みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

台湾みやげ その6

2009年03月15日 23時49分14秒 | キット評
 で、このハセガワのパチモン、製造しているのはどこの会社だろうと、箱を隅から隅まで見てみましたが、製造者はどこにも書いてありません。さすがは海賊版。ところが箱の裏側に1~2枚シールが貼ってあり、これになにやら漢字が書いてあります。おみやげでいただいた時にはすべてシュリンクパックしてあり、1枚のシールは箱の裏に直接、もう1枚はシュリンクパックした上に、それぞれ貼ってありました。写真がそのシールです。もひとつは値札で、120台湾元は日本円で約350円に相当するそうです(安っ!)
 うちのサイトの常連さんにちょっと読んでもらいました。右側の、大きく「合格証」と印字してあるもの(箱に直接貼ってある)が製造者のシールのようです。「貨名:軍事之宝」の貨名ってのは「商品名」のこと。「品名」は「品目」でしょうか。「児童智力型玩具」って、まあ模型を作るにはある程度の知力が要りますよね。他も漢字だから何となく分かります。「勿放入口中」ってのは「口に入れるな」ってことですよね。「禁止在高圧電線附近使用」つまり高圧電線の近くで使ってはならない、って別にプラモに限ったことではないぞ?プラが帯電するんでしょうか?
 で、みなさんお気づきでしょうか。この製造者のシールは中華人民共和国独特の略字体が使われているんです。工場の名前は「美豊プラスチック玩具有限公司」と読むんだそうです。住所が「中山三郷鎭平南工業区」となっていますが、調べたらこれは広東省中山市三郷鎭で、やはり製造地は大陸側でした。しかし箱や説明図に使われている漢字は旧字体ですから、もっぱら台湾や香港に供給されているんでしょう。
 左側のシール(シュリンクパクの上から貼ってある)は、台湾の輸入業者のものです。だから旧字体が使われています。「産品功能:鑑賞、収集」って、そりゃまあそうですね。輸入業者は台北の「心新企業有限公司」。製造商地址にはなにやら香港の住所が書いてあります。製造商の名前に「TRADING COMPANY」と書いてありますから、おそらく香港の会社が広東省中山市の会社に下請けで製造させ、そして台湾の会社が香港から輸入した、ということなのでしょう。