●商務大臣はこれ以上の値上げは、消費者の負担を重くするばかりであるた
め、民間企業に今しばらく値上げを控えるよう求めている。
商務大臣は先週末、主だった三つの産業の代表者と会談し、その席で企業
側は値上げが必要な理由を説明した。
商務大臣は商務省は企業側の要求を道理的に考慮し、企業と消費者双方
に公平な判断を下したい。しかしながら現在の経済状況は弾力性を欠き、未
だあやふやな状況で生活コストも上昇している。従ってこの時期の値上げは、
消費者の負担をさらに重くし国の経済にも負担となるとの考え方を示した。
これに対しタイ工業連盟会長は、民間企業側は年末まで価格を抑えることが
可能だ。しかし世界市場での石油と原材料価格の値上がりの影響を直接受
けているインスタントラーメンと、石油化学製品の価格は年末までには値上
げせざるを得ない。
これらの商品の価格の値上げが認められない場合、メーカーは国内販売よ
り輸出に目を向けることになるだろうと述べた。
●タイ政府は将来の火力発電の燃料として使用する目的で、石炭を輸入する
準備を進めている。
石炭は世界中で今後200年間使用できる埋蔵量があるとされている。
タイ発電公社総裁は火力発電の燃料となっている石油が高騰を続けており、
タイで採掘できる天然ガスの量も、将来の発電には不十分なことから、タイ
は今後これらに代わる燃料を探す必要がある。石炭は今後200年間は使用
できるだけの埋蔵量がある。
タイが輸入する
石炭は品質が高く二酸化炭素の排出量が少ないものだ。そ
れに将来の電力需要増大に備え、原子力発電に関する調査研究も急ぐ必要
がある。石炭による発電はコストが低く、そのため国民は高い電力の使用料
を減らすことが出来る。よって国民には発電所建設の安全性と、石炭を燃料
として使用することには安心していただきたい。タイは石炭を利用した発電で
も、
クリーンで安全な運営する技術を持っていると述べている。
総裁によると発電公社ではミャンマーと石炭発電による、電力の売買に関す
る話し合いをし、またタイ国境に近いカンボジアのココンに、石炭を利用した火
力発電所を建設し、タイがそこで発電した電力を買い取るという投資計画を進
めているとした。
●ラオスのソムサワート副首相兼外相は5日、タイ証券取引所を視察し株式の取
引に付いての知識を学んだ。
ラオス政府は国を発展させるため、近くラオス初の証券取引所を開設する計画
を持っている模様。
今回の視察では、タイ証券取引所は全ての面にわたるアドバイスを提供してい
る。証券取引所視察に先立ちソムサワート副首相兼外相はスラユット首相を表
敬訪問し投資、貿易それに学術関係での両国の協力に付いて話し合っている。
●政府広報局は12月23日に投票が行なわれる総選挙の実施に向け、イギリス
のBBCの協力を得、国民の関心事に焦点を当てるよう、選挙報道の体制の刷
新を図ることにした。
政府広報局局長は、今朝広報局とBBCとの合同プロジェクトである、選挙報道
に関する講習会の開講式を執り行った。
第一期講習会は5日から9日まで、広報局の本部および支局から15人が参加し
て実施される。
講習会では12月23日に投票される、下院選挙の報道に向けた準備の仕方を
はじめ、刻々と変化する事態をすばやく報道できることを学ぶことになっている。
広報局長は競争と言う面では、広報局は設備やその役割といった点で他の報
道機関より有利だ。しかしまだまだその長所を充分に活かしきれていない。
したがって今回の講習で゜視聴者や聴衆者の関心事に沿った報道や番組作り
が出来るようレベルアップが図れるものと期待していると述べている。
また今回、講習を行なうBBCのラリー・ジャケン氏は、講習会では国民が飽き飽
きしている選挙報道を、異色またはこれまでと違った形で行い、政治家主体で
はなく、国民が望んでいる形の報道を、それに国民の要望を政治家に判らせる
ような報道を出来るようにしたいと抱負を述べた。
●バンコクから東北に約250キロの所にあるナコーンラーチャシーマー動物園では、
鳥インフルエンザが他の
動物に感染することの無い様、対策を取っている。
●東北部のプレー県では今年も、今月の14日から25日まで恒例の象祭りと赤十
字フェアーを開催する。