みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

タミヤハードコートヤスリ

2006年08月17日 15時32分56秒 | 工具・材料
 さて本日の話題。タミヤの「ハードコートヤスリPRO 半丸」を使ってみました。2000円以上しますのできっと優れものだろうと思いましたが、予想に違わず実によく削れます。クラフトヤスリが「鉋の切れ味」だとすると、このハードコートヤスリは「ヤスリそのもの」という感じです。四谷仙波堂さんの新製品紹介には「普通、鉄工用のヤスリは硬度62程度、プロ用の高級ヤスリでも63程度と言われていますが、このヤスリはなんと硬度67!」と書いてあります。特別に固いんですね。
 ミニスケールのレジンキットは、しばしば車体底面がそのまま巨大な湯口になっていて、これを平らに削り落とすのに苦労します。レジンという材質はナイフで切ろうとすると、ぎすぎすして刃が入りにくい。かといって普通のやすりでごりごりやっているとどれだけ時間がかかることか。そこでまず回転工具で大まかに削り落とします。縁を痛めたくないので縁は少し残し、それ以外のところは思い切って削り込んでおきます。そしてこのハードコートヤスリで一気に平らにします。
 手応えとしては、とにかくよく削れるので、強く削ったときと優しく削ったときの削り量が把握しやすい、という感じです。つまり目標の位置まで削るのに、ここで止めておこう、もう一皮削ろう、という調整がやりやすいんです。切れ味の悪いヤスリで、なかなか削れないなとがりがりやっていたら、いつのまにか削りすぎたとか、片削りになっちゃったとか、そういうことが起こりにくい。写真はミリキャストのファイアフライです。ちょっと分かりにくいのですが、車体を上下ひっくり返して、車体底面を荒削りした状態。実に手軽にここまでできました。ところどころまだらに見えるのは、回転工具の刃跡に光硬化パテを埋めたためです。
レジンパーツをよく使う人には、この一本は重宝します。

 ついでにちょいと追加情報。光硬化パテで充填したところをクラフトヤスリで削ると、目が詰まります。硬化したパテの粉ではなく、硬化後に場合によって表面が粉を吹いたようになる、その部分が詰まるんだと思います。これが歯ブラシでも真鍮ブラシでも取れない。粉ではなく、ねっとりした物質だからだと思います。そういう場合は、アクリル塗料の溶剤を振りかけておいてからブラシをかけるとすぐに取れますよ。どうもアクリル溶剤に溶けるもののようです。


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1 コメント

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すばらしい車体ですね (rikujyoudou)
2006-08-21 21:40:50
いやーさすがはミリキャス

よくもまあイッパツで抜いているなと・・・

フロントハルの再現の細かさ、

装甲厚を増加させるため数枚をあとから

フロントの傾斜したハルに貼り付けるように

溶接したVcの車体の特徴まで・・・

いやーいいもの拝見させていただきました。
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