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『60歳からの生き方再設計』矢部武さん「読書」評

2014-10-12 23:34:51 | Weblog

定年後は毎日が日曜日。仕事の重圧から解放され、存分に趣味を楽しむつもりが、数力月で飽きがきた。
そんな事態に陥らないためには、「核になる生きがいを見つけ、新たなつながりをつくるなど、生き方の再設計が必要です」。

 老後の生活を謳歌する日、米の「ハッピーシニア」を取材し、第二の人生の「再設計法」を探りました。
 海外経験を生かし塾で英語を教え始めた元商社マン、映画学校に通い記録映画づくりに打ち込む元雑誌編集者…共通するのは、現役時代に培った技量を生かしつつ、肩書やメンツにこだわらず新しい仕事やボランティアを始め、地域の交流にも積極的なことです。

幸せシニアに共通するのは

『忙しく働いていた人ほど、会社と自分を一体化して、退職すると生きがいもつながりもアイデンティティーも失ってしまう。早めの準備をお勤めします」年齢で一くくりにするのは危険だと、定年制にも疑問を呈します。

「年の取り方は個人差が大きい。一人ひとりに合わせ、均等待遇で働ける社会であってほしい」
 愛と性についても重視し、紙幅をさきました。愛し愛される充足感を追求する米国の高齢者たちを紹介します。「恋愛のワクワク感によって生きるエネルギーがわきます。周囲が『いい年して…』と足を引っ張るのはよくありません

矢部武さんー1954年生まれ。米ロサンゼルス・タイムズ東京支局記者を経てフリー。

自身も今年60歳。フリーのジャーナリストに定年はありませんが、先々を見すえ、外国人向けの日本語教室のボランティア講師を始めました。(田中佐知子) (新潮新書・700円) しんぶん赤旗「読書」コーナーより