すみません、もう一枚ディエップの写真。『DIEPPE, THROUGH THE LENS OF THE GERMAN WAR PHOTOGRAPHER』(P.27)に載っている、ニックネーム「COMPANY」のMk.1です。同書によるとこの「COMPANY」は、ニックネーム「CHIEF」のMk.1に続いて右旋回しようとして左前方の車輪に被弾、キャタピラを切断され、海岸線の隆起の手前で動けなくなったようです。その後副操縦士が3インチ榴弾砲を発車しようとしますが仰角が足らず、歩兵が遮蔽物に使っている海岸隆起の向こうを射撃することができず、やむなく砲塔の2ポンド砲とBESA機銃を使用しました。さらに敵の迫撃砲弾を何度も受けますが、乗員は負傷することなく最後は捕虜となったようです。
さて、ここの記述で気になること二つ。車体の3インチ榴弾砲について「after clearing the water proofing around his 3-inch howitzer with a smoke shell,」とあります。ディエップのチャーチルをよく見ると、ハッチや砲口に敗れた防水カバーがまだくっついているのが見えます。砲口に貼り付けた防水シートをわざわざ下車して人が取り外すことはありません。当然初弾で吹き飛ばすようになっていたと思います。ここで榴弾砲手が発煙弾を使ったというのは、初弾に榴弾を使うと防水シートに当たって危険だからでしょうか。いやそんな厚い防水をしていることはないと思われます。たまたま歩兵の援護のためにまず発煙弾を使ったのだと思います。
もう一つ、「CHIEF」の後ろをついて行こうと右に旋回しようとしたように、ここは読めます。ただし全体が写っている航空写真を見ると、「CHIEF」はこの「COMPANY」から見てかなり離れた右後ろにいるんです。なぜそのような位置関係で擱坐したのかはよく分かりません。ただし他のページの記述からして、この「CHIEF」は早い段階で上陸した後、視界確保のためかなり海岸を動いているようなんですね。また「CHIEF」の後を「COMPANY」が追おうとしたのは、おそらく「CHIEF」がカーペット敷設装置を装備した車輌だったからだと思われます。
さてここで話題になっている渡渉用ダクトですが、左舷側のダクトはまだついたままです。写真手前に一つダクトが転がっていますが、これがこの車輌の物かどうか分かりません。この車輌のものだとすると右舷側のものはずですが、それがこちら側に落ちているのは、もしかしたらこの車輌が旋回しようとしていたから、もしくは片側の履帯を破壊されて車体の向きが変わったからか。まだ装着したままの左舷側ダクトにも被弾した跡が見えます。これはおそらく本文にある迫撃砲弾によるものかもしれません。
さて、ここの記述で気になること二つ。車体の3インチ榴弾砲について「after clearing the water proofing around his 3-inch howitzer with a smoke shell,」とあります。ディエップのチャーチルをよく見ると、ハッチや砲口に敗れた防水カバーがまだくっついているのが見えます。砲口に貼り付けた防水シートをわざわざ下車して人が取り外すことはありません。当然初弾で吹き飛ばすようになっていたと思います。ここで榴弾砲手が発煙弾を使ったというのは、初弾に榴弾を使うと防水シートに当たって危険だからでしょうか。いやそんな厚い防水をしていることはないと思われます。たまたま歩兵の援護のためにまず発煙弾を使ったのだと思います。
もう一つ、「CHIEF」の後ろをついて行こうと右に旋回しようとしたように、ここは読めます。ただし全体が写っている航空写真を見ると、「CHIEF」はこの「COMPANY」から見てかなり離れた右後ろにいるんです。なぜそのような位置関係で擱坐したのかはよく分かりません。ただし他のページの記述からして、この「CHIEF」は早い段階で上陸した後、視界確保のためかなり海岸を動いているようなんですね。また「CHIEF」の後を「COMPANY」が追おうとしたのは、おそらく「CHIEF」がカーペット敷設装置を装備した車輌だったからだと思われます。
さてここで話題になっている渡渉用ダクトですが、左舷側のダクトはまだついたままです。写真手前に一つダクトが転がっていますが、これがこの車輌の物かどうか分かりません。この車輌のものだとすると右舷側のものはずですが、それがこちら側に落ちているのは、もしかしたらこの車輌が旋回しようとしていたから、もしくは片側の履帯を破壊されて車体の向きが変わったからか。まだ装着したままの左舷側ダクトにも被弾した跡が見えます。これはおそらく本文にある迫撃砲弾によるものかもしれません。
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