「 イエスは彼を見つめ、その人をいつくしんで言われた。「あなたには、欠けたことが一つあります。
帰って、あなたの持ち物をみな売り払い、貧しい人たちに与えなさい。
そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、わたしについて来なさい。」
マルコ 10章 21節
まず最初に知っていたいことは、ユダヤ人は、繁栄は神からの好意と祝福のしるしであると理解しています。
しかし、イエス。キリストの教えは異なっています。神の国を目指すときには、富や生活の繁栄ではなく。
まず、神の国とその義を第一に求めるべきであると言っています。そして、この優先順位を崩す最大の危険は、
世の富を思う心 ( 世の欲 ) です。心が世の富を慕えば当然それを愛し、それに依存し、それに仕えることになります。
さて、イエスにある人が尋ねました。「永遠のいのちを受け継ぐには、何をすればよいでしょうか」 と。
イエスは「貧しい人のことを考えなさい。」 と提言します。まじめに働いて金持ちになった彼が、貧しい人に無関心であることは、
イエスにはとても残念なことでした。彼は何も悪いことはしていませんでした。しかしなにも善いことをしていないのが
問題なのです。
私たちは悪いことをしないために生きているのではないのです。決して悪いことはせず義務を忠実に果たしていても、
他者に対して冷たい人もいます。無関心であったり、一切関わらない人がいます。
イエスにとっては、そのような人こそ残念な存在なのです。
「 あなたが持っているものを与えなさい それはあなたが考える以上に だれか他の人にとっては
すばらしいものであるかもしれないのですから 」 ヘンリー・ワズワース・ロングフェロー
聖書から少し。
「 生涯、憐れんで貸し与えた人には/祝福がその子孫に及ぶ。」 詩編 37:26
「 だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。」 マタイ 6:33
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます