一昨日(25日)、北野天満宮の天神市へ行ってきました。その前に携帯ぶろぐでお伝えした通り、妙心寺へ行ってきました。妙心寺(みょうしんじ)は、臨済宗妙心寺派の大本山で、46の塔頭(たっちゅう)をもつ京都最大の禅寺です。*妙心寺から北野天満宮は車で10分ほどです。
6月15日から30日まで、塔頭(たっちゅう)のひとつ、東林院(とうりんいん)で「沙羅の花を愛でる会」が行われています。東林院へは、駐車場から妙心寺境内を歩いて行きます。途中には、以前、特別公開の際にご紹介した「衡梅院(こうばいん)」などがあります。【前ぶろぐ】また、蓮池もありり、午前中は、綺麗な睡蓮の花をたくさん見ることができます。耳を澄ますと、時折、ウシガエルの「ぼぉわーぼぉわー」っという低い声が聞こえます。
案内板にそってしばらく歩くと、東林院が見えます。参道の紫陽花の花も見頃です。門の手前で受付をして、中へ入ります。
沙羅の花を愛でる会は、お抹茶付で1,580円、お抹茶と精進料理付で5,570円です。少々お高い(^^;)ですが、ここのご住職は料理教室を開催されるなど精進料理の達人です。通常予約がベストです。(この日は余裕があるとのことで当日券もありました。)今回はお抹茶のみにしました。以前「小豆粥で初春を祝う会」の際に精進料理をご紹介しています。【前ぶろぐ】
お抹茶を頂いた後は、静かに庭を眺めます。庭の真ん中には、残念ながら4年前に枯れてしまった樹齢350年ほどの沙羅の古木があります。(写真左側の白茶の木)その古木の周りに、種から育った数十本の木が花を咲かせています。
・・・静かにお庭を・・・と言いたいところですが、実は結構な人!団体さんも入るので、時間によっては、かなり賑やかな時もあります。入り具合をみて、副住職の説法が始まります。お庭や沙羅双樹の花の説明はもちろん、仏教の教えなど肩の凝らない楽しいお話です。説法中は、みなさん静かに耳を傾けるので、のんびりお花を眺めることができます。お話は20分程度です。
沙羅双樹は、お釈迦様が入定(にゅうじょう)されたとき、いっせいに花が開きその死を悲しんだといわれる仏教にゆかりの深い花です。椿に似た五弁の花は、朝に咲き夕に散り行く1日花で、はかなさの象徴として平家物語にも登場します。
庭石の周辺に、自然に種がこぼれて芽吹いた小さな木が何本かあります。毎年、訪ねるたびに少しづつつ大きくなっているかわいい木も、楽しみのひとつです。 以前の若木の様子は【前ぶろぐ】にて。
妙心寺塔頭 東林院「沙羅の花を愛でる会」
お抹茶付:1,580円 お抹茶と精進料理付:5,570円 拝観のみは不可
日時:2010年6月5日(火)~30日(水)9:30~16:00 所要時間40~60分
妙心寺 http://www.myoshinji.or.jp/ 参拝者用無料駐車場あり *妙心寺は、三門の特別公開の際に、ご紹介しています。【前ぶろぐ】