みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

台湾みやげ その2

2009年03月07日 23時02分18秒 | AFV(英・チャーチル)
 海賊版イギリス歩兵「タンタ」の続きです。箱の表はこうなっています。箱絵もそのままパクリ。箱の側面には日本語で車輌のデータが書いてあって、「長」「幅」「高」「重さ」の数字が書いてあります(なぜか「重」だけに送りがなが…)。そしてそのデータの欄のタイトルには「本の型」とある。なんのこっちゃ。まあ適当に日本語が書いてあれば、子供たちの目からは輸入品に見える、ってことかな。

 で、中身はと言うと、ご覧の通りハセガワオリジナルとは打って変わって、緑色の成形色となっています。
 海賊版ですからもちろんパーツはダルく、雑具箱のヒンジが消えていたりしますが、全体にはまあ組めそうな感じです。ただよく比べてみるといくつかのパーツに、ランナーについている位置や向きがハセガワのオリジナルと異なっているものがあります。これ、どうやって金型を起こしているのでしょうか。小さなパーツはハセガワとランナー上の位置は同じなのに、砲塔など比較的大きなパーツの向きが違っている、ということは、これらのパーツは一度ランナーから切り離して型取りをしたのでしょうか。
 キャタピラは、見た感じだとそのまま使えそうな感じがします。ところが、問題はデカールなんです。写真でもちょっと見えていると思いますが、こちらの海賊版に入っているのはデカールではなく、単なるシール。それも下地が白。こりゃ全く使えません。おまけにその図柄がひどい。星条旗あり、ユニオンジャックあり、日の丸あり。連合軍の星マークはなぜか青色。それに、ユーゴスラビアのものに似た星印、どこの国のものとも分からない二色旗(三色にあらず)。もうチャーチルとは何の関係もない。
 文字のシールも入っていまして、「U.S.A.」というのはまだわかる。でも「GERMAN」というのはどこに使うの? ドイツ戦車が車両番号の前に「ジャーマン」とは書かないだろう。「JAPANESE」とか「RUSSIAN」ってのも同様に変。日本車輌がわざわざ「ジャパニーズ」と書くはずもなし。「GB型」という文字に到ってはもはや完全に意味不明。おや?「88mm」ってのもあるぞ。ということは、これは車体に貼るのではなく、作品のタイトル銘板に使えってことか?
 海賊版ミニボックスに対するツッコミは、まだまだ続きます。

台湾みやげ その1

2009年03月06日 23時16分01秒 | AFV(英・チャーチル)
 本体サイトの常連さん(中国語の先生)が台湾に行ってきたそうで、いろいろおみやげをもらいました。もちろん模型関係。ちょっと面白いのでこちらのブログで紹介します。台北にはいくつか本格的な模型店がありますが、やはり日本と同じで数は減っているそうです。ガンダムはそれなりにあるのですが、スケールモデルとなるとなかなか難しいのでしょう。田舎の町に模型店があったので、ご主人に聞いてみると、最近の子供はプラモデルを作らなくなったので、ここらではウチしか残ってないよ、とおっしゃってたとか。

 さて、ご覧の模型。どこかで見たような箱絵…。そうです、ハセガワのミニボックスシリーズの海賊版じゃありませんか! それに、そこに書かれた文字をよく見ると…
「イギリス歩兵タンタMK1」!
あはははは! タンタって、タンクのことですよね。カタカナの「タ」と「ク」の形が似ているから、写し間違えたんだな。英語表記には「CHURCHILL」と書いてあるのに、日本語の方には「チャーチル」の文字は出てきません。もう一つは「G.M.C タンクローリー」ですね。これもよく見ると…
「油のトラック」!
いや、間違ってはいないんですが、でもあんた、「油のトラック」はないでしょ…。ハセガワのミニボックスの製品番号はチャーチルが27、タンクローリーが21ですから、この海賊版の製品番号はオリジナルとは全く無関係につけているようですね。「Science Treasury」と書いてあるのはメーカー名のつもりでしょうか。