サンゴアブラギリとの今までを綴ってみました。お付き合いください。
初めて沖縄にロングステイした06年11月。滞在していた名護市のマンスリーマンションから路線バスに乗って夕食に何度か出掛けました。
その時の路線バスの降車バス停『北部農林高校前』。通称『北農前』。
バスを降りて北農の正門前を歩く。
と、国道沿いの花壇に植えられていた珍しい花。オレンジ色でいかにも南国っぽい。
その次に通りかかった時に『あの花の実』おぼしきものが歩道に落ちていました。
いつもの花好きの好奇心旺盛な女房はその実を拾ってマンスリーマンションに持ち帰ったのです。
リビングのテーブルの上にその実を置いていたのですが、茶色になった実は数日後『ピシッ』と音を立てて種が弾け飛びました。
部屋中に弾けた種を探し回ってテレビの下や食卓テーブルの奥で見つけました。
そして、その種をロングステイを終えた07年3月、自宅に持ち帰ったのです。
自宅に帰った後、鉢に蒔いていたら発芽。
名前も知らない植物が育つ。いかにも南国育ちの元気の良さそうな芽。
植物の名前を知りたくてインターネットで『北部農林高校』のHPへアクセス。
『そちらの高校の正面玄関の横の花壇に植えてあったオレンジ色の花の名前を教えてください』
しばらくして、園芸部のT先生から回答のメール。その名は『サンゴアブラギリ』。
部活の生徒達が育てているとの事。
そして秋になり来るべき冬に備えての栽培方法を知りたく本葉の出てきたサンゴアブラギリの写真を添えてT先生に近況を報告しました。
そうしたら、折り返し先生からメール
『沖縄で取れた種が海を渡って、順調に生育しているのを拝見すると、とても楽しい気分になりました。どうもありがとうございます。
これから冬を迎えるに当たって、そちらではどれくらい気温が下がるのかわかりませんが10℃くらいまでならこれまで通り外で栽培してかまわないと思います。ただし落葉はすると思います。
10℃を下回るようであれば極力灌水を控えて、さらに室内で越冬させるべきです。
本土で栽培されているサンゴアブラギリがどのように生育しているのかとても楽しみですので、何かありましたらまたお便り下さい。』
写真はあれから5年、今年の我が家のサンゴアブラギリです。