ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

好きという気持ち

2024年07月08日 | 日本とわたし
以下↓は、石丸さんの街頭演説の中で一番好きな言葉です。

「好きという気持ちに間違いはありません。全部正解なんです。なので、その好きという気持ちをぜひ大事にしてください。そして同じように、誰かの好きという気持ちを大切にしてあげてください。
その関係の上で生まれるやり取り、その中にこれから先の未来があるんです。これから先、成長していける可能性はそこにあるんです。
これまでと同じことを続けてて、同じ関係性を繰り返したって、新しいものはなかなか出てきません。
だからこそです。
自分が何を考えているのか、人が何を考えているのか、これを、その正義を、せっかくなんで共有してみてください」

彼はいつも「投票に行ってください。誰に入れてもいい、選挙を大いに楽しんで投票に行ってください」と訴えていました。
街宣は実に220回を超えました。
マスメディアにはとことん、意図的に無視されていましたね。
「いよいよ最終日になって、よくぞお越しくださいました」
これ、6日の街宣時に、マスメディアに向けられた石丸さんの皮肉です。

石丸さんを知ったのは、一昨年の夏に日本に行った時、大阪在住の弟から教えてもらったのがきっかけでした。
それから以降、全く自分の暮らしに関係のない安芸高田市の議会中継を視聴してきました。
よくYouTubeで流れてる切り取り動画ではなく、安芸高田市の公式ホームページに掲載されている議会の中継ビデオを、根気よく視聴してきました。

彼がYouTubeを使って得た投げ銭は、全て安芸高田市の財源になり、全国に名前が知れ渡ったことから、ふるさと納税が何倍にも増えて、学校設備などに使われています。
(まうみ注・安芸高田市の市長選挙が行われ、常々石丸さんと対立していた清志会のメンバーが市長に当選したことから、チャンネル登録をやめる、ふるさと納税の寄付をやめるという人がワラワラと出てきています。
石丸さんと4年間一緒に頑張ってきた市の職員の方々、石丸さんに刺激されて市政に興味を持ち始めた子どもたちは、そういう現象をどんな気持ちで見ているか…。
逆に反骨精神を発揮して、そして自分の意思をしっかりと構築して、安芸高田という小さな市の存続につながるアイディアを見つけていって欲しいと願っています。
不思議なご縁で繋がった安芸高田市の市議会ウォッチングは、これからも続けていきたいと思います。)

さて、選挙が終わって、石丸さん、色々言われてますね。
支援する人たちが自民党の関係者だったり、大企業の偉いさんだったりしたことから、自民党や統一教会の回し者だとか…。
実際、彼を応援する人たちの中には、わたしが大いに嫌ってる人もいて、なんでこんな人たちと…と思ったこともあります。
でも、世の中を変えるという時って、そういう好き嫌いの枠を取っ払って視野を広げる必要があるのかなと、冒頭の石丸さんの言葉のように、
「自分の好きという気持ちを大事に、そして同じように、誰かの好きという気持ちを大切にする。
その関係の上で生まれるやり取り、その中にこれから先の未来があり、成長していける可能性はそこにある。
これまでと同じことを続けてて、同じ関係性を繰り返しても、新しいものはなかなか出てこない。
だからこそ、自分が何を考えているのか、人が何を考えているのか、これを、その正義を共有する」
という行為が肝心なのだと思ったのでした。
この言葉は実は、わたしと夫の関係性の改良にも役立ったんです。
深いなあと思います。
けれども気がつくと、わたしのXには、石丸さんに対しての嫌悪感や不信感を抱く人たちのツイートが蔓延していました。
初めて、あれ、わたしはXの世界ではハズレ者になったんだなあと感じました。
そして、こんなふうに誤解や曲解をされてしまっていることが残念でたまりませんでした。
でもまあ、彼のあのものの言い方、少し改めた方がいいかも知れません。
不快感は得てして大きな反発を招くし、真意が伝わりにくくなるからです。


安芸高田市の議会、もちろん全員ではありませんが、話題になっている一部の議員さんたちの態度や資質には、本当に問題があります。
さらにはその議員を擁護する議長などもいて、四面楚歌状態の議会でした。
YouTubeでバズっている切り取り動画は、のらりくらりと、要点を得ない質疑を延々と続ける議員に、これでもかこれでもかと懇切丁寧に説明を続けていた市長が、とうとうのとうとう堪忍袋の尾が切れた、という場面です。
居眠り議員を叱責した時も、その人はそれまでにも何度も居眠りをしていた常習犯でした。
反省するどころか、議長と一緒になって、目を瞑りながら聞いていたと言い返すことから始まって、延々とあーだこーだとゴネ続ける年配議員たち。
議場での態度や物言いが怠慢過ぎるのは国会議員でも同じで、わたしたちが国会を視聴している際に、そういう輩に1発ぶちかましてやりたくなるじゃないですか。
それを目の前の小さな画面の中で見せてくれる石丸さんを見ていると、胸がすく思いがしたものです。
まあ、年配の議員さんたちにしたら、今までなあなあでやってこられたのに、いきなり出戻ってきた若造にズバズバと容赦無く指摘されて、きっとカッチーンときたんだろうとは思います。
確かに言い方はかなりきついですから、言葉や口調を選んで欲しいという気持ちがわからないこともありません。
が、質疑時間を大幅に超過して延々とゴネ続けたり、意味不明だったり、しつこく絡んだりされたら、あれぐらいのキレ方は当たり前だと思います。
その時点までは本当に辛抱強く言葉を聞き、そのいちいちに対して繰り返し返答し続けているわけですから。
ただ、それをYouTube上で編集して、お祭り騒ぎのように煽っては登録者数を増やす人たちがいて、その行為が当事者である議員やそのご家族を深く傷つけたことも事実です。

彼は「日の丸を背負ってアメリカ大陸を上から下まで回っていた、その時に愛国心を強く意識した」と言っていました。
わたしも国を出て24年経ちましたが、彼の言う愛国心という感覚がとてもよくわかります。
俗に言う保守とか右寄りという言葉で括られない、もっと純粋な、アイデンティティというか、他の何者でもない、わたしそのものというか、まあそういう感覚です。
彼の場合はそれが利他的な行動につながり、故郷の市政に携わり、困窮する地方自治体の現実を目の当たりにし、東京一極集中を地方との連携という形に変えることで、弱っている地域の底上げをするという目標を立てました。
そういう目標が立てられたのは、アメリカ大陸9カ国を第一線の経済アナリストとして回っていた人だからこそだと思いますし、安芸高田市の存続と発展を心から願っているからこその目標なのだと理解しています。
故郷の、そして故郷のように弱っている自治体、さらには日本の再建のためなら自分の人生なんぞくれてやる。
そういう姿を見て、支援したいと人が集まり、それが今回の選挙運動に繋がったのではないかと思います。

日本から出てこちらで働き、社会人として生きていると、日本の政治の幼稚さ、マスメディアの稚拙さが目につくという気持ちもわかります。
特にテレビの人たち。彼らの軽薄さ、他人へのリスペクトの無さにはゾッとします。もちろん誰もがということではありません。

長々と書きましたが、そろそろ終わります。
ということで、石丸さんの思想や見解の全てに賛成しているわけではないですが、これからも続けて応援していきたいと思います。

2024年7月7日


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