まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

第49回 京都非公開文化財特別公開「東福寺三門」「永明院」

2013年11月08日 | 京都市東山区

昨日、紅葉が始まったばかりの東福寺へ出かけました。詳細は前日ぶろぐにて。紅葉の様子を確かめた後は「第49回京都非公開文化財特別公開」で特別公開中の「三門」へ・・・。通常、東福寺を訪ねても、この門をくぐる事が出来ないため、え?三門?と思う方も多いかもしれませんが、本堂(仏殿)の南側(日下門から入って右手)にあります。

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三門は、国宝に指定されています。鎌倉時代、応永32年(1425)に完成、現存する三門としては日本最古にして最大級のものです。門の脇にある階段を上って楼上に上がることができます。楼上からは、京都市内を一望できます。写真撮影NG。

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楼上の内部には、冠をかぶった釈迦如来像十六羅漢像(釈迦の世界中の弟子たち)が安置されています。見上げる天井には、上半身が人で下半身が鳥の姿をしている絵など、既に、色あせておりますが、極彩色の世界が広がっています。京都へ嫁いだばかりの頃、特別公開中のこの三門にのぼり、衝撃を受けたのを覚えています。こんな場所にこんな世界が・・・あれ以来、あちこちの三門(山門)を見るたびに、上ってみたい!と常に思っている私です。(^^;)看板をパチリ☆↓

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三門の高さは22メートルありますが・・・その三門と変わらないくらい大きな「イブキ」の古木があります。↓(ヒノキ科の常緑樹)江戸時代にはすでに古樹として知られていた木で、本堂と三門の間にそびえています。*看板クリックで拡大

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三門拝観所要時間:30分~ 専門員による解説があります。

三門拝観の後、六波羅門を出て、南へ・・・。途中、塔頭の「光明院」があります。(左下写真)別名虹の苔寺と称され、昭和の作庭家、重森三鈴氏の初期の作品「波心の庭」が有名です。年間を通じて一般公開されていますが紅葉の季節も美しいです。【前ぶろぐこの光明院の先(南)に、現在「第49回京都非公開文化財特別公開」で特別公開中の「永明院(ようめいいん)」があります。(右下写真・東福寺本堂から徒歩3分)

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永明院の開山は、東福寺6世も務めた「圓鑑(えんかん)禅師」です。特別公開では、祠堂に安置されている圓鑑禅師坐像、ご本尊の宝冠釈迦如来坐像、肖像画など寺所蔵の品が展示されています。像内には、法華経や願文などが多数納められており、堂内に展示されています。

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小さなお寺で、門をくぐると石畳、その先に祠堂があります。20人も入れば身動きできないほどの小さな堂で、その中で間近に坐像や肖像画を拝観できます。圓鑑禅師は、よーーく見てると絵は、俳優の津川雅彦さんのような目元、坐像は長門裕之さんのような雰囲気・・・。若いころは美男子だったかも?あくまでも私見、好みとは別。σ(^^;)前世の功徳が現世の美に反映という当時の思想・・・お坊さんも美しい方がありがたがられたのしょうね。まぁ、今でも美坊主が人気だし。

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永明院拝観所要時間:20分~ 専門員による解説があります。

公益財団法人 京都古文化保存協会 http://www.kobunka.com/

「第49回 京都非公開文化財特別公開」

【期間】平成25年11月1日(金)より11月10日(日)まで(社寺により異なります)
【拝観料】一ヶ所につき大人800円/中高生400円、小学生以下は保護者同伴一名につき一名無料 解説員による説明があります。

【おまけ】東福寺の方丈の紅葉もきれいです。【前ぶろぐ】また、現在、龍吟庵前ぶろぐ】(本日まで)、即宗院前ぶろぐ】(11月9日から)の特別公開も行われています。公開期間は事前にご確認下さい。東福寺は25の塔頭があります。機会があるたびに出かけています。【東福寺周辺:カテゴリ

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東福寺 http://www.tofukuji.jp/  紅葉シーズンは一般車両の進入、駐車場利用ができません。自転車の場合は南門から上り、六波羅門より入ってください。(駐輪:無料)