みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

「長空雄鷹」に見るMiG-15 その8

2010年08月24日 00時01分29秒 | 映画
 映画「長空雄鷹」では、MiG-15の敵役はもっぱらF-84サンダージェットです。写真はMiG-15のガンサイトが捉えたサンダージェット、という場面。ふ~ん、模型はわりとよく出来ているんじゃないの。写真は不鮮明ですが、腰のくびれ、主翼先端の増槽、キャノピーの形、みんなきちんとそれらしく見えます。ただし特撮技術は大したことありません。いかにも糸で吊ってます、という感じ。
 もうひとつへたくそな点は、サンダージェットをガンサイトのこの角度で捉えたまま追尾し、射撃・撃墜することです。いや、そりゃ変だろ。サンダージェットがこの方向に飛んでいるのをこの角度で捉え続けるって、じゃあMiG-15はどんな姿勢で飛んでるんだよ? 基軸を斜め前方の敵機に向けながら、敵機と同じ方向に飛んでいることになりますよね。やはり敵機の真後ろから狙っているという絵が必要です。でも、これは映画ではよくあることですよね。今となってはなつかしい「頭上の敵機」でも、Fw190が機首をB-17にまっすぐ向けたまま真横から迫ってくる、ってな場面はよくありました。でもこの映画については、せっかく中国空軍が撮影に協力しているんだからガンカメラの映像か何かを使おうと思えば使えたはずです。たぶん、理屈より何より、とにかく庶民に分かりやすい絵柄で、という基本方針なんでしょうね。そのことは他のシーンでもいろいろ言えるんですが、それはまたこの続きに。