想いのままに…

日々の生活の中で感じたことを、想いのままに綴りたいと思います。

いいおじさん

2015-01-16 22:16:46 | 日記
今朝のあさイチは、阪神淡路大震災から20年目になることから、神戸からの放送でした。

3人のキャスターが、震災当時のこと、復興に向けた日々のこと、
そして、震災を語り継ぐことについて、それぞれ違う場所に行って、取材をしていました。
その中で、イノッチが行った先は、灘高校でした。

当時まだ生まれていなかった彼ら(灘高生)は、教科書に出てくる震災のことを、
この街で起こった災害と実感することなく過ごしていたように思うと話していました。
ただ、東日本大震災があり、ボランティアとして被災地に足を踏み込んだ時、
過去、自分たちの街にも同じように大きな震災があったということを考えるようになったそうです。
被災当時、灘高校は避難所となり、体育館は遺体安置所にもなっていました。

被災者からの聞き取りをしたり、いろいろと調べ知る中で、
彼らの中にはどんな気付きがあったのでしょう。

イノッチが、彼らに質問をしました。
「大人になったら、どんな職業に就きたいと思うの?」

ひとりの生徒さんが言いました。
「恥ずかしくて、今まで人には言っていないのですが…。
誰にでも頼られる『いいおじさん』になりたいと思っています。職業とは言えませんが…。」

そう言った彼に、7~8人いた生徒の一人が、
「そんな職業を考えたらいいよ。」と言っていました。

私は、誰にでも頼られる『いいおじさん』になりたいという言葉に、主人が重なる思いがしました。
主人はかねがね、人はみな、思い合って生きていくのがいいよね、と言っています。
思い遣る気持ちを持てば、ちょっとした手助けや心配りができるはず…。
みんなが、そうして少しずつの思い遣りの気持ちを持てば、世の中は良くなるよ。
温かく優しい世の中になるはずなんだけれどね。
僕は、お金や損得ではなく、そんな世の中になるための貢献をしたい…と。

私は、そんな主人の考えを素晴らしいと思い、賛同していましたが、
一方で、そんなことを考える人が、今の世の中に何人いるのかしら…と思ったことがあります。

今日、灘高の生徒さんが言った言葉にちょっと感動し、嬉しく思いました。


 道路の縁石の隙間に、小さなスミレを見つけました。
 誰にも気付かれることがないかもしれないけれど、
 こんなところできれいに咲けるなんて…、強いですね。
 
コメント
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