関西学院ファイターズを応援している私は、
ファイターズのホームページを毎日見ています。
それは、試合の結果、日々の取り組み、各選手の目標、
いろいろな新聞に掲載された記事、先輩や関係者の声など、
毎日更新されていて、読者を引き込んでいく内容です。
その中に、関学の出身で、元朝日新聞編集委員の石井晃さんのコラムが、
ほぼ毎週、掲載されます。
石井さんは、ファイターズの練習や合宿には、足しげく通われていて、
選手の動きや練習風景を見つめ、その中に通う心を感じて、
コラムを書いておられます。
そのコラムの最新版に、心を打つ話がありました。
ファイターズを巣立った選手たちの中には、頑張っている後輩たちの力になれるなら…と、
卒業後にも、練習場に足を運び、練習相手になっている人もあります。
その中に、2年前に卒業した池田君の姿が…。
学生時代の背番号は『1』。
ところが、今季、(社会人のエレコム神戸ファイニーズ)の背番号は『14』。
石井さんは、その背番号を見た途端に、思い当たることがあったそうです。
ここからは、石井さんのコラムを引用させていただきます。
「そうか。がんとの戦いに挑んでいる病床の友人を励ますために、
その14番を背負ったのか」と思い当たった僕は、
池田君の顔を見たときにまずそのことを確かめた。
「そうです。同期の大森(※)が苦しい戦いをしている。
ならば僕も、その戦いを背負ってやる。そう思って背番号を変更したのです」
その返事を聞いた時、何とも表現しようのない感動が走った。
これがファイターズだ、同じ釜の飯を食い、同じグラウンドで汗を流し、
死にものぐるいの練習をした仲間だ、そう思うと、思わず涙がにじんできた。
そういう仲間を作れるのも、グラウンドでは互いに厳しく求め合い、
試合では結束して強敵に立ち向かってきた場面を共有しているからである。
(引用はここまで)
ファイターズの魅力…
それは、目には見えないけれど、当たり前のように励ましや思いやりがチームの中にあり、
それが溢れ出すように、第3者ともいえる私達にも伝わってくることなのでしょう。
ある大学の監督は、「関学はお手本です」と言っておられました。
確かに、学生の中では強いチームですが、
この監督が言われるお手本とは、選手である前に、
人としてのお手本となる関学の選手たちのことを言っておられるのでしょう。
まさに、関学の監督が、何よりも大切なこととして、
選手たちに「どんな人間になるんや?」と問いかけておられることです。
素晴らしい人間を目指すこと…、その結果としてフットボールが強くなる…、
ということなのでしょうか。
そのことに意味があるという教えなのだと思います。
こうしてブログを書きながら、ファイターズは素晴らしいチームだわと
改めて思っています。
※大森君は、関学ファイターズを巣立ち、アサヒビールシルバースター所属。
現在、24歳にして骨肉腫と闘っておられます。
ファイターズのホームページを毎日見ています。
それは、試合の結果、日々の取り組み、各選手の目標、
いろいろな新聞に掲載された記事、先輩や関係者の声など、
毎日更新されていて、読者を引き込んでいく内容です。
その中に、関学の出身で、元朝日新聞編集委員の石井晃さんのコラムが、
ほぼ毎週、掲載されます。
石井さんは、ファイターズの練習や合宿には、足しげく通われていて、
選手の動きや練習風景を見つめ、その中に通う心を感じて、
コラムを書いておられます。
そのコラムの最新版に、心を打つ話がありました。
ファイターズを巣立った選手たちの中には、頑張っている後輩たちの力になれるなら…と、
卒業後にも、練習場に足を運び、練習相手になっている人もあります。
その中に、2年前に卒業した池田君の姿が…。
学生時代の背番号は『1』。
ところが、今季、(社会人のエレコム神戸ファイニーズ)の背番号は『14』。
石井さんは、その背番号を見た途端に、思い当たることがあったそうです。
ここからは、石井さんのコラムを引用させていただきます。
「そうか。がんとの戦いに挑んでいる病床の友人を励ますために、
その14番を背負ったのか」と思い当たった僕は、
池田君の顔を見たときにまずそのことを確かめた。
「そうです。同期の大森(※)が苦しい戦いをしている。
ならば僕も、その戦いを背負ってやる。そう思って背番号を変更したのです」
その返事を聞いた時、何とも表現しようのない感動が走った。
これがファイターズだ、同じ釜の飯を食い、同じグラウンドで汗を流し、
死にものぐるいの練習をした仲間だ、そう思うと、思わず涙がにじんできた。
そういう仲間を作れるのも、グラウンドでは互いに厳しく求め合い、
試合では結束して強敵に立ち向かってきた場面を共有しているからである。
(引用はここまで)
ファイターズの魅力…
それは、目には見えないけれど、当たり前のように励ましや思いやりがチームの中にあり、
それが溢れ出すように、第3者ともいえる私達にも伝わってくることなのでしょう。
ある大学の監督は、「関学はお手本です」と言っておられました。
確かに、学生の中では強いチームですが、
この監督が言われるお手本とは、選手である前に、
人としてのお手本となる関学の選手たちのことを言っておられるのでしょう。
まさに、関学の監督が、何よりも大切なこととして、
選手たちに「どんな人間になるんや?」と問いかけておられることです。
素晴らしい人間を目指すこと…、その結果としてフットボールが強くなる…、
ということなのでしょうか。
そのことに意味があるという教えなのだと思います。
こうしてブログを書きながら、ファイターズは素晴らしいチームだわと
改めて思っています。
※大森君は、関学ファイターズを巣立ち、アサヒビールシルバースター所属。
現在、24歳にして骨肉腫と闘っておられます。