今日は朝から、長岡京市にある花の寺「乙訓寺(おとくにてら)」へ行ってきました。長岡京市にある古刹で、牡丹の名所として知られています。開花状況は5分ぐらいかな?十分見頃です。ゴールデンウィーク前の観賞をおすすめします。
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門をくぐると、新緑と手入れの行き届いた牡丹の花が見えます。この場所は、シーズン中は、写真を撮る人がいっぱいいますが・・・朝のうちですので、なんとか無人の状態で撮影できました。
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まずは、本堂にお参りです。靴を脱いで自由に堂内へ入れます。日本に仏教が伝来したのは約1450年前で、乙訓寺は、京都最古のお寺、太秦の広隆寺(603年創建)とほぼ同じで、約1380年前の創建と見られています。平城京から長岡京へ遷都したのが784年ですから、それよりも古い時代の創建です。寺伝では推古天皇勅願、聖徳太子創建となっています。
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乙訓寺に牡丹が植えられたのは昭和15年頃です。昭和9年に発生した室戸台風の被害で荒れた境内に、奈良の長谷寺から2株の牡丹が寄進されたことにはじまります。(当時の乙訓寺のご住職と長谷寺のご住職が親族関係)
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その後、乙訓寺歴代住職らの尽力により、牡丹の株数が年を追って増加し、今では約2000株の花が美しく境内を彩っています。今日も、お花の世話をする方がたくさんいらっしゃいました。日除けのための白い唐傘がたくさん広げられています。
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さて、毎年確認!牡丹と芍薬のちがいは?共に牡丹科牡丹族ですが、牡丹は低木(木本植物)で木の姿で冬越し、芍薬は草(草本植物)で冬は地上部が枯れ根が生き残るようです。(最近は交配が進み必ずしもそうではないことも)「立てば芍薬、座れば牡丹」・・・」芍薬は草ですらりと伸びてる(高い)、牡丹は木で枝分かれしてる(低い)って覚えましょう。
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今日は、ピンク系の花がたくさん見れました。シーズンの終わりごろになると、白や黄色の牡丹が目立ちます。今日は少しだけ咲いていました。
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乙訓寺には弘法大師も起居されたといわれており、平安時代には隆盛を極め、今よりはるかに大きな寺だったようです。境内には、弘法大師がお手植えされたと伝わる大きな菩提樹の木があります。
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菩提樹には緑が芽吹き、小さな実が残っていました。お願いわらじもたくさん奉納されていました。お遍路さんに行くぐらい健脚になるようにお願いするのかな?
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今年は、まだ八重桜が見頃です。牡丹と桜が同時に楽しめます。桜のそばには、大きなモチノキもあります。
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乙訓寺 http://www.eonet.ne.jp/~otokunidera/
拝観料:大人500円 中学生以下無料 8:00~17:00(本堂内参拝は9:00~) 拝観所要時間:30分~ *お花の観賞は午前中がお勧めです。日が照りすぎると花がしおれます。
京都南インターから車で30分程です。駐車場(500円:50台)
以前の乙訓寺の牡丹の様子は【2014/4/24】【2013/4/29】【2009/4/24】【2008/5/5】【2007/4/27】にて