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北朝鮮の情勢の不安定化させる試みは許されない

2012-01-05 | ラジオ
北朝鮮の金正日総書記の死去について専門家の大半からは、この国の内政、外交政策が根底から変化することはないという声が上げられ(声が出ていないので聴こえない)。
全体から判断すると政権は金正日氏の三男の正恩氏に穏便に移譲され、問題が生じることはないだろう。
今週、韓国に在住する北朝鮮の脱出者たちは北朝鮮の方角に向け、市民らに蜂起を呼びかける内容の手紙20万通を付けた風船を放った。
風船にはタイマーが付けられており、北朝鮮の領空を通過する際に割れるように設定されて(声が出ていないので聴こえない)。
手紙には金正日氏の息子・正恩氏に、政権を移譲するという世襲を許さないよう、呼びかけ文が(声が出ていないので聴こえない)。

ロシア科学アカデミー極東研究所・朝鮮調査センターのジェビン所長は、現在の状況でこうした心理戦を仕掛けることは、極めて危険だとして次のように語っている。
「韓国への脱(何語を言ってるのか不明)者たちがこうした行動を取るということは、韓国政府の立場に疑問を呈さざるを得ない。
韓国政府は北朝鮮に国際人道法の行動マナーを、つまり国際法を遵守(「じゅんす」だそうだ)するよう要求しているが、露骨にも国連加盟国でもある、隣国政府の転覆を呼びかけていいと許す国際法がいったいどこにあるだろうか」
所長は、このように述べている。

またロシア科学アカデミー東洋学研究所・朝鮮・モンゴル部のヴォロンツォフ部長はアメリカ、韓国をはじめとする関係諸国は、金正日氏の死去の後、朝鮮半島情勢の安定化を図るため、措置を講じなければならないとの見方を示している。この観点からするとアメリカのプレスで、北朝鮮の住民をかどわかす内容が報じられたことは極めて危険だ。
後継者の正恩氏は気性の荒い、厳格な性格であり、父親よりも無慈悲で行動の予測がつかないと書かれている。
ヴォロンツォフ部長は1994年に金(え!?「キム・イッセイ」???「キム・イルソン」でしょう)氏が死去し、正日氏に政権が移譲された際も同様のことが書きたてられたと指摘して、次のように語っている。
「金正日氏については心理的に異常があり健康に問題があり、精神異常者だとやかましく書き立てられた。否定的な情報が大量に流布され、これを使ってマスメディアは欠陥のある人物像を作り上げた。
このイメージは2000年、金正日氏が韓国の金大中大統領と首脳会談を行った際に瞬く間に瓦解した。この際に金大中氏とともに韓国側からも西側からも、多くのジャーナリストたちがピョンヤンにやってきたが、彼らは金正日氏があらゆるテーマに付いて、十分に肩を並べて話し合いを行うことのできる人物であることをこの目で確認している。
これは大きな衝撃だった。というのも作られてきたイメージが、大きな音を立てて崩れ落ちたからだ。そして今度は、また違う、しかしながら非常に似通った嘘が作られようとしている」
部長の(声が出ていないので聴こえない)

カオス状態がないということはその逆の状態、つまり北朝鮮では恐らく穏便な政権交代が行われるだろうということを物語っている。ロシア外務省のルカシェヴィチ報道官は昨日(12月22日)声明を表し、北朝鮮の情勢は全体として平穏で国家機関、企業、工場、交通、通信は全て平常通り機能しており、国の至る所で死を悼む行事が行われていると伝えたうえで、ロシアとしては北朝鮮情勢が、ひいては朝鮮半島の情勢が安定し、予測のつくものであることが望ましいと語っている。

金正日 隠された戦争―金日成の死と大量餓死の謎を解く (文春文庫)
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いやはや、この女性アナウンサーの粗末で不正確な言葉には驚くばかり。

2011年12月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル