みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

訂正! 墜落したのはMiG-21のようです

2010年08月20日 00時37分46秒 | Weblog
 すみません、すみません! 昨日のブログで、撫順で墜落した北朝鮮軍用機はSu-22ではないか、と書きましたが、よく見たら違ってました。明らかにMiG-21の、それも中期型PF系の機体のようです。
 写真はニュースサイトの記事から拾ってきた画像を加工したものです。昨日のニュースでは、aのドーサルフェアリングの形がSu-22のものに似ていたこと、そしてbの部分が可変翼の取れた状態の内翼部に見えたこと、という2点からSu-22だと早合点したんです。しかしよく見ると、垂直尾翼側面のcに小型エアスクープがあります。これはSu-22ではなくMiG-21の特徴ですね。おまけにdにはやや大きなフェアリングが。これは水平尾翼の作動用ブームをカバーするためのもので、明らかにMiG-21のもの。そしてその下に見えるeのパイピングもMiG-21にあってSu-22にはないものです。さらに別の画像を見ると、その後方fにもエアスクープがあって、これもMiG-21のものです。いや~、どうも失礼いたしました。お詫びして訂正いたします。北朝鮮がSu-22なんて持ってたかな、とは思うには思ったんですよ。MiG-19や21に比べたら整備も大変だろうに。それに中国からの支援を考えれば、MiG系の機体のはずですし。
 ついでに、aのドーサルフェアリングは明らかに垂直尾翼まで届いておらず、途中で細くなっているように見えます。ってことは、MiG-21でも中期型のPF系統の機体だってことですよね。後期型(第3~4世代)のMFやbisだとドーサルフェアリングが垂直尾翼までつながっていて、垂直尾翼の根本が胴体に接する部分がもっとふくらんでいるはずなんです。もちろん後期型なら写真cのエアスクープは存在しません。さすがは北朝鮮。こんな古い機体をいまだに後生大事に使っているんですねえ。

 ここのニュース
http://www.wowkorea.jp/news/Korea/2010/0818/10073870.html
を見ると、こんなことが書いてあります。
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中国遼寧省で北軍用機が墜落、脱北図ったか
インターネット上には、
中国のネットユーザーが撮影した墜落現場の写真が出回っている。
写真に収められた事故機には、北朝鮮籍を示すロゴがはっきりと見られる。
対北朝鮮軍事専門家らは、写真の上では、
朝鮮戦争当時、北朝鮮軍の主力戦闘機だった
旧ソ連製「MIG15」系列とみられると指摘。
MIG15は主力からは引退し、現在、空軍の訓練機として使用されていると説明した。
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これがMiG-15のわけ、ないじゃん。どんな「対北朝鮮軍事専門家」だよ? そもそも、誰かがMiG-15だと言ったとしても、記事にする前に写真の一つでも確かめればそんな間違いをせずにすんだはずです。ロゴではなく、国籍マークとか言って欲しかったな。
 今日見たYahooニュースではMiG-21となっているようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100818-00000024-yonh-kr
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【ソウル18日聯合ニュース】
17日午後に中国遼寧省撫順県で墜落した北朝鮮の軍用機は旧ソ連が開発した
「MiG-21」で、燃料切れが墜落の原因だったとみられている。
軍消息筋は18日、「中国で墜落した軍用機をとらえたレーダー画面から、
MiG-21と識別されたものと承知している」と伝えた。
同機が離陸した北朝鮮・新義州の空軍基地には、
MiG-21とMiG-19、MiG-23が展開されている。
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 中国のニュースではおおむねMiG-21となっているようですね。
http://info.machine.hc360.com/2010/08/190940225592.shtml
http://baoliao.haixiachina.com/article/2010/0819/mqlhdbtkjk4ebpc2i7uwmpbggg.html

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