みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

MiG-15の尾翼問題 Ciroモデルの改造パーツ

2008年08月30日 10時16分54秒 | 航空機(露・軍用機)
 で、タミヤのMiG-15用として、こんなパーツが出ているんです。チェコのCiroモデルズの「True Tail for Tamiya Kit」(C-402)です。ごらんの通り、タミヤの尾翼をレジンパーツにすげ替えるというもの。私は本ブログで尾翼の角度角度と申しておりますが、これをごらんいただけば、それは角度だけの問題ではなく、尾翼の側面形の問題であることがお分かりいただけると思います。実際写真を見ても、尾翼はこのCiroモデルくらい広い感じがするし、また尾翼上端もタミヤほどとがってはいないんです。水平尾翼の形と大きさもずいぶん違います。特に先端の形状は顕著です。
 もちろん気にしなければかまわない程度のことですし、タミヤのいかにも鋭くて速そうな感じもよいとは思うのですが、MiG-15にこだわる人としてはこのような改造パーツを使うという手段もあるわけでして。ただタミヤの垂直尾翼を正確に切り離して、レジンの尾翼を正確に接着する、というのはなかなか難しそうですけど。

 ついでにこのCiroモデルズからはMiG-15用のいろいろな改造パーツが発売されています。
 MiG-15UTI(複座練習型 タミヤ用)
 MiG-15UTI(同 トラペ用)
 MiG-15bisコクピットディテールセット
 MiG-15bisR(偵察型)
 MiG-15SB(戦闘爆撃型)
 MiG-15初期型(RD-45エンジン搭載)
複座練習型の内、タミヤ用はタミヤの胴体パーツを切り欠いて操縦席周りをごっそり作り替えるようになっていますが、トランペッター用は元々複座型用なのでコクピット内部のパーツのみ。また重要なのは初期型用の改造パーツでしょう。朝鮮戦争の前半では初期型が使われていますので、特定のパイロットの機体(例えば北京軍事博物館に展示されている王海の機体)を作ろうとすればこのパーツが必要になります。それにしても、MiG-17が主力になって以後余剰になった機体を改造した偵察型や戦闘爆撃型、なんてマイナーなバージョンを作りたい人って、そんなにいるのか心配になりますね。
 このCiroモデルズ、レジンパーツの抜きもきれいだし、製品のコンセプトも大変好ましく、好きなメーカーです。特にコクピットディテールセットはエッチングパーツもセットされていて、いや惚れ惚れしますね。なお、コクピットのみのセットを除き、各改造パーツには上で触れた「True Tail for Tamiya Kit」の尾翼パーツがすべて含まれていますので、いずれを作るにしても、尾翼の修正は可能です。ここの製品については
http://www.sky.cz/pmilona/english.htm
ここのフレームのCIROをクリックしてみて下さい。