コージーアンティークの日記

日記や修理・メンテナンス、アンティーク情報などもろもろをご紹介してゆきます。

ポールマッコブ最後の家具シリーズ・・・

2011-11-09 14:06:06 | Paul McCobb ポール・マッコブ
*****お知らせ*****

11月19日(土)20日(日)は東武百貨店池袋店で行われる『大江戸骨董市 in 池袋東武』(同時開催:池袋アンティークマーケット by アンティークモール銀座)への出店の為、駒込店はお休み致します。

<営業時間のご案内>
月曜日・水曜日~土曜日:営業時間11:00-18:00
日曜日・火曜日:定休日



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アメリカ家具、特に老舗メーカーのヴィンテージがお好きな方でしたら『Lane レーン』『Drexel ドレクセル』『Heywood Wakefield ヘイウッド・ウェイクフィールド』あたりはご存知でしょう。

こうした老舗メーカーの家具をデザインするデザイナーには大きく分類すると、『イン-ハウス』出身のデザイナーと『外部(フリーランスを含む)』のデザイナーに。

『イン-ハウス』デザイナーの代表格といえばやはりハーマンミラー内でも枢要な地位にいた、ジョージ・ネルソンやチャールズ・イームズでしょうか。

一方、老舗の家具メーカーにおいても、新しいシリーズを企画する際に外部のデザイナーの新鮮なアイデアを採用する事があったようです。

エドワード・ウォームレイ Edward Wormleyやキップ・スチュワート Kipp Stewartはドレクセル向けにデザインをし、ラッセル・ライトRussel Wrightはヘイウッド向けにデザインしていました。

では『レーン』は?


そう、ポール・マッコブもデザインしていました。

1961年にレーンから発表されたポールマッコブの後期デザインのDelineatorシリーズ。

1964年頃から体調が悪化し、1969年に51歳で腎不全の為他界しますので、このLaneのDelineatorシリーズが、晩年のポール・マッコブがデザインした最後のメジャーな家具シリーズとなります。





レーン社製家具を何度となく取り扱い、リペア作業等を通して、Lane家具の良さや特徴、そして製品の思想を感じてきましたが、
このポールマッコブのデザインによるLane社により発表された作品群は、あまりLane社らしくないといえます。

『これはLane製品だ!』と一目でわかる特徴からなんとなくずれている。

弊社で主に取り扱う50年代~60年代のLaneというと、当時人気のあった北欧デザインの雰囲気やスタイルを生かしたアイテムが多いのですが、Delineatorシリーズのデザインには、シンプルで洗練されたデザインながら、北欧というムードでもなく。

しいて言うと、リニア(直線的)なデザインを究極にまで追い求めている感じがします。



こちらは以前のアメリカ滞在時に恵まれた、実物を見る貴重な機会♪



アイテムのオーナー(大学でアート系の教鞭をとる先生)に無理を承知で一応交渉してみようと試みましたが、無理でした。

やっぱり手元に置いておきたいですよね(笑)





そもそも大変貴重な作品群なので、価格交渉にも至らず・・・。

資料目的にせめて写真だけでもと懇願して撮影させて頂きました・・・低姿勢でのお願いベースでしたので、口下手な私は『机の上を片付けてっ!』とは言い出せるはずもなく(笑)


はい、資料収集もとっても大切な仕事ですから!

つづく・・・。


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