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アメリカの対中国戦線に新たなひび

2012-08-24 | ラジオ
韓国と日本の関係が緊迫したことによって、アジアにおけるアメリカの対中戦略にが入っている。
極東研究所のキスタノフ専門家はそう指摘している。アメリカは韓国と日本との関係が緊張することを非常に懸念している。日韓の間で巻き起こる領土問題、そして第二次世界大戦の結果に関する問題について、アメリカは中立的な立場をとっている。キスタノフ氏は、日韓がアメリカの主要な同盟国であることを考慮すれば、これは理解できることだと述べている。さらにアメリカが日韓の行動に不満を抱いていることも説明できると指摘している。
「アメリカはアジア太平洋地域における軍事経済的プレゼンスを、強化しようという明確な路線を持っている。第一に中国の経済成長、そして軍事的成長に対抗するためだ。
また北朝鮮の核開発に関連して、それを抑止するという目的もある。アメリカは地域に多く抱えている同盟国に期待している。日本と韓国にはこのような対中国戦線において、主要な行動的役割が与えられているのだ」
キスタノフ氏は、このようにコメントしている。

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アメリカは韓国政府と日本政府に対して、折に触れて協力するよう呼びかけている。アメリカのイニシアティブによって日本と韓国は、中国の軍事的潜在力と北朝鮮情勢について、機密諜報資料を交換することで合意した。
一方、日韓で初となる軍事合意は今に至るまで調印されていない。原因は韓国において、反日的な機運が非常に強いことだ。

キスタノフ氏は、現在の日韓関係における政治危機のなかでは、このような合意どころではないと指摘している。
「李明博政権は苦境に立たされている。アメリカは李明博政権が発足した時には大きな期待を抱いてたが、日本と韓国に軸足を置いた対中国戦線という当初の希望が薄れてきている」
キスタノフ氏は、こうコメントしている。

また同盟国間の対立はアメリカにとって、パラドキシカルな状況を作り出しているとキスタノフ氏は指摘している。
「日韓合わせておよそ7万5千人の米軍兵が駐留している。このような状況のなかで、韓国と日本が軍事的に衝突することになれば、アメリカがどのような行動をとるかということは想像できるでしょう。駐日米軍は日本を守らなくてはならないし、駐韓米軍は韓国を守らなくてはなならない。
つまりアメリカ軍がアメリカ軍と戦わなくてはならなくなるのだ。これは馬鹿な話だ。しかしそのような状況が理論的には発生し得るのだ。ですからアメリカにとって、日韓の関係悪化は非常に良くないことなのだ」
キスタノフ氏は、こうコメントしている。

日韓の政治的対立のピークは今月15日にやってきた。この日、韓国の李明博大統領は、韓国が日本の天皇陛下訪問を、すでに10年も待っていると述べたが、その際、天皇陛下の訪問は朝鮮支配に対して謝罪するという目的に限られるとしたのだ。
数年前にも李明博大統領は天皇陛下を招待していたが、当時は謝罪の要求はなかった。日本では今回の声明が李明博大統領による最後通牒だと捉えられている。両国関係はすでに沸点に達していると見られている。

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8月16日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル