南斗屋のブログ

基本、月曜と木曜に更新します

てんかん 3

2006年06月04日 | 未分類
 てんかんの発作を正確に把握することが、治療や看護をすすめていくうえでの基本となりますので、それらを記録していく必要があります。
 いつどんな状態でどのように発作が出たのか等を観察し、記録する事が介護者には求められます。

 また、発作に伴って介護者は看護を行わなければなりません。
 突然に意識消失し、全身のけいれんを場合(強直間代発作)では、次のような看護が必要となります。
 ・床に寝かせ、周辺に危険な物があれば遠ざける、
 ・顔を横に向かせ、下顎を持ちあげて唾液を拭き取る、
 ・けいれんが強いときには、頭を床に打ち付けないように、衣類や介助者の手足で保護する、
 ・入眠するときは衣類をゆるめ汗をふき、顔を横に向かせる

 転倒をおこす発作がある場合は、怪我を防止するため、1人での行動を少なくする必要があります。
 少しでも危険の伴う場所での行動には、必ず付き添いが必要となり、たとえば、水浴時などは生命に関わる状態となりかねないので、介助者の気配りと協力が必要です。

 食事中に発作をおこした場合は、誤嚥の危険があるため、床におろして仰向けにするなどの気道確保措置をとります。

 発作後にもうろう状態(意識の曇った状態)がみられることがあり、無目的に徘徊したりする場合もあるので、介助者は一定の距離を保ちながら、危険物を除くなどして見守る必要があります。

 このような看護を必要とすることになりますので、てんかんを持つ場合の介護・看護の負担は重いといえます。

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