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極東で放射線調査

2012-08-27 | ラジオ
ウラジオストクの埠頭から、学術調査船プロセッサーショカリスキー号が出航した。これはロシア極東部の放射線環境を調査するための船だ。船に乗り組んでいる調査団に課せられた課題は、福島第一原発の事故以降、何らかの異常がロシア極東に認められるかどうか、これを確かめることだ。
1ヶ月間にわたり専門家たちは、日本海の中心部、太平洋のクリルカムチャッカ地域のモニタリングを行う。

ロシア地理学会、および国立水(?)気象学会の資金負担のもと、研究が行われる。
ロシアの極東地域で放射線環境の調査が行われるのは今回で2回目となる。船に乗り組んでいる15人の専門家全員に、それぞれの課題が課せられている。
例えば大気に関しては国営原子力企業のロスアトムが、また海洋生物については、ロシア連邦消費者保護福利監督局ロスポトレブナゾルが担当し、またこの海域の水質調査に関しては、ロシア水(?)気象学会の調査員が、その(?)にあたることになる。
極東水(もしかして「水質」と言ってるのかね)気象学学術研究委員会のカラショーフ副委員長は、ロシアの声に次のように語ってくれた。
「実施されるのは海面上のガンマ線量の測(せき???)、大気中の放射性核種含有量の24時間体制のモニタリング、そして船上でガンマ線スペクトルの分析を行うための海面、および海中の海水サンプルの採取などだ。
それから全ての海水サンプルの保守、それに続きセシウム、ストロンチウム、プルトニウム、またトリチウム等の放射線同位元素の含有量の研究の継続のために、陸上の研究施設にサンプルを送り届けることも、その任務とする」
研究員は、このようにコメントしている。

学者達は太平洋に浮かぶウルップ、またパラムシル島への寄航を予定している。福島原発からの放射性降下物を調べるために、この地域におけるガンマ線スペクトルの測定が実施される。また同様に海水のみならず淡水、土壌またキノコ、ベリー、コケ類などからもサンプルが取られ、放射線による汚染の度合いが調べられる。
福島第一原発事故の直後、2011年4月から5月にかけて同様の(?)の調査団が派遣された。この第1回目の調査においては、ロシア極東部に放射線量の異常が認められなかった。しかしほぼ一年を経て、状況には何らかの変化が認められるかも知れず、その変動は必ず監視しなければならない。そのように第1回、また第2回目となる今回の調査に参加している、

科学生産合同企業タイフーンの、水質気象学者アルテミエフ氏は語ってくれた。
「昨年の3月、被災した(?)から放射性物質が多量に流出した。その翌年つまり今年には、放射性物質は親潮を始めとする海流に乗って、太平洋の北部に拡散している可能性がある。そのためロシア極東部の沿岸において、福島第一原発事故に由来する想定可能な影響を評価するために、環境をより詳しく研究することが不可欠なのだ」
学者は、こうコメントしている。

再度の調査の必要性は1回目のときと同様、福島原発事故以降の、この地域における自然環境について、日本政府がまったく情報共有に消極的であることを理由としている。
ところで近日、福島原発の付近で蝶の突然変異体が発見されている。変異体は羽が大きく縮小しまた視力が失われている。加えて新しく生まれてくる世代の昆虫は、その約20%が身体的異常を抱えている。このことが放射性物質による影響を即座に評価するわけにはいかず、長期にわたる継続的観察が必要であるということの証拠となる。

コメントの箇所はベテラン男性アナウンサーが喋っているが、それも含め(?)の部分は何を言ってるのか不明
新人男性アナウンサーの、たどたどしい日本語は聴いてて疲れる

海の放射能汚染
クリエーター情報なし
緑風出版

8月17日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル