コージーアンティークの日記

日記や修理・メンテナンス、アンティーク情報などもろもろをご紹介してゆきます。

陶磁器のはなし・・・Rose Cabat

2012-01-26 17:17:36 | アート
*****お知らせ*****

『ジャクソン・ポロック展』(東京国立近代美術館で2月10日から開催)のチラシと割引引換券を店頭にて配布しています。




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数日前、東京に降った雪ですが、陽のあたらない場所ではまだ残っていたりして・・・とサボリ気味のブログ更新となりました。



さて、買い付けに回っていますと偶然面白い物に出くわす事もあります。

口がすぼまっていて、可愛らしい花瓶。




今も親しまれている『キューピー人形』だったり、ちびまる子ちゃんにも登場する『永沢くん』の頭を連想してしまうのは、私だけではないはず!

ミッドセンチュリー時期の陶芸では、こうしたフォルムが人気だったのでしょうか。

これらは、アメリカ・アリゾナ州のツーソンで製作をしていたRose Cabat ローズ・キャバットさんの作品群。

随分前からニューヨーク等のオークションにはちらほら出品されていましたので、カタログを購入しては眺めていました。
が、これだけの数(少なくとも40個以上?)の現物を田舎町ではありますが高級アンティーク店で見つけたときにはちょっとビックリした記憶があります。

それも思っていたよりずっとコンパクトで、いずれも握りこぶし大の大きさの物。このあたりが、かわいいにつながるのかもしれませんが♪

持ち主の方と話をしていますと、彼女の親類だということがわかり、納得!

現在は、高齢の為にRose Cabatさんは製作を止めてしまったようです。

随分前に、このブログでも書いたタカエズ・トシコの作品の中にもこのようなキューピーさんのようなフォルムの作品が多数あります。

多くの陶芸家の方が、初期においてはティーポットであったり、壺型の花瓶であったりと実用的な作品をてがけ、徐々に表現的で彫刻的な作風に移行していくのは何故なのでしょうかね。まあ、なんとなく想像できるのですが、実用から一旦離れてしまうと、更なるフォームの探求にチャレンジできるのかもしれません。

タカエズ・トシコさんの場合は、『閉じられたフォーム』という表現をしています。

わたしもこういったものをどんどんご紹介できれば・・・とも思うのですが、もはや一輪挿しとしても成立しなさそうな『鑑賞専用』という性格であったり、一つひとつが現地でも高額(上記の画像のように、アメリカ人は平気でペタッと値札をつけてはいますが・・・)な上、小さくて高額なモノは日本ではなかなか受け入れられずらい(宝飾品はさておいて)、といったジンクス?もあったり、悩ましいのではあります(笑)

日本(沖縄)にゆかりがあることもあってか、タカエズ・トシコさんの方が日本では知名度が高い(90年代から日本でも展覧会が行われています)ですが、将来的には、Rose Cabatも人気だ出るかも知れません。

『永沢くん』を例にあげるまでも無く、どこか親しみを覚えます♪



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