みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

台湾みやげ その3

2009年03月09日 23時57分52秒 | AFV(英・チャーチル)
 偽物チャーチルの組み立て説明図です。意外なことに、ハセガワの説明図の丸コピーではありませんでした。ご覧の通り、制作中のパーツの写真を使って説明図を作っています。確かに、図を描き直すよりは写真を使った方が手間がかからないことでしょうが、でも細部がつぶれていて分かりにくいんですけど。それにしてもこの英文、なんだか下手くそではありませんか?
 中国語の方は、漢字だからなんとなく分かります。まあ詳しいことはうちの常連さんに教えてもらえばいいし。で、「組装」は「組み立て」のこと。ってことは「車頭」が「砲塔」のことでしょうか。でも常連さんの話では砲塔はやはり中国語でも砲塔と言い、この車頭というのは文字通り車の頭部・車の上部のことだろうとのこと。
 中国語に「轉盤=転盤」という単語が何度も出てきて、そのパーツの英文には「turnplate」とあります。これは回転板ということでしょうか、ならばこれが砲塔を指すのかな。パーツ24と25がそれぞれ「中槍竿」「小槍竿」となっていますが、この文字通りの意味は「中くらいの銃身」「小さい銃身」だそうです。あれ?砲塔機銃は一挺ですよ。片方の穴は主砲照準器の穴で、そこには突起は付かないはずですが。
 パーツ26には「轉盤拉手」とありますが、「拉手」とは「取っ手」のことだそうです。ええっ?これは砲塔の取っ手ではなく、信号旗のケースのはずですけど。パーツ35は「中炮竿」で、これは「中くらいの砲身」ということだそうです。2ポンド砲が中型かどうかは意見が分かれることでしょうが、でもこの砲塔には主砲が一門なんだから、いちいち大中小を断る必要はないのでは?
 結局この説明書を作った人間は、実車に関する知識が全くない、ってことですね。模型に関する知識もなくて、頼まれて適当に訳しただけなのではないのでしょうか。車長ハッチをよく見て下さい。これは前後方向に観音開きするはずだから、パーツを半分に切って取り付けなければなりませんよね。でもこの説明図では、一枚のままどかーんと取り付けています。まったくどーなってんでしょうねー。パーツをパクる時、ハセガワの説明書がなかったんでしょうか?