みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ミリキャストのチャーチルMk.7/8

2008年04月13日 22時47分13秒 | AFV(英・チャーチル)
 前回は「バトルフィールド」バージョンチャーチル戦車の部品割りを見ました。今回は比較のために、従来製品の部品割りを見てみましょう。以前買っていたUK93、チャーチルMk.7/8です。Mk.7と8の違いは主砲のみ(75ミリ砲と95ミリ砲)ですから、これ以外のパーツは同一です。厳密には95ミリ砲の取り回しのため、砲塔にわずかに違いがあるらしいのですが、どっちみち1/76では分かりませんね。
 さて、従来製品はバトルフィールドに比べて格段に部品が細かいことがお分かりだと思います。なにしろハッチもスコップも排気管も履帯も、みんな別部品なんです。砲塔をよく見ると、ハッチだけではなく車長用キューポラまで別部品になっているのが分かるでしょうか。Mk.7の砲塔は、その初期にはMk.6までと同じ旧式キューポラをつけていたものがあり、後に全周型の新型キューポラに変更されました。ここでは新旧のキューポラどちらかが選べるようになっているんです。確かにディテールは凄いし、コンバージョンの楽しみもあります。でも、作業量は増えますよね。今度製作途中の写真も挙げたいと思いますが、部品の合わせは割といいんです。

 ミリキャストのウエブサイトを見ると、このバトルフィールドシリーズについては、
  ミリキャストの正確さとディテールを保ちつつも、
  より組み立てやすくかつ強度も備えた、
  コレクターにもゲーマーにもふさわしい模型が欲しい、
  とのお客様のご要望に応じて、
  2004年からバトルフィールドシリーズを始めました。
といったことが書いてあります。まさにそのコンセプトはパーツを見れば明らかです。従来製品で出ていた車輌も、順次バトルフィールドシリーズに置き換えてゆくんでしょう。
 そもそも従来の製品でも、同じ製品番号のキットなのに発売時期によって部品の構成が変わる、ということがよくありました。ひどいのになると、この組立説明書は実際の製品とはパーツが異なります、なんて堂々と書いてあったりします。ところがよく見ているとそうした変更は、バトルフィールドのコンセプトの方に近づけるという方針のようなんです。先日紹介したカーペットレイヤーも、従来製品の番号で、車輌はバトルフィールド仕様でしたもんね。こうしたミリキャストウォッチングは、ファンの一人としてこれからも続けたいと思います。

 さて余談ですが、この「バトルフィールド」って、何のことでしょう? 戦場のこと? これはウォーゲームのコマとして使うことを意識して組み立てやすくしているから、戦場という名前を付けたのかしら。いやどうも違うようなのです。ミリキャストのウエブサイトをご覧下さい。お店の住所は次のごとし。
  Milicast Model Company
  9 Rannoch Street
  Battlefield
  Glasgow G44 4DF
  Scotland, UK
ああ、バトルフィールドって、地名なんだ。グーグルマップでもちゃんで出てきます(あたりまえだけど)。