高次脳機能障害の症状シリーズを以前続けていましたが、その続きです。
今回は「地誌的障害」です。
「地誌」などという言葉は、日常では全く使いませんが、要するに、道に迷う症状の事です。
道に迷うということは、皆さん経験があるところでしょう。方向オンチなどという言葉もあり、道に迷いやすい人、迷いにくい人、色々いると思いますが、通常の範囲の度をこえて、道に迷ってしまうような状態を、地誌的障害というわけです。
痴呆がある場合や半側空間無視がある場合でも、この道に迷うという状態が生じることがありますが、こういう場合は除くそうです。
論者によっては、地誌的障害を高次脳機能障害の独立の症状としてみるのではなく、失認のグループに入れたりもしており(例えば石合:高次脳機能障害学)、名前も「地誌的見当識障害」と微妙に違うネーミングをしています。
どういう風に症状を位置づけたり、どうネーミングするかというのは、学者さんの腕のみせどころなわけですから、色んな考えができて、それが段々とまとまっていくのでしょうが、素人には理解しにくいところです。
道に迷うという症状が出てしまいますと、その人がどこに行くにも、誰かがついていかなければならなくなりますから、介護の負担がかなりかかります。
人間はやはり、色々なところに出かけて脳に刺激を与えることで、正常な生活を営めるわけですが、誰かがいないと外に出られないとなれば、家にいることが多くなるとか、決まりきったところにしか行けなくなり
→脳への刺激が低下→症状も悪化
とスパイラル状に悪くなることにもなりかねません。
今回は「地誌的障害」です。
「地誌」などという言葉は、日常では全く使いませんが、要するに、道に迷う症状の事です。
道に迷うということは、皆さん経験があるところでしょう。方向オンチなどという言葉もあり、道に迷いやすい人、迷いにくい人、色々いると思いますが、通常の範囲の度をこえて、道に迷ってしまうような状態を、地誌的障害というわけです。
痴呆がある場合や半側空間無視がある場合でも、この道に迷うという状態が生じることがありますが、こういう場合は除くそうです。
論者によっては、地誌的障害を高次脳機能障害の独立の症状としてみるのではなく、失認のグループに入れたりもしており(例えば石合:高次脳機能障害学)、名前も「地誌的見当識障害」と微妙に違うネーミングをしています。
どういう風に症状を位置づけたり、どうネーミングするかというのは、学者さんの腕のみせどころなわけですから、色んな考えができて、それが段々とまとまっていくのでしょうが、素人には理解しにくいところです。
道に迷うという症状が出てしまいますと、その人がどこに行くにも、誰かがついていかなければならなくなりますから、介護の負担がかなりかかります。
人間はやはり、色々なところに出かけて脳に刺激を与えることで、正常な生活を営めるわけですが、誰かがいないと外に出られないとなれば、家にいることが多くなるとか、決まりきったところにしか行けなくなり
→脳への刺激が低下→症状も悪化
とスパイラル状に悪くなることにもなりかねません。