まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

東福寺「洗玉澗」を歩いてきました。

2009年05月28日 | 京都市東山区

先日、東福寺へ行ってきました。先に「通天橋」「開山堂」「方丈」の様子をお伝えしました。続いて、通天橋の下に広がる渓谷「洗玉澗(せんぎょくかん)」へ降りてみました。渓谷といっても、それほど深いものではなく、橋から見下ろせば、木々の間から川の流れも見ることもできます。(拝観料:400円・・・谷へ下りる場合は通天橋の拝観料がかかります)

P1060483_2前ブログにも書きましたが、かつて通天橋がなかった頃、法堂から開山堂へ行くのには、一度下に降りて谷を渡っていました。その僧たちの労苦を救うために通天橋が創建から100年以上すぎてから架けられたのだそうです。通天橋は、下から見上げた時に天にも通じるように高くそびえていることから名付けられたのだそうです。

流れている川は「三ノ橋川」といい、3つの橋が架かっています。3つの橋とは「臥雲橋」「通天橋」「「偃月橋(えんげつきょう)」のことです。臥雲峡は北門から東福寺を訪ねた時に通る橋、通天橋は方丈と開山堂をつなぐ橋、偃月橋は、日本最古の方丈建築で東福寺の三世住職が余生を過ごされた庵「龍吟庵(りょうぎんあん)」へ行く時にわたる橋です。桃山時代の橋廊で重要文化財に指定されています。通常は公開していません。以前、龍吟庵の特別公開の際に渡っています。【前ブログ

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ところで、写真右上の上部に三つ葉楓が写っていますが・・・聖一国師が宋から持ち帰ったといわれている唐楓(トウフウ・とうかえで)だと思います。秋には黄金色に染まるそうです。写真下は、東福寺のものではないですが、同じく唐楓です。現在は並木道に使われるなど各地で見ることができます。この写真は、昨年秋に今熊野あたりで撮りました。とてもきれいに紅葉していて、チューリップのような葉もかわいらしく落葉を持ち帰りました。*なおその時のブログはアップしていません。機会があれば紅葉の頃にでもアップします。

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私も昔の修行僧のように、谷を下って上り開山堂へ行ってみました。現在は、階段や手すりができているので全然平気です。周辺はほとんど「もみじ・かえで」です。紅葉の盛りの頃だったら真っ赤な海の中の様でしょうね。

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開山堂は、この日は催しが行われていて、いつもは閉まっている楼閣の障子があいて中から仏様のお姿が見えました。前に訪ねた時は閉まっています。【前ブログ

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東福寺は、前にも書きましたが、とても大きいお寺です。前のブログでは、なかなか建物の全景を撮ることができませんでしたが、今回は境内の端の方まで行って、全景を撮ってきました。三門、本堂(仏殿)です。仏殿の前に人が座っています。写真クリックアップで見えます。

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写真左下は禅堂です。この日は禅堂の扉が開いていて、中で修学旅行生が坐禅を組んでいました。(事前申し込みが必要なので、入ることはできませんでした。)写真右下は、東司です。前回お伝えしたように「百雪隠(ひゃくせっちん)」100人で使用できるトイレですから大きな建物です。

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この後は、塔頭寺院の「霊雲院」を訪ねました。次のブログにて。

東福寺 http://www.tofukuji.jp/