1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

日本は現在、岐路に立っている(2)

2012-08-12 | ラジオ
日本に莫大な倫理的、物質的損失をもたらした、この天然災害は、菅直人首相への不信任決議の原因になった。原発の危機の収束に際しての菅氏の度重なる介入は、利益というより損害であったと、国会の特別委員会が公表した資料に指摘されている。発電所の職員は、自らの直接の上司である東電の指導部と、一国の首相による、二つの命令の間で引き裂かれるという形になり、発電所には混乱がもたらされた。主にその点について首相の責任が問われた。

これほどの災害にも関わらず、実務者たちは原子力発電を止めようとは思っていない。現在、福島での原発事故以来、初めて発電を始めた大井原発では、二つの原子炉が再稼動している。
ただし70%の日本人が原子力エネルギー利用を止めるという発想に傾いている。政府にとって緊急の議題となっている、原子力エネルギーから他のエネルギー源への移行という問題。自前のエネルギー資源は日本にはない。

最近まで日本への石油の主要な供給者は近東であった。今日近東の石油は、ロシアの石油に取って代わられつつある。これはロシアの石油への日本の信頼性の高まったためである。ロシアは石油と天然ガスの供給者として、日本にとって決定的に優勢な位置を保っている。
何よりもまず、ロシア東部と日本の距離はそう遠くなく、供給に特段のリスクがないということがあり、他にも柔軟に動きやすい環境など、さまざまな要因がある。既に昨年の夏以降、ロシアは日本にとって第4位の石油供給国になっている。
何よりも東シベリア太平洋石油パイプラインによる輸送によって、ロシアの石油の日本への輸出は増大した。今のところ、第1パイプラインが動いているが、日本も、2014年に建設が始まる第2パイプラインに大きな関心を示している。

「近東」でも間違いではないが、「中東」といったほうが分かりやすいかもね

東電株主代表訴訟 原発事故の経営責任を問う
クリエーター情報なし
現代人文社

7月24日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル