森林

森林の姿をわかりやすく紹介しましょう。
樹木、草本、動物、昆虫など、なんでもあります。

クルマバッタモドキ

2010年09月19日 | Weblog
バッタ科の「クルマバッタモドキ」です。頭部に一対のくの字の白い模様があります。茶と灰白色の模様は飛ぶと車の車輪が回っているように見えます。これは近所の道路の上で撮りましたが、葉山の一色海岸の草むらで観音崎博物館の館長さんにこのバッタの名前を教えていただきました。

昆虫も観察すると面白いものですね。いろいろな特徴があるものです。写真に撮って初めて気がつく場合が多いです。

松虫に ささで寝る戸や 城ヶ島(松本たかし)

チンチロリンと鳴くと言われているマツムシです。昭和13年の作です。「ささで」とは「戸締りをしないで」という意味だそうです。城ヶ島の漁村は戸締りなんか要らない平和な島だったのです。閂(かんぬき)を差さないでという意味でしょうか。新発見でした。

blogram投票ボタン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオホシカメムシ

2010年09月18日 | Weblog
カメムシ科の「オオホシカメムシ」です。体長は2cm位です。一対の黒い斑紋があります。

足が取れていますね。他の虫に襲われたようです。

蟋蟀やキリギリスの音の出るメカニズムはどうなっているのでしょうか。何故あんなに大きな声(音)が出せるのでしょうか。羽と羽を擦り合わせていると言われていますが。擦れても何故羽が壊れないのでしょうか。磨り減らないのでしょうか。不思議なメカニズムです。

虫の音の 満ちたる夜半(よわ)の 刻(とき)惜しむ(遊仙)

blogram投票ボタン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クズの花

2010年09月17日 | Weblog
マメ科の「クズ」の花です。根っこは葛根と呼ばれて風邪薬の葛根湯を作ります。
秋の七草の一つです。花はいい香がします。

ピンクの花が美しいです。

秋の七草は、はぎ、おばな、ききょう、なでしこ、おみなえし、くず、ふじばかま です。
これは、語呂がいいので諳(そら)んじてしまいました。最初は親父に教わりました。
春の七草もいい感じです。

blogram投票ボタン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハチジョウナ

2010年09月16日 | Weblog
キク科の「ハチジョウナ」です。名前は八丈島に由来しますが、全国に分布している海岸植物です。観音崎の海岸で撮りました。三浦半島の海辺で見られます。頭花は比較的大きいです。ヒメアカタテハの蝶がとまっていました。


種子です。ノゲシに似ています。

食べられそうな柔らかな葉っぱです。毎年この場所に群生していますが、最近護岸工事をされたので、このまま残ることができるのかちょっぴり心配です。
太陽の下、明るい黄色の花が眩しいです。


暑い夏 記憶の中に うづもれる(遊仙)

森羅万象の思い出は記憶の中に埋没していきます。急に寒くなりましたね。風邪なんぞ召されないように。

blogram投票ボタン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モンキクロノメイガ

2010年09月15日 | Weblog
メイガ科の「モンキクロノメイガ」です。観音崎で撮りました。モンキ(紋が黄色)という名前ですがモンシロのように見えます。クロノ(黒の)ではなく茶色に見えます。

同じ場所で異なった日に撮ったものです。

ばらついた斑点に特徴があります。
秋の虫がやかましく鳴いていますがコオロギなのかキリギリスなのかはてまたウマオイなのか判りません。観音崎博物館の館長さんの石鍋さんはこの虫の大家です。もう一度教えを請わないといけません。皆同じ虫の声に聞こえます。この虫の声を聴くという文化は遣唐使によって日本に齎(もたら)されたものなんだそうです。

blogram投票ボタン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャヤナギ

2010年09月14日 | Weblog
ヤナギ科の「ジャヤナギ」です。奥只見への林道でみつけました。挿し木で芽を吹いてきました。葉っぱの下の方が膨らんで幅が広いのが特徴です。鎌倉中央公園に大木があります。

ヤナギの同定は難しいのでこれも「ジャヤナギ」ではないかなと思っているところです。

青空と一つ色なり汗拭い(小林一茶)

青い手ぬぐいを持っていたのでしょうか。さわやかな句です。

blogram投票ボタン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヘチマ

2010年09月13日 | Weblog
ウリ科の「ヘチマ」です。糸瓜(いとうり)と書きます。
名前の由来は、いろはにほへとちりぬるお・・・の「へ」と「ち」の間(ま)が「いとうり」の「と」であることからヘチマと呼ばれるようになったそうです。

ヘチマの雌花です。手のひらくらいの大きさになります。

ぶら下がる 糸瓜の面を 見上げけり(遊仙)

へちまは秋の季語なんですね。大きな糸瓜が生っています。
昔小学校の庭で植えて糸瓜水を一升瓶に集めたことを思い出します。

blogram投票ボタン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハマゴウ

2010年09月12日 | Weblog
クマツズラ科の「ハマゴウ」です。海岸植物で実はコルク質で覆われていて海流で運ばれて全世界に広まっています。南半球にもあるそうです。これは葉山の砂地と森林の境界に生育してハマゴウの大群落を形成しています。

山陰地方のハマゴウの葉は平らで、瀬戸内海の葉は内側に巻いているそうです。これは瀬戸内海側に似ています。太平洋側のハマゴウの葉は内側に巻いているのでしょうか。

紫色の花も美しいですが、なんと言っても香がいいのが最大の特徴です。三浦半島にはハマゴウの群落が多いです。

万緑や死は一弾(いちだん)を以(も)って足(た)る(上田五千石)

生命力溢れる万緑(ばんりょく)と対極にある死を配して張り詰めた緊張感を詠っています。

blogram投票ボタン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コシロスジアオシャク

2010年09月11日 | Weblog
シャクガ科の「コシロスジアオシャク」です。薄緑に白いラインの蛾です。時を同じくして「アシブトチズモンアオシャク」に加えて緑色の蛾がもう一頭見つかりました。観音崎公園で撮りました。大きさは小さく1cm位です。

昔から日本語では緑色のことを青と言っています。交差点の緑色の信号も青信号といいます。

灯取虫(ひとりむし)もう一局と 囲碁を打つ(遊仙)

碁打ちは、勝ってお開きにしたいのですが、残念ながら、この一局で今日は御終いにしようといっている碁きちです。

blogram投票ボタン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アシブトチズモンアオシャク

2010年09月10日 | Weblog
シャクガ科の「アシブトチズモンアオシャク」です。緑色の珍しい蛾です。地図の紋があります。緑のひょっこりひょうたん島のような模様ですね。

例によって観音崎で撮りました。

緑の絵の具を塗ったようです。本当に此処は蛾の宝庫です。
ひょうたん島には摂政関白太政大臣「ドンガバチョ」なんていうのもいましたね。
いつごろのことでしたでしょうか。
やっと気温が下がったのに、また上昇するんだそうですね。

へうたんの誰(だれ)か触(さわ)ってゆきし揺(ゆ)れ(中西夕紀)

風の仕業ではない揺れ方をしていました。繊細さと心のゆとりを感じます。

blogram投票ボタン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする