレガント(さすが、本田武史さんファン)なんですよ、素敵素敵。
りくりゅうの魅力の1つであるスピード感も健在!
おかえりなさい!!