レフティやすおの新しい生活を始めよう!

50歳からが人生の第二段階、中年の始まりです。より良き老後のために良き習慣を身に付けて新しい生活を始めましょう。

週刊ヒッキイhikkii261名作の中の左利き・番外編3マンガ(前)

2011-05-26 | 左利き
(画像:まんがタイムオリジナル2011年5月号表紙)

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第261号(No.261) 2011/5/21「名作の中の左利き-番外編-3-(左利きのマンガ)『ラディカル・ホスピタル』ひらのあゆ(前編)」

5月5日の記事「左利きマンガ『ラディカル・ホスピタル』ひらのあゆ(まんがタイムオリジナル2011年5月号)」(ココログ「お茶でっせ」版)(goo「新生活」版)で紹介しました、左利きをテーマにした4コマ・マンガの内容を左利きに関する部分について取り上げています。
今回は前編。

4コマ・マンガ11本のうち前半の7本から、左利きに関連した部分を抜き書きし、私の感想を述べています。

特に右手と左手の使い分けに関して。

一般に、右利きの人による社会の仕組みとして、

 <右手側:意思的決定権、左手側:従属的な役割>

という関係になっています。

この辺が、左利きの人には「違和感」となり、問題があるように感じます。

《左右それぞれ得意な側に合わせた選択ができるように、機会は均等に与えられる》社会になって欲しいものです。

※ 本誌で取り上げたマンガ
『まんがタイムオリジナル』2011年5月号 芳文社 2011.3.26
【ひらのあゆ/著 芳文社 まんがタイムコミックス】
・『ラディカル・ホスピタル 1』 2000.11
・『ラディカル・ホスピタル 20』2011.1.7
・『ラディカル・ホスピタルよりぬきキャラクターズファイル』2006.8.7

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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「週刊ヒッキイhikkii261名作の中の左利き・番外編3マンガ(前)」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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週刊ヒッキイhikkii260左利き教本について考える(2)おさらい

2011-05-19 | 左利き
(画像:『即効ビジネスマナー』p.126-7)

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第260号(No.260) 2011/5/14「左利きの教本について考える(2)今までのおさらい」

昨年12月以来ということもあり、ウォーミングアップがてら今までのおさらいと、プラス・アルファです。

それぞれの生活技術の実例に対して、一つ一つ「右利きの例かどうかを書き入れる」という、改善案を採用している実例の紹介です。

『行儀作法の教科書』横山験也/著 岩波ジュニア新書
『毎日役立つ!もう悩まない!!即効ビジネスマナー』渡瀬謙/監修 日本文芸社

両書の場合、右手例のイラストに添えて

(右利きの場合)

という形で、記載しています。

こういう形が定着すれば、左利きの場合の実例はなくても、少なくとも「これは右利きの例である」と確認できます。
よって、左利きの場合は必ずしもこれに従わなくてもよい、と判断を下すことができます。
一歩前進と言えるでしょう。

一気に完璧な改善はできなくても、少しずつ改善していければ、いつの日か…と思います。

千里の道も一歩から。

【追記】22:51
『即効ビジネスマナー』中、「Chapter4イベント・冠婚葬祭のマナー/10テーブルマナー(2)和食」の「箸の取り方」(画像で示した部分です!)
<椀を持った時の箸の取り方は?>という説明において、「右手・左手」にかえて「利き手・非利き手」という表現を使っています。
これは、非常に適切な方法です。
これなら、「右利き」であろうと「左利き」であろうと、まちがうことはありませんよね。

●《若い世代が知っておくべき作法をイラストでわかりやすく紹介》
『行儀作法の教科書』横山験也/著 岩波ジュニア新書(2010.8.20)
●《20代前半の社会人をターゲットに、ビジネス上のマナーから、
  社会人生活全般にかかわる振る舞い方を詳しく解説》
『毎日役立つ!もう悩まない!!即効ビジネスマナー』渡瀬謙/監修 日本文芸社(2011.1)

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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「週刊ヒッキイhikkii260左利き教本について考える(2)おさらい」を転載したものです。
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週刊ヒッキイhikkii259号学校教科書に左利き(左手)例を!

2011-05-13 | 左利き
無料メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第259号(No.259) 2011/5/7 「学校教科書に左利き(左手)例を!」

学校教科書に左利き(左手)例を、右利き(右手)例とともに並列掲載するように進めよう、
というのが、《左利き教科書プロジェクト》です。

学校教育における機会の均等という面からも考えていただきたいと思います。


学校教科書に、左利き(左手)例を掲載する意義は、大きく二つあります。

【1】左利きの子供の理解を助ける
【1'】子供たちが自分とは異なる立場の人の存在を知ることで、
    自分たちの住んでいる世界の多様性を認識し、
    共存・共生への道を考えさせる
【2】左利きの認知、啓蒙を促進する


今回は、その【1】左利きの子供の理解を助ける について考えてみました。

物事の習得の三段階(「わかった」→「できた」→「身に付いた」)中、
(1)「わかった」→(2)「できた」の過程でつまづく可能性がある、ということです。
(詳細説明は、本誌で。)

ここで、左利きの子供(左手使用者)に対して、左利き(左手)例を掲載することで、有効な一助になるだろうと考えられます。

―次回は、「【2】左利きの認知、啓蒙を促進する」について考えてみます。

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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「週刊ヒッキイhikkii259号学校教科書に左利き(左手)例を!」を転載したものです。
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乙武洋匡さんのサウスポー始球式

2011-05-12 | 左利き
『五体不満足』の著者、乙武洋匡さん(35歳―もうそんなになるんだ!)が、
2011年5月6日のKスタ宮城で行われた「楽天対西武2回戦」の始球式に登場。

乙武さん始球式

「東北の皆さんに、心を込めて、投げさせていただきたいと思います」と一声かけての投球。

感動のシーンとなりました。

『五体不満足』のなかでも自ら「左利き」だと書いておられたように、
(『五体不満足 完全版』「第2部 中学高校予備校時代 全力疾走/ドリブルの名手!?」p.103《利き手の左でも...》)
やっぱり左腕での投球。

顎(あご)と左腕で挟んで、いってみれば、砲丸投げに似たような姿勢です。
「お見事」の一語です。

投げる前に少しほくそ笑むような表情をされていたように思います。
場内の「大丈夫?」「まさか!」といった観客の反応を予想した上での、
「でもね、できまんねんでぇ~」というような感じだったのでしょうか。

でも、いいなあ。
マウンドに上がる前の笑顔といい、投げる直前のきまじめな表情といい。
まさに、好青年を絵に描いたようです。

それにしても、意外というと失礼になるかもしれませんが、
マウンドから降りるときの足の速さには驚きました。

バスケットボールで活躍したと本にありましたが、
(上記「第2部 中学高校予備校時代 全力疾走/ドリブルの名手!?」)
なるほどと思いました。


乙武 洋匡 (h_ototake) on Twitter から
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Rakuten__Eagles 楽天イーグルス h_ototakeがリツイート
本日の始球式で152キロの豪速球を投げていただきました乙武さん(@h_ototake)からのメッセージになります。 http://ow.ly/1sQ5h3 アシ #eaglenow
5月6日

上原投手にほめられた!幸せ(*´∀`*) RT @TeamUehara: 映像見ましたよ。素晴らしい。負けてられへんって思ったよ。by koji http://youtu.be/trOeB0oX8_w
5月7日

球場入りしてからも、左腕がすりむけるくらい投げ込みました(笑)
5月7日

はい、野球好きにとっては、最高の舞台ですね!
5月7日

本日、楽天×西武の始球式に登板しました。大好きな野球を通じて、大好きな東北のために、わずかながら力を尽くせたこと、心からうれしく思います。 http://bit.ly/mCew87
5月6日
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乙武洋匡公式サイト

・『五体不満足 完全版』乙武洋匡/著 講談社文庫 2001.4.4

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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「乙武洋匡さんのサウスポー始球式」を転載したものです。
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左利きの鮨職人小野二郎の「すきやばし次郎」、ドキュメンタリー映画に

2011-05-09 | 左利き
(画像:「すきやばし次郎」小野二郎氏に関する本)

『ジロー・ドリームス・オブ・スシ(原題) / Jiro Dreams of Sushi』
デヴィッド・ゲルブ監督

ミシュランガイド3つ星の世界的に有名な銀座の寿司店「すきやばし次郎」
左利き(左構えで鮨を握る)でも有名な小野二郎氏と
その息子さんらとの職人の世界を描いた作品だと言います。

お寿司好き、職人ものがお好きな人は、ちょっと楽しみ…です。

シネマトゥデイの映画ニュースはこちら↓

アメリカ人監督描く、銀座の世界的なすし名店で3つ星の「すきやばし次郎」ドキュメンタリー、米での配給会社が決定!
米の配給会社が日本の寿司名店を追ったドキュメンタリーの北米配給権を取得


レフティやすおのお茶でっせ:過去の《すし職人小野二郎》関連記事
・2010.4.26 《サウスポー二郎》を読む:『すきやばし次郎 鮨を語る』
お茶でっせ版新生活版
・2007.11.20 「ミシュラン」三つ星に左利きのすし職人小野二郎
お茶でっせ版新生活版
・2007.5.09 新潮文庫 鮨に生きる男たち―左利きのすし職人もいます
お茶でっせ版新生活版
・2005.7.17 『至福のすし―「すきやばし次郎」の職人芸術』山本益博
お茶でっせ版新生活版
・2005.5.23 左利きのすし職人『すきやばし次郎 旬を握る』
お茶でっせ版新生活版
・2005.5.21 左利きの握りすし職人「すきやばし次郎」・その一
お茶でっせ版新生活版


《小野二郎》および鮨職人に関する本
・宇佐美伸/著『すきやばし次郎 鮨を語る』文春新書(2009)
・小野二郎/著, 管洋志/写真『すきやばし次郎―生涯一鮨職人』プレジデント社(2003)
・山本益博/著『至福のすし―「すきやばし次郎」の職人芸術』新潮新書(2003)
・里見真三/著『すきやばし次郎 旬を握る』文春文庫(2001)
・早瀬圭一/著『鮨に生きる男たち』新潮文庫(2007)

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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「左利きの鮨職人小野二郎の「すきやばし次郎」、ドキュメンタリー映画に」を転載したものです。
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左手書字者用台付きパイプ椅子のある風景

2011-05-07 | 左利き
12年ぶりに Ohio State University に復学されたという女性のブログ

 Atlantic Exercise Studio ~from the Knowing Way~
 オハイオ州での暮らし編

のなかに興味深い写真がありました。

Beginning of the Spring Quarter 2011

画像はそちらから無断拝借したものを加工しました。

記事内容は、残念ながら文字化けのため理解できません。


以前、アメリカの大学では一定の割合で、左手書き・左利き用の台付き椅子を用意しなければならない、という話を聞いたことがあります。

オハイオ大学の教室の風景ではないかと思うのですが、
ところどころに左手書字者用の台付きパイプ椅子があります。

日本ではまず見ない風景といっても過言ではないように思います。

ホントはこれが当たり前のはずなのですが…。

現実に日本の小学校などでは、かなりの比率で左手書字の児童がいるそうです。
私の子供の頃(50年~40数年前)は、一割以下でした。今は一割以上のようです。

そういう子供たちが大人になる何年後かには、日本もこういう左手書字者用台付きパイプ椅子のある風景になっているのでしょうか?

※ 参照:
・2007.3.16 左利き用メモ台付折り畳み式パイプ椅子
お茶でっせ版新生活版

左利き用メモ台付きチェア 菊屋浦上商事株式会社
 通常のメモ台椅子は右利きの方が利用するタイプとなっており左利きにとっては学習環境としては使いづらいタイプの机付き椅子となっております
 そこで左利きさんが利用することを前提に作られた左利き用メモ台付きチェアとなっております
めざにゅ~:玲子のグッズ&グッズ 2007.4.18
左利き用(左きき用)とは? 左利き必見!左利き用グッズ情報

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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「左手書字者用台付きパイプ椅子のある風景」を転載したものです。
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左利きマンガ『ラディカル・ホスピタル』ひらのあゆ(まんがタイムオリジナル2011年5月号)

2011-05-05 | 左利き
画像:まんがタイムオリジナル2011年5月号表紙

『まんがタイムオリジナル』2011年5月号連載の『ラディカル・ホスピタル』(ひらのあゆ)が、今月は「左利き」をテーマにしています。

巻頭カラー4ページを含む6ページ。
病院を舞台にした4コマ・マンガです。
「ラディカル・ホスピタル」(ひらのあゆ)スポーツでは有利とされる左利きだけど、普段の生活ではお悩みがいっぱいで!?

こちらのブログによりますと、
まんがタイムオリジナル感想
ラディカル・ホスピタル (ひらのあゆ 先生)
 今回は「左利き」のお話。 患者の伊勢さんが「左利き」を非常に気にしているお方。
 泣き泣き矯正されたトラウマが原因で過剰反応してしまうのだけど、右腕マヒの梶さんとの
 交流で色んな事がふっきれた!な展開が、素晴らしく面白かったー!! ラストの笑顔、イイ。
早くから情報をもらっていたのですが、忘れていて既に6月号が出ていました。
そこで、連休に古本屋さんをのぞいて来ました。

病院らしいエピソードとしては、
「利き手交換」(というのか? 簡単に言うと、利き手がマヒしたとき、代わりに非利き手を使うようにする訓練)、
ベッドの上り下りの方向や点滴の腕をどちらにするかといった患者側の話のほか、
左利きの外科医はいるか、助手やナースは困る、といった医師、看護士側のエピソードもあり、
いかにもありそうなお話を11本にまとめています。


この患者の伊勢さんの「矯正」トラウマのお話は、
私自身、心にこたえるので最初は飛ばし読みしました!
ラストの表情も確認していませんでした。

幼少時左利きを「右手変換」させられた経験がトラウマに…というお話は、
アカデミー賞を受賞した映画『英国王のスピーチ』でも登場しました。

世界共通の昔の嫌な「風習」です。

「昔」と書きましたが、一部では未だに続いている(特に、字を書くことに関しては!)
悲しい「風習」です。

このマンガの登場人物も
「何がコンプレックスかなんて他人にはわからないよ」
と語っているように、
コンプレックスって人により色々様々です。

でも、こういう被害がなくなるように願っています。

先週の『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第258号(No.258) 2010/4/30
「<左利きプチ・アンケート>第68回 小1書写教科書に左手書き(左利き)例を入れるべきか?」
でもアンケートに取り上げましたが、
学校教科書から改めていかないとダメなように思います。
(アンケートもよろしく!)


ちなみに、伊勢さんは、右手マヒの患者・梶さんと出会い、
自分は常に被害者気分だったかも…、と反省します。
最後は、すっきりした表情になって、THE END。 

でも、マンガですし…。
現実は、そう簡単にはいかない気もしますけど…。

このマンガの詳細は、5月第三土曜日発行予定のメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
「名作で読む左利き(特別編・左利きのマンガ)」で紹介する予定です。
お楽しみに。

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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「左利きマンガ『ラディカル・ホスピタル』ひらのあゆ(まんがタイムオリジナル2011年5月号)」を転載したものです。
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週刊ヒッキイhikkii258 左利きアンケート68回小1書写教科書に左手書き(左利き)例を入れるべきか?

2011-05-04 | 左利き
◆編集後記(のようなもの)◆

-小1書写教科書に左手書き(左利き)例を-

今回は久しぶりの<左利きプチ・アンケート>です。

詳細は本誌をご覧いただくとして、
どうしてこのようなアンケートになったのか、を簡単に書いておきます。

 ・・・

本文中にも書いていることですが、
未だに左利きの子供に右手を使わせようと考える人たちがいる、ということです。

特に字を書くということに関して、その傾向が強く出ています。

他のことは左でもいいけれど、
「字を書くことだけは右手で書かせたい/書くようになって欲しい」
と願う親御さんが意外に多いのです。

その理由というのが、
(イ)字は(特に日本の字は)右手で書きやすくできているから
(ロ)習字の時、毛筆で書くときに、ハネ・トメ・ハライなど左手では書けないから
(ハ)きれいな字を書きたいなら左手では書けないから
と言います。

(これらの理由も、50年左手で字を書いてきた私から言いますと、
「意味不明、勝手な思い込みにすぎない」としか言えないものなのですが…。)

学校でのお習字の時間が問題だというのなら、それは一過性のものです。

現実には今の時代、左手で毛筆を持つ児童は増えています。
学校の先生もそれを否定していません。
(現実には、否定する教師もいるのかもしれませんが、
必ずしもすべての人ではありません。)

確かに、世界中の大抵の文字は、
右手で書きやすいものに作りかえられてきました。

西洋の横文字の起源とされる、楔形文字も作られた始めは縦書きだったものが、
突然、文字ごと90度左に横倒しになり、横書きになったのだそうです。

中国の文字も右手で毛筆を使った書き方の癖を活かした文字になってゆきました。

日本の文字も例外ではありません。
左手では少し書きづらい面がないとは言いません。
特に、右手書きを基準にした字形や筆順など現行規範を守ろうとすれば。

しかし、書き方を工夫すれば、すなわち、
左手書きの要領を身に付ければ、さほど問題でないことも事実です。

書展などでも左手書きで入賞している書家の先生もいらっしゃるようです。
(大抵は、元々右手で書いていた方で、右手が不自由になり、
左手書きに転向した人のようです。)

子供でも高評点を取っている場合があるようです。

要するに、
「書き方を身に付けていれば、右手であろうと左手であろうと問題ない」
ということです。

特に字を書くことは、現状では学問習得の基礎となるものです。
これをおろそかにすると、その上に積み上げることが難しくなります。
字を書くことだけで精一杯では、勉強ははかどりません。


スポーツであれ学問であれ、物事を習得するには、
(1)「わかった」 ―やり方を教えてもらって理解する
(2)「できた」  ―そのやり方を実際にやってみる
(3)「身に付いた」―さらに、練習を積んで習得する
の三段階を踏むものです。

まず人にやり方を教えてもらい、自分でやってみて、自分のものとして完成させる
これが基本です。


ところが、
2010年現在の複数の教科書会社の小学校一年生の書写の教科書を見ますと、
右手で字を書く例は示されているのですが、
左手で字を書く姿は一切ありません

ある教科書会社のホームページには、
教師用には左手書きの児童への指導の注意書きがあると記載されていました。

教師用には掲載できて、
教科書を通して肝心の左手書きの児童向けには(その教科書を見る親にも)何もない、
というのもおかしな話です。

左手書きの子供は自力で習得するしかないのです。
そして、そうしてきたのが大半の左手書きの人たちでした。

誰も今まで疑問を持たなかったのでしょうか?


そこで、小学校の一年生の初めて字の書き方を学ぶ段階で、
左右の例をともに示すことによって、
右手書きの子供だけでなく、
左手書きの児童(及び親)にも理解できるようにするべきではないでしょうか。

また、
左右の利き手の違いを持つ人がいる、という事実を示すことで、
この世の中には色々な人がいる、いろんな立場の考え方がある、といった
多様性を理解する一歩にもつながるような気がします。

 ・・・

今回のアンケートから変更点があります。

従来は、投票者の利き手に応じて
「右利きの人」「左利きの人」と二通りに選択肢を用意していました。
それを今回からは、
「右利きの人」「左利きの人」「その中間的な人」と三通りにしました。

もちろん大きく分ければ、右か左か、という二分法も成り立つのですが、
より正確に投票者の背景がわかりやすくなるのでは、と考えました。

左利きでも比較的右手を使える人もいます。
まったくと言っていいほどダメな人もいます。
右利きでも、左利きの要素を持っているという人もいます。
右しか使えないという人もいます。
また、幼少時に右を使うように指導されて成功し、日常右手左手を使い分ける人もいます。

その辺の
自分の置かれている立場により、意見の相違につながる可能性は大いにある
と思われます。

では、アンケートにご協力をお願い致します!

★左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii★
第258号(No.258) 2010/4/30 「<左利きプチ・アンケート>第68回 小1書写教科書に左手書き(左利き)例を入れるべきか?」

<左利きプチ・アンケート>
第68回 小1書写教科書に左手書き(左利き)例を入れるべきか?」

1(右利きの人)左右対等にのせる
2(  〃  )右手(大)左手(小)でもよい
3(  〃  )左手例はいらない
4(中間的な人)左右対等にのせる
5(  〃  )右手(大)左手(小)でもよい
6(  〃  )左手例はいらない
7(左利きの人)左右対等にのせる
8(  〃  )右手(大)左手(小)でもよい
9(  〃  )左手例はいらない

 ※ 現在の結果を見るのは、こちら

--
※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「週刊ヒッキイhikkii258 左利きアンケート68回小1書写教科書に左手書き(左利き)例を入れるべきか?」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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