ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第762号 大正のロマンあふれる美容室

2012年11月13日 | 建物
函館は江戸時代から大火の多い町。
燃えやすい建材の使用と、浜風が通り抜ける地形が影響している。

明治2年、箱館戦争が終結してから設置された「開拓使」。
このお役所は、道内の開拓のみならず、既存の町並みにも大きな力をおとしていった。
それは、「街の不燃化」もそのひとつ。

官営のレンガ工場を北斗市に造ったほど。
当初は建物単位で不燃化を図った。
開拓使の町造りの意向をくんだ函館行政庁は、この通り・「銀座通り」を不燃化することによって、延焼防止ライインとするように図った。

この美容室の前身は公衆浴場で、大正10年に建てられたレンガ造。
正面上部の飾りに、設計者の心くばりが感じとれる。





この通りの歴史ある建造物は、近年取り壊され、駐車場などに替えられている。
現存しているうちに、記録として残したいものだ。


ミカエル


最新の画像もっと見る

コメントを投稿